――お教室をどんどん発展されている先生ですが、息詰まるときのリフレッシュ方法はありますか？

やはり、毎月どのようなレシピなら生徒さんに満足して楽しんでいただけるかを考える時間は、楽しくもあり、 大変だなと感じます。“簡単だけどお客様にお出ししても恥ずかしくないレシピ”は、毎回結構頭を悩ませているんです（笑）
そんな時は、インスピレーションを得るために、スーパーの普段立ち寄らないコーナーを歩き回ったり、気になっているお料理屋さんに行ってみたりしています。知らない食材や、出会ったことのない料理に触れることで、ヒントを得れることが沢山あるんです。あとは単純に歩いたりしてリフレッシュすると、いい案が浮かんできたりしますね。
そうして考えたレシピをレッスンで皆さんに褒めて頂くと、本当に嬉しくて。結局お料理が好きなので、嬉しいって気持ちがまたモチベーションになって、次も頑張ろう！って思えている気がします。

お教室は自分自身をどんどん成長させてくれます

――素敵ですね。先生の夢はありますか？

子どもたちが成長してきて時間ができたので、今の料理教室にプラスして、夜の料理教室を開催したいなと考えています。私、本当に食べることと飲むことが大好きで。夜のワインと料理のマリアージュを楽しむレッスンができたら楽しいだろうなあって。今のお教室を少し装飾していくようなイメージですね。ワインの勉強をして、知識をもっともっと深めていきたいなって思っています。

自分を叱咤するつもりで宣言しました、と先生

経験は財産。まずは身近なところから、少しずつでも。

――これからお教室をしてみたいと思っている方に一言お願いします。

私がそうだったんですが、ライセンスとか資格とか、そういう認められた認定証ありきじゃなくても、ただお料理が好きで、身近な人に喜んでもらえたっていうその経験を糧に前に進んでいただけたらなって思います。
私も何十年も前にお友達に「みっちゃんのお料理すごく好きやで」と言ってもらえたことがすごく嬉しくて。今でも忘れられないし、私の胸の中にずっとあって、今でも私の背中を押してくれる言葉になっているんです。

お教室を始めた当初は私も手探りで、レッスン料っていつもらうんだろう？とか、どのタイミングで誘導したらいいんだろう？とか、そういうノウハウも本当にわからない状態から始まったんです。でも、やっていく中で、「あ、あの時はこうしたらよかったな」とか「次こうしてみようかな」とか、どんどん自分の経験によってノウハウがたまっていくというか。自分自身が経験したことって何にも代えられない財産なので、すごく自信にもつながります。
だから、やってみたいなって方は、今後の不安とかもあると思いますが、まずは一歩勇気を出して、お友達とかからでも少しずつ始めて見るのがいいんじゃないかなって思います。

ご家族からお友達に広がり、お教室へと進化していったエトワール

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“食”と“人と接すること”が本当に大好き！と笑顔でお話くださった木村先生。お教室中も明るく生徒さんを導いておられました。その凛とした声と明るい雰囲気に魅了され、先生のファンになる方が多いのも納得です。ありがとうございました。

ディレクション：株式会社COOK ART
インタビュー：太田 えり
撮影：伊藤　裕司