「Yuko’s Dish」 青柳裕子さん
作業の理由がわかれば料理上手になれる
今日学ぶ6品は、旬の食材も取り入れた春満載のメニュー。
まずは、おうちで簡単に作れるようアレンジした「簡単桜餅」のデモンストレーションからスタートです。
「米粉を使いますね。米粉のよいところは小麦粉に比べてだまになりにくいことです。
砂糖は細かいグラニュー糖がおすすめです。
こうしたお菓子だけでなく、魚の臭み取りにも効果的ですし、洋食で下ごしらえで使うこともあるんですよ。
お塩は臭みと一緒に一緒に水分も取ってしまうのですが、砂糖は臭みだけを取るので便利なんです。次に・・」
「では次に新じゃがのバター醬油煮です。新じゃがが出回るこの季節、一番よく作る料理なんです。煮崩れないように皮はむかないでくださいね。そして・・」
「次にすし酢を作りましょう。簡単なんですよ!前夜に空き瓶に材料を入れて時々振ってください。そうすると味が馴染んで美味しくなります。
炊き立てのご飯にこのすし酢をかけて、3分ほどおいて混ぜるだけ。美味しい酢飯ができあがります。
そして具材の組み合わせと切り方にコツがあります。見た目の華やかさ、いろいろな味と食感に出会えること・・ばらちらしの楽しさはそこにあると思います。
玉子焼きはいろいろ試しましたがはやり、銅のフライパンが一番ですね。なぜなら・・」
料理上手への近道をたどれる、丁寧で細やかなレッスン
「ばらちらしに入れるあなごは、いつも頼んでいるお魚屋さんに頼んで用意してもらいました。
素焼きして使うときもありますが、今日はふっくらと仕上げたいので煮て使います。まずはお湯をかけて、こうして皮のぬめりを摂ることが大事なんです。
均等な味付けや色味にするために落し蓋をして煮るので、広めの鍋がよいですよ」
と、ひとつひとつのレシピにたくさんのコツや情報、そして「なぜこの作業が必要か」の理由が詰まっていて、聞いているだけで料理上手になれる!と思えるほど。
理由がわかれば作業も楽しくなり、まさに料理上手への近道を歩んでいる気分になります。
細部までのこだわりを、軽やかに
「さぁ、ひじきとセロリのサラダを作っていきましょう。ひじきは下川商店さんのものを使います。昔ながらの天日干し乾燥で作られていて、とても上質でおすすめですよ。
セロリのほかにも、せりや茹でたホタテなど何でも合います。今日はごま油を使いますが、オリーブオイルでも美味しくできます。ごま油は・・」
など、青柳さんがこれまでの料理家人生の中で「これは良い!」と思った食材や調味料の情報を惜しみなく教えてもらえるのも大きな魅力です。
そして、ばらちらしの材料も出来上がり、盛り付けです。
「では盛りつけていきましょう。酢飯をすべて具で埋めつくすのがポイントで、のせる順番も研究しました!まずはくらげ、そして・・。のりや貝割れ大根はできるだけ目立たないようにします」
すっと筋の通った料理のこだわり、盛り付けの美学、素敵なセンスに惹かれます
盛り付けにも、すっと筋の通った美学をお持ちの青柳さん。
目の前で様々な具材が美しく盛られていく様子は芸術的。見た目の美しさだけでなく、味や食感の組み合わせから生まれる「美味しさ」にもこだわっていることが伝わります。
でも堅苦しい雰囲気でも難しいことでも全くなく、自然体でふわっと笑顔で伝えてくださるので、「これなら私も真似できそう」と思わせてくれます。
ふと、美は細部に宿る、という言葉を思い出しました。食の世界も同じで、美味しさと感動は細部までへのこだわりから生まれるのだと感じました。
料理にも器にも季節を取り入れ、今の時期しかない食の楽しみや喜びも提案
ほかのお料理も季節を取り入れた器に美しく盛り付けられます。テーブルに並べられると生徒さんから歓声があがりました。
着席して、お楽しみの試食タイムです。
ここでも様々な食の情報や楽しい話題で会話が盛り上がります。
青柳さんの朗らかでフレンドリーなお人柄と、料理上手への近道をたどれる充実のレッスン。何度でも通いたくなる魅力がたくさん詰まった素敵なお教室でした。
次回は、お教室情報や運営に込めている思いなどを伺ったインタビュー前半をお届けします。どうぞお楽しみに。
インタビュー:窪田みゆき
撮影:下原田 剛史
人気教室の先生へ質問!
・教室を始めたきっかけは?
A.お友達をお招きしたとき、料理を教えてほしいと言われ、1クラスから始めました。自分の料理をレシピ化するよい機会だと思ったのも理由のひとつです。
・お教室のコンセプトは?
A.買ってすぐ作りたくなる料理です。そのためには、簡単で、おいしく、特別な材料でない料理を1つ入れています。
・レッスンの開催情報
A.コロナ以降は2か月に1回ほど、毎回テーマを決めて開催しています(本当は毎月開催したいと思っています)。
ほとんど和食ですが、中華や洋食もあります。
レッスンフィーは7000円(2023年3月現在)、定員は8名です。
毎回、デザートまで6品です。
・教室をはじめて良かったことは?
A. たくさんの方においでいただいたこと、「家族が気に入ってくれました、大好きです」「よく作っています」と生徒さんに言っていただくと幸せな気持ちになります。
・いまも続けている勉強はありますか。
A. 料理の勉強はもちろんですが、カリグラフィーを始めました。生徒さんのお名前を一人ずつ書くのが夢です。
・人気メニューは?
A. ローストビーフ、お魚の味噌漬け、スパイスカレー、豚の角煮、伊達巻、ばらちらしなど和食が人気です。
・活動情報はどこから確認できますか?
A. HP: https://www.yuko-s-dish.com/
Instagram:yuko.s.dish
レッスンのお申込みについては、来ていただいた方に、教室のLINEオフィシャル登録をしていただき、そこから予約を取っていただくようにしています。
プロフィール
福岡市内の自宅にて料理教室
Yuko’s dishを主宰
テーブルを、鬼頭郁子先生に師事
日本フィンガーフード認定講師
日本冷凍食品調理コンサルタント
茅乃舎レシピ開催顧問
サロン情報
活動内容
自宅にて料理教室を開催
博多リバレイン茅乃舎台所で、料理教室を、単発で開催
ジャンル:
料理・食育・食材 :
家庭料理
パン・スイーツ :
飲み物 :
おもてなし・作法・美容 :
おもてなし
フラワー :
整理収納・お手入れ・防災 :
インテリア・アロマ・カラー :
クラフト・デコレーション :
その他 :
サロン特長:
所在地:
福岡県 福岡市