――お教室を開始して約20年とのこと、始めてみていかがでしたか？

白武さん　幅広い年齢、職業の方と出会うことができ、また、初めてのこと、知らないことを学べ、人生の幅が広がったと思います。
生徒さんもよい方ばかりで、感謝しています。

――逆に、困ったことなどはありましたか？

白武さん　スケジュールがタイトなので、日程を決める時はちょっと苦労しますね。あと、月のメニュー数が多いので、材料の仕入れで無駄が出ることがあり、これらは要改善だと思っています。

生徒さんがリラックスして学べるよう居心地のよさ、質問しやすい雰囲気を大切に。

――長く継続するには様々な工夫や努力があったのではないでしょうか。レッスンではどのようなことを心がけていらっしゃいますか？

白武さん 皆さんが居心地の良い状態で、リラックスして受講して頂けるようにと思っています。

少人数制の教室ですので、一人一人の生徒さんとの対話を多くし個別のニーズをくむこと、質問しやすい雰囲気づくりも心がけています。

生徒さんと一緒に

――長年に渡って新しいレシピを考え出すのは大変なのでは。

白武さんはい、大変です（笑）。できるだけ新しい情報をチェックしたり、人気のお店に出向いたりしてトレンドを知るようにしています。

美味しいもの情報などは生徒さん方の方がかえって詳しくて、よく教えていただくんですよ。
「あのパン屋さんの〇〇のパンが美味しいから、作ってみたいです」
と言われて研究して作ることもあります。
うまく実現できたときは私も嬉しくて！
生徒さんも喜んでくださって、喜びが倍になりますね。

パンの世界は奥深いので、本当に日々勉強です。

――「こんなパンがあったらいいな」の夢を叶えてくれるなんて、生徒さんもワクワクするでしょうね！

生徒さんと一緒に新しいパンを考えることも。

――長年続けていらして、教室主宰者に必要なことは何だと思いますか？

白武さん　やはりこの仕事は好きでなければ続けられませんが、『好き』だけで続けるのは大変です。
健康とモチベーションが重要だと思っています。

――共感します。何事も健康が一番、そして続けるにはモチベーションが大切ですよね。
最後に、これからの夢やお教室の展望を教えてください。

白武さん　教室は私にとって、楽しみであり、仕事であり、生活そのものです。
これまで続けてこれたことに感謝して、今まで通り、たくさんの方にパン作りの楽しさと手作りパンの美味しさをお伝えしたいと思っています。

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「マイペースで続けていたらいつの間にか20年でした」とおっしゃる白武さん。
長年生徒さんに支持され、教室を継続することは、様々な努力があったことと思いますが、“パンが好き、そして習いに来る生徒さんに楽しんでもらいたい“という自然体な取り組みが、長く続いてきた秘訣なのかもしれません。
これからも、パン作りでつながる楽しい時間がここからたくさん生まれていきそうです。

（おわり）
インタビュー：窪田みゆき
撮影：原田圭介