――男性の生徒さんだけのレッスンは、このコーナー初の取材でした！皆さんとても楽しそうで、そして盛り付けまで美しくて感激しました。

栗原さん　ありがとうございます。皆さん通っているうちにどんどん上達されて、私も嬉しいです。
最初は料理に慣れていらっしゃらない方が多かったので、できるだけわかりやすくお伝えしてきました。
そして、それまでそれぞれの会社で活躍していらした方ばかりなので、リスペクトを持って、でも気さくに対応させていただくことを心がけてきました。
まずは楽しい！と思っていただくことが大切だと思っています。

――料理好きな仲間で楽しみながら取り組んでいる、という雰囲気も魅力的でした。
栗原さんはデザイン業界の仕事をしていらしたそうですが、料理の道に進んだきっかけはなんだったのでしょう。

栗原さん　デザイン系の学校を卒業して、オーディオメーカーで写真やデザインに関わる仕事をしていました。結婚して主婦になり、日本料理を習い始め、近茶流の師範の資格をとり、それから料理の道を考えるようになりました。

料理の仕事は様々ありますが、デザインの経験が生かせるのではないかと思い、フードコーディネーターのスクールに通い卒業しました。でも、小田原ではなかなかフードコーディネーターの仕事がなくて。

そんなとき、たまたま近隣の大手料理教室が料理講師を募集していることを知り応募したところ、合格。しばらくそちらで講師をしていました。

教えること、そして喜んでもらえることが何より幸せ

栗原さん　その後、小田原ガスのショールームがちょうどリニューアルの頃に飛び込みで入れてもらい（笑）、いろいろなレッスンテーマを考える企画にも携わり、月間150名以上に教えることもありました。
そのあと、独立しました、。

最初は、デザイン系のモクモクと仕事をこなすのとは違うので不安もありましたが、やってみたら楽しくて楽しくて！
生徒さんが目の前で喜んでくださるのがすごく嬉しくて、教える仕事が向いていたのかもしれません。
挑戦してよかったと思っています。

――先生が楽しいと生徒さんに楽しさが伝わりますよね！

遊び心が大切！

――栗原さんのレッスンは人気が高いそうですね。
どんな生徒さんが通っていらっしゃいますか？

栗原さん　いまは自宅で開催できないのですが、こちらの小田原ガスショールームや、カフェなどで開催し、幅広い年齢層の方に通っていただいています。

小田原は料理教室人口が少ないとよく言われますが、遠くから通ってくださっている方が
多いです。
みなさんおいしいものを食べるのが大好きな方ばかりです。

――メニューはどのように決めていますか？

栗原さん　生徒さんのリクエストや、今はやっているものを取り入れることもあります。
抹茶ポンデリングや、東京のハンバーガーショップで食べた手割りポテトフライなど話題のメニューの再現レシピも多く、遊び心を大切にしています。

まずは楽しい！と思ってもらうことが大切。遊び心を忘れず、楽しい案内人の気持ちで。

――レッスン開催にあたり心がけていることはありますか？

栗原さん　エンターテイメントとしての料理を心がけています。

あくまでも主役は生徒さん。
私は、例えばディズニーランドの案内人のような立ち位置で、料理の完成までを案内して楽しんでもらいたいなと思っています。
例えば、ジャングルクルーズに参加して、「次は滝ですよー！みんな気を付けて！次はこっちにいきますー！ハイ、ついてきてね！」という感じです（笑）。

ここに来たら楽しい！と思ってほしいので、そのためにはどうしたらよいか？をいつも考えています。

――それは面白いですね。毎回、冒険が楽しめそうです！

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遊び心があるレッスンをいつも考えているという栗原さん。
楽しい！と思えるワクワクする気持ちが生まれることが、通い続けたくなる魅力なのだと感じました。

次回最終回は、レッスンに込めている思いなどを伺ったインタビュー後半をお届けします。
どうぞお楽しみに

インタビュー：窪田みゆき
撮影：原田圭介