生きる姿勢を学べる教室

「薬膳料理教室PureLotus」主宰 高見節佳さん

インタビュー連載 第2回

今月のサロネーゼは、兵庫県芦屋市で、「薬膳料理教室PureLotus」を主宰する高見節佳さん。高見さんは、「美味しく楽しく簡単な毎日の薬膳でキレイを手に入れる」ために、手軽に手に入れられる食材を使って、毎日無理なく続けられるような薬膳料理を伝えていらっしゃいます。中医学の理論に基づいた、心と身体にとって薬になる薬膳料理を歴史や背景から学ぶことができるのもお教室の特徴です。
今回は薬膳料理教室レッスンと、インタビューを4回にわたりご紹介します。第2回目はレッスンレポート後半です。

掲載日:2018/3/12(月)

高見節佳さん

高見節佳さん

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相手を思いやる料理


実習も後半戦へ突入です。
下準備した食材を焼く、煮込むという作業に移っていきます。

高見さんは、長く調理道具を使うために、フライパンを傷つけない方法など、道具の扱い方についてもアドバイスします。

高見節佳先生1

食材や道具の丁寧な扱い方も自然と身に付きます


また、ル・クルーゼの鍋を使ったご飯の炊き方について説明します。
高見さんは鍋の蓋を開けなくても、触感や音で沸騰を確かめられるように生徒さんに感覚を伝えてきます。
料理には文字に起こせない感覚的な部分も多いもの。
お教室には、レシピ本やテレビの料理番組からは分からない、知識や知恵が満載です。

料理が続々と完成していきます。
仕上げ段階でも高見さんは生徒さん達に細かくアドバイスします。

例えば個々のカップに生地を入れて焼き上げたケーキ。
仕上げに柚子をマイクロプレインで削る際も、受け皿の上に隙間なくカップを並べることで、柚子が無駄に飛び散ることを防ぎ、洗い物を減らします。

そしてどの料理でも、正面を決めて、器の向きを揃え、一方向から仕上げていくよう促します。
これも食べる人のことを考えて、みんなに同じ物が行き渡るようにするための配慮だそうです。

また盛り付けしていく際には、
料理がボウルの中に無駄に残らないようにして、全員に同じ分量で器に盛り付けること、
そしてヘラの柄に食材をつけたまま次の人に渡して、相手の手を汚さないようにすること。
当たり前のことでも、忙しい時はついつい相手のことを考えるということが抜けてしまいがち。
こうしたことを習慣として身に付けて、誰もが気持ちよく暮らせるようにという高見さんの相手を思いやる精神が随所に見られます。

完成した料理が食卓に並べられていきます。

お茶を並べる生徒さんに対して、高見さんは、

「ちゃんと正しい位置に置けるようになりましたね!」

とコメント。

高見さんの指導の特徴は、褒めるとことはきちんと褒めるけれど、間違っていることや、改善した方がよいことはすぐにその場で伝えるということです。
ただし褒める時も指摘する時も、気持ちのこもった温かい言葉で、生徒さんの心にしっかりと届きます。
リピーター続出で、口コミで生徒数を着実の伸ばしていくお教室の原点は、高見さんの熱い思いにあります。

正しい知識を持って食材を選ぶ


食卓の上に、本日の献立が出揃いました。

お教室の中には、削りたての柚子の香り、焼きあがったケーキの甘い香りの湯気、香辛料が効いたスープの清涼感が漂っています。

高見節佳先生2

桃の花を漬け込んだお酒で乾杯!お疲れ様でした!


まずは撮影タイム。
お料理にもお花が添え、さらに春の食卓を演出します。

まずは桃の花を3日間漬け込んだ日本酒で乾杯です。
シャンパングラスの中の桃の花がとても可愛らしいです。

「今どういう季節で何が旬なのか、自分は今どういう身体の状態なのか、食材をどう調理したら一番自分にとってよいのか、それを全部組み合わせたマッチングが薬膳ですよね。
だけど“毎日気軽に取り入れたい”ということで、いつも通りの簡単なやり方でお料理を完成させました。
どうぞ召し上がってください!」

みんなで力を合わせて一生懸命作ったお料理を囲んで充実した表情の生徒さん達、
その様子を嬉しそうに眺める高見さん、
先程のきびきびとした動きからは一転、優しい雰囲気にお教室が満たされていきます。

