半年前から始まるレッスンの構想

 

「Teatime Princess」主宰 今村月映さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、埼玉県幸手市でお菓子教室「Teatime Princess」を主宰する今村月映さん。教室では、季節感のあるお菓子や伝統的なフランス菓子、今人気のお菓子などを学ぶことができます。お菓子は1人1台仕上げ、ラッピングをして持ち帰ることができるので、自分のためだけではなく家族や友人のためにプレゼントとして贈ることもできる教室です。
今回取材したのは、モンブランのレッスン。そのレッスンの様子とインタビューを4回にわたりご紹介します。第3回目はインタビュー前半です。

掲載日:2018/10/15(月)

今村月映さん

今村月映さん

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レッスンの準備はタイムスケジュールを組んで


――まずはこちらの教室のコンセプトを教えてください。

今村さん コンセプトは5つあります。

「美味しく作ること」
「美しく作ること」
「お菓子の背景や歴史を知ること」
「暮らしに花を添えること」
「自分を輝かせること」

――どんな生徒さんが多いですか?

今村さん 年齢は20代から60代まで幅広い層の方にお越しいただいております。
一番多いのは40、50代で、お子さんが中高生になって子育てがひと段落した方でしょうか。
職業も会社員の方から専業主婦の方まで様々です。
フルーツカービングの教室運営をされている方など、サロネーゼさんもいらっしゃいますよ。

今村月映先生1

お菓子の背景や歴史を伝えるために、時間をかけて様々な資料から情報収集します


――今日のレッスンを拝見していて、流れるようにスムーズに進んでいくので、準備にかなりの時間をかけられているのではないかという印象を受けました。
まずはレッスン当日の一日の流れを教えてください。


今村さん 朝は6時に起きて、7時半までに朝食など家族の用事や犬の散歩を済ませます。
レッスン当日は食事の匂いが残らないようにするため、家族には6時台に朝食を食べ終わるようにしてもらっています。
レッスンの間は主人と犬は2階にいるので、お昼ご飯用に毎回お弁当を渡すようにしています。

――ご家族の協力と、それに対する今村さんの気遣いがあっての教室なのですね!

今村さん 家の用事が終わるとレッスンの準備です。
8時半までに当日にしかできない生鮮系の計量を済ませます。
9時半までに生徒さんの道具を出したり、テーブルセッティングをしたり、自分の身支度を終えます。

レッスンは10時から13時半です。

レッスンが終わると、毎回拭き掃除などを徹底的に行うので、だいたい15時ぐらいまではかかりますね。

その後遅めのランチをとり、家族の夕飯の準備に取りかかります。

――完璧なタイムスケジュールです…。

今村さん 自分に合ったこのスタイルを見つけると、楽ですよ!
時間が決まっている方が慌てずに確実に準備を進めていけます。

こだわりのレシピ作り


――レシピ作成など事前の準備はどのように行っていらっしゃるのでしょう。
レシピには完成写真やイラスト付きで大変分かりやすく、作成には時間がかかるのだろうなと。

今村さん 私の教室では毎月1つのメニューでレッスンを行っているのですが、何を作るかについてはだいたい半年ぐらい前に考案しています。
決まったら試作し、レッスンの1ヶ月半前には確定させます。
そしてレッスン開催の前の月の頭には告知をします。

 
今村月映先生2

しっかりと事前準備がなされたレッスンで生徒さんからの信頼も絶大!


――告知もスタイリングした完成写真付きで分かりやすいですよね。

今村さん 完成写真は必須だと思います。
私の教室は実習形式で最初から最後まで生徒さんご自身に作っていただくので、何を作るのか分からないと来ていただけないかなと。

――教室の人気が高まるにつれ、既存の生徒さんと新規の方と告知の方法やタイミングを変えていらっしゃるのでしょうか。

今村さん 告知は皆さん同じタイミングでブログだけなので、情報はタイムリーに更新するようにしています。

――SNS以外ではご自身の活動をどのようにPRしていらっしゃいますか?

