――あたたかい雰囲気のなか、お料理のコツがしっかり学べるレッスンでした！
まずはお教室の開催情報を教えてください。

馬原さん　ありがとうございます。

月一回の料理レッスンのほか、不定期でケーキや子ども料理教室も開催しています。
定員は4～5名で、レッスンフィーは１回5,000円です。

メニューは月替わりで、和洋中を中心に時折エスニックを取り入れ、年間通してバランスよく作れるよう構成しています。
自分がこんな料理が食べたい！と感じられるもの、自分ならこんなレッスン受けてみたい、と思える内容になっているかをいつも意識しています。

１回のレッスンで、主菜や副菜、ご飯もの、スイーツなど4品～5品作ります。
その季節ならではの旬の食材を使い、調理法にも季節感を取り入れます。
クリスマスやバレンタインの時期は、それをテーマにした料理を取り入れています。

特別な材料や道具を使わずに、家に帰ったらすぐに作れる料理が習べるのが特徴

――どんな生徒さんが多いですか？

馬原さん　料理のレパートリーを増やしたい方、料理が苦手だけど家族のために美味しい料理を作りたいと思っている方、レッスンで作った料理を食べるのが楽しみな方などが多いです。

年齢層は、20代～60代くらいまで幅広いです。

一念発起、料理の世界へ戻る

――お教室をはじめたきっかけを教えてください。

馬原さん　母も叔母も料理に関わる仕事をしていて、料理がいつも身近でした。
二人とも現在70代ですが、いまも現役で料理を教えています。
そんな姿を見てきたので、いつか私も料理を教える仕事がしたいと漠然と思っていました。

でも、学校を卒業したあとはSEになり、料理とは離れた仕事をしていました。
最初は新鮮だったのですが、次第にこれが私のやりたかったことだろうか？と疑問が浮かぶようになってきて・・。
その後飲食店向けコンサルティングの会社に転職し、フードコーディネーターとして様々なレストランのメニュー開発やコーディネート等を担当しました。

こちらもやりがいのある仕事だったのですが、昼夜問わない現場で仕事をこなす中、制約の多い商業的な料理よりも、もっと自由に美味しい料理を作りたいという気持ちがだんだんと高まっていきました。
そして、「家庭で作りやすい、本当に美味しい料理を伝えたい！」と思うようになりました。

家庭料理は原点。人生のまんなかにあるもの。その大切さを丁寧に伝えます

――そうだったのですね。

馬原さん　独立を目指し、まずは調理師学校に通いました。10代の学生にまじって1年間通い免調理師許を取得。食育インストラクターなどの資格もとりました。
そして結婚を機に以前から考えていた、自宅での料理教室を始めました。

最初は当時住んでいた賃貸住宅でレッスンをしていましたが、引っ越しを機に、料理教室がしやすいキッチンや間取りにこだわった家作りをし、本格的に運営するようになりました。

=======================================================

料理が身近な環境で育った馬原さん。
料理で人が笑顔になったり、集うきかっけになったりするような、料理の持つ力を幼い頃から見てきた分、料理の大切さを深くご存じなのだと思います。
料理はまさに原点。生きることのまんなかにあるもの。その魅力を伝えたい！という思いが全ての源泉になっているのだと情熱を感じました。
次回最終回は、レッスンに込めている思いなどを伺います。どうぞお楽しみに。

インタビュー：窪田みゆき
撮影：原田圭介