第1回：「美味しい」で終わらないおもてなしを

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第1回：「美味しい」で終わらないおもてなしを

「お料理サロン『エトワール』」　木村通子さん

木村通子さん

プロフィール
サロン情報

大阪府堺市にて、おもてなしレッスンとインナービューティーの『お料理サロン☆エトワール』を主宰している木村通子さん。
お料理サロン☆エトワールは、イタリアンやフレンチという料理のジャンルにはとらわれず、綺麗に年を重ねていきたい方や、大切な人との食事の時間を楽しみたい方に向けて幅広くレッスンしており、生徒さんに大人気のお教室です。
今回は「おもてなしレッスン」のレポートおよび木村先生のお話を4回にわたってお届けします。

掲載日：2023/7/3（月）

「おもてなしの心」は、幼少期から培ってきたもの

『お料理サロン☆エトワール』のスタートは、2011年。お寺の娘として育った先生は、幼少のころから布教使さんをもてなすお母様の姿を見て育ってきました。
「お手伝いでご飯を運んだり、布教使さんの側でお話を伺ったり、自然と“おもてなし”をする環境で育ったんです」と先生。お客様を招くお母様の姿に敬意の念を抱き、また自身も布教使さんや檀家さんとお話をして楽しいと感じたことで、次第と「こういうお仕事ができたらな」と思うようになったといいます。
ご結婚、ご出産を経験する中、身近な人に振舞っていたお料理。いつしかお友達に、そしてお教室へと進化を遂げ、幼少期からの夢を成し遂げました。

お教室開催中は常に笑顔で明るい木村先生

幼少から培ったおもてなしの心は、大人になった今も受け継がれ、レッスン当日も随所に見られます。
キレイに揃えられたスリッパ、レッスン中にレシピに書き込みやすいよう用意されたボード。場を盛り上げるディフューザーにＢＧＭ。テーブルには季節のお花が添えられています。
そしてレッスンがスムーズに進むよう、生徒さんが来られる前にキッチンにはしっかり準備された状態の食材が並びます。前日までの仕込みも欠かせません。
お教室の１つ１つに、生徒さんがよりリラックスしてスムーズにレッスンが進行できる心遣いが散りばめられていました。

自分自身が食べること・お喋りすることが大好きだからこそ、当日バタバタせず、お客様と一緒にその空間を楽しむ。
「事前準備をしっかりすることで、当日ホスト側としても楽しむ。自分自身が楽しんでいないと、やはり伝わってしまいますから」と先生。

レッスン中も、自分が経験したおもてなしの極意を生徒さんに伝えていきます。
例えばテーブルコーディネートはレッスン前に準備。そうするとメニューの作り忘れがなくなったり、全体のバランスがとりやすかったりする他、バタバタせずにお客様との時間がとれるとのこと。
先生が生徒さんに伝える内容は、すでにお教室で体現されているので、生徒さんも自分自身にすんなりと落とし込めそう。

テーブルコーディネートを事前にしておくことも大切

再現性の高いレシピを大切に

おもてなしを大事にされているお教室のコンセプトは、“簡単なのにオシャレでおいしい”。
「やはり、来ていただいた方にどれだけ満足して頂けるか。それはただ“美味しかった”だけではなくて、家にレッスンのメニューを持ち帰って作って頂いて、ご家族とかに美味しいよって言っていただくことが大事だと思ってて。」
“美味しい”のその先を考え、再現しやすいかどうかを大切に。生徒さんが手に入りにくい食材は代用を考え、身近な食材で工程がシンプルになるよう、レシピには細心の注意を払います。
今回のレッスンでも、手に入りにくいジビエは使用せず鶏肉で代用し、再現性を第一に考えていました。