今村さん どこに行っても、自分がこういうことをやっているということを伝えるようにしています。
それはトークであったり、時にはスマホで写真を見せながらお話しします。
私は平日は家業の会社を手伝っていることもあり、違う業界の方と出会う機会も多いのですが、どこでどういうつながりがあるか分かりませんので、そういう方にもお話しできる機会があればさりげなく伝えるようにしています。

幼少期から学んだおもてなしの心


――今村さんはどんな家庭に育ったのでしょうか。

今村さん 家が会社をやっていたこともあり、お客さんをおもてなしする機会が多い家庭に育ちました。
子供の頃からお手伝いしたり、お客さん用にクッキーを作ったりしていました。
それを喜んでもらえることが嬉しくて、お菓子作りに目覚めたのかな。
父母には誕生日ケーキを作ったりしていました。

今村月映先生3

幼少期に培ったおもてなしの心は、教室でも随所に活かされています


――そういう育った環境がベースにあり、誰かに喜んでもらえたという体験がお菓子作りのモチベーションにつながったのですね。

今村さん 大学卒業後は金融機関に8年勤務し、結婚します。
主人が韓国人で、2年間ソウルにも住みました。

新しい地で生活が始まった時、自分には何もないと思ってしまったんです…。
今までのスキルも活かせない、友達もいない中、今のままじゃだめだと思って韓国企業に就職しました。

――すごく勇気のいることだったと思います!

今村さん 元々は人見知りで引っ込み思案な性格だったのですが、思い切ってやってみたことで友達もできたし、自分の殻を破る楽しさに気が付いたんです。
その時に友人から、「お菓子教室をやってみたら?」とすすめられ、帰国後にル・コルドン・ブルー東京校で本格的に習い始めました。

――習った後にお店では働かれましたか?

今村さん はい、2年間は某タルト屋さんで働きました。

元々は販売とキッチンの半々でしたが、腕を見込まれ100%作る側に移行しました。.
ただこの店は非常に接客も厳しかったので、そのノウハウも学ぶことができましたし、それは今の教室のおもてなしの部分にも役立っていると思います。

――教室を始めるにあたって料理以外に学んだことはありますか?
今日のテーブルコーディネートもとても素敵なので、どこかで学ばれたのかなと。


今村さん フランス料理の教室でいくつかポイントは学びましたが、基本は自己流です。
あとは美術館に行くことが好きなのですが、それがお菓子のデザインやコーディネートに活かされているのかもしれません。

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次回は教室開設当初のお話やこれからの夢についてうかがったインタビューの後半をお届けします。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=菊池友里

プロフィール

今村月映さん

今村月映さん

大学卒業後、金融機関に就職。
プライベートでは、時間さえあればお菓子を作る生活を送るも、やはりお菓子に関わる仕事をしたいと、ル・コルドン・ブルー代官山校へ入学。1年半フランス菓子を本格的に学び、菓子ディプロムを取得。会社を退職し、2012年埼玉県幸手市の自宅にて、お菓子教室「Teatime Princess」をオープンしました。

サロン情報

「Teatime Princess」

埼玉県幸手市の自宅にて、少人数制のお菓子教室をしております。
_ 季節感のあるお菓子、伝統的なフランス菓子、人気のお菓子などを作っています。パティスリーのケーキみたいに仕上げます。

レッスンはお一人様1台仕上げる実習スタイル。しっかりお菓子作りを体験していただけます。
作ったお菓子は全て簡単なラッピングしてお持ち帰りできますので、ご家族へのお土産として、また大切な方へのプレゼントとしてそのまま差し上げることもできます!

ジャンル:

洋菓子

サロン特長:

初心者歓迎、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり

所在地:

埼玉県幸手市

 
ホームページ、ブログ:

http://ameblo.jp/teatime-princess/

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