『日々のパン』吉永麻衣子さん
全て無駄にならなかった現在までの道のり
―今の「日々のパン」までの道のりを教えてください。
今の“日々のパン”は、「もっと手軽にパン作りを楽しんでほしい」「親子のコミュニケーションとしてのパン作りがあってほしい」という思いから生まれています。
変わらぬ信念を抱き続ける吉永先生。
――番最初のパン教室から今の形態の“日々のパン”に至るまで、実は間には、2つぐらい前身となるものがあるんです。
1つはhug。実はお教室を始めて少し経った頃、私が引っ越すことになって。その時に生徒さんから「私たちはどうしたらいいの?」と言われたんです(笑)。
それなら、私が今まで作ってきたレシピを渡すから好きにやっていいよ、ということで教室の運営方法をお伝えした教室開講講座をスタート。
そこに集まったメンバーで “hug”というパン講師の集まるサークルを作りました。私が子育て中だったこともあり、中々管理もできそうになかったので、みんなに無料で参加してもらっていました。
当時、パン作りをする先生同士の横のつながりってなかったので、このグループ内のみんなで相談とかをしあったりしていて。最終的に100人規模になったんですけど、このころには“コミュニティ”作りが始まっていたように思います。
当時では珍しい先生同士の横のつながりができる場を作りました。
もう1つはおうちパンマスター。こちらは私が考案した、トースターで簡単に焼けちゃう美味しいパンの作り方を学べる資格取得講座です。
パン作りってめちゃくちゃハードルが高いと思うんです。当時私も子育てをしながらだったんですが、こねるのも大変だし発酵にも時間がかかる。もっと簡単に出来ないかとレシピの開発に勤しんだところ、冷蔵庫で生地をねかせて、それを次の日にトースターで焼くという、簡単にできて、しかも美味しい作り方を発見して。
これはもうみんなに伝えたい!と思って、採算度外視で始めたんですよね。
それがどんどん広まり、ついには本になって、全国から「学びたい!」とお声をいただく様になりました。
手間なく・簡単に焼ける日々のパンたち。
――本にまで!すごい。
そんな時、学びたいと言ってくれた方から「これを資格という形にしてほしい」というお声を頂いて。それを機に、おうちパンマスターを“資格取得講座”としてスタートを切ったという経緯があります。
経験から自分の思いを確固たるものに
――なるほど。いろんな経緯を経て、今の“日々のパン”があるんですね。
そうなんです。
その後も様々な波を乗り越えて、やっぱり「親子のコミュニケーションを増やすためにパン作りを伝えたい」と思って、心機一転”日々のパン“をスタートさせました。
大切な思いと共に再スタート!
パン作りに助けられて笑顔で子育てを楽しめるママを増やしたい、そして、お教室を開きたい!と資格を取得してくれた先生たちの、その後のお教室運営をしっかりフォローしていきたいという思いも強くなりました。
どっちの思いも、いろんなことを経験していく中で一層固まって、自分の確固たる軸ができたように思います。
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現在の“日々のパン”になるまで、並々ならぬ努力と、生徒さんからのご要望に真摯にこたえ続ける吉永先生の姿が。次回インタビュー続編、最終回です。どうぞお楽しみに。
ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:太田 えり
撮影: 佐藤 幸一
プロフィール
1981年生まれ。兵庫県宝塚市出身。
株式会社ミンナ、日々のパン代表講師。 3人の男の子のママ。
一般社団法人日本パン技術研究所リテイルベーカリー製パン技術ウェブ教育コース修了。
サロン情報
活動内容
「ごはんを炊くような気持ちで、パン作りを楽しんでほしい」と、忙しい人でも毎日焼ける「おうちパン」を考案し大好評に。現在、幼保施設にてパン教室を開催する「日々のパン」の活動を中心に、企業や雑誌へのレシピ、書籍出版など広く活動中。
書籍は21冊。「パンどろぼうの世界一おいしいパンレシピ」2023年「料理レシピ本大賞」子どもの本部門受賞。
レシピ発信をしているYoutube「吉永麻衣子の日々のパンレシピ」登録数約2万人。
2020年よりスタートした本格的なパン作りをお伝えするオンライン教室は毎月300名以上のご参加。
ジャンル:
料理・食育・食材 :
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その他 :
所在地:
神奈川県 横浜市