今回は取材班も全てのお料理を試食させていただきました。

春の黄色い炊き込みご飯は、アサリの旨味が余すことなく炊き込まれています。生姜が良いアクセントになっています。クチナシの鮮やかな黄色は、おもてなし料理にもぜひ取り入れたくなります。
クチナシのバーニャカウダソースは、薬膳のイメージを変えるおしゃれな一品。新しいクチナシの使い方を学ぶことができました。
根菜の焼きサラダは、野菜の色味と、工夫された盛り付け方で見た目にも華やか!食べると、根菜類のちょうどよい厚みがとてもよい食感です。野菜本来の甘さも楽しむことができます。
牛肉と陳皮のスープは、牛肉とみかんの皮を一緒に噛むと、爽やかな香りが口の中に広がります。食欲も増幅され、身体の中からポカポカと温まります。 どれも身体が欲するようなお料理で、あっという間に食べ終えたところで、お楽しみのデザートの酒粕のベイクドチーズケーキ。酒粕とクリームチーズの相性抜群!優しい甘みで、今回のお料理の余韻を楽しむことができます。

生徒さんからも、

「黄色い炊き込みご飯の色がいい!」
「牛肉とみかんの皮ってこんなに合うことを知らなかった」
「ナツメってこんな味がするんだ、美味しい」
「今度お客様にも作ってあげたい」

という歓声が聞こえます。

試食タイムの間に高見さんは今回の薬膳の説明をします。
iPadを使った、過去のお教室写真を振り返りながらの説明は、分かりやすく、さらに薬膳のイメージが広がります。

今回のお教室でぐっと身近なものに感じられるようになった薬膳ですが、高見さんはネットでも簡単に情報が手に入ることに対して警鐘を鳴らします。

「先日ネットで“クチナシの実は身体によい!”ということが書かれていましたが、何によいのか書かれていなかったのです。
誰にとってよいのか、どうよいのか、正しい知識を持って判断してくださいね。」

様々な情報が気軽に手に入る現代、ネット検索すれば誰でもその道のプロになった気分になってしまいます。
その意味でも正しい知識と経験を習得したお教室の先生と対面して何かを習うということは、今の時代に求められるものかもしれません。

伝えたい気持ちが人を動かす


生徒さんに高見さんのお教室の魅力について伺いました。

こちらのお教室に通って今年で3年目になる方は、外部講師としていらした高見さんがあまりにきれいなので、その秘密を知りたくて本格的にお教室に通い始めたとか!
お教室では料理教室に合わせて、薬膳について座学で学ぶ講座も受講されているそうです。
こちらのお教室に通われてから一番に感じたのは、旦那さんの変化だそうです。
日常の食卓に薬膳の知識を取り入れることで、体質改善が図られ、風邪を引くことも減り、喜んで手作りの料理を食べてくれるようになったので外食も減ったそうです。
家族も楽しみにしているお教室に通えることが、ご自身にとっても嬉しいとおっしゃいます。

高見節佳先生3

生徒さん、そしてその先のご家族の笑顔も作るお教室


生徒さんの中には、おもてなし料理を作る際、お招きするお客様の体調を考えて、献立や食材選びをするようになったという方もいらっしゃいました。
おせち料理にも薬膳料理を取り入れることで、身体にもよいレパートリーが増えたという声もいただきました。
自分の変化だけではなく、家族やお客様の変化や感謝の声がやりがいにつながっていると、皆さん嬉しそうに語ってくださいました。

その他に多くの意見をいただいのが、切り方など料理の技術から食材の扱いまで、料理の姿勢についても学べるということです。
料理をする際に、食べる人、さらに一緒に料理をする人に対しても、思いやりの気持ちを持つことの大切さを高見さんは説かれます。
その様子は今回のレッスン中にも多く見受けられました。

このように一回のお教室で、たくさんのことを学べる高見さんのお教室で、生徒さんはみるみるうちに成長を遂げていきます。

高見さんは、教室運営者にとって、「何をどんな風に伝えたいか」というブレないポイントを持つことが大事だとおっしゃいます。
それはどんな状況でも変わらない、「これが好き」「これを伝えたい」という気持ちです。
時々生徒さんから「今の仕事も煮詰まってきたし、私も薬膳の資格を取ったら、サロンを始めることでキラキラ輝きたい」という相談を受けるそうです。
その時に答えているのは、「お勤めだから輝いていないなんてことはない。サロンを主宰しているから輝いているわけでもない。明日もし何もかもなくなっても、サロンを通して伝えていきたいものが見つかったのならば素晴らしいチャレンジだと思います。けれどサロン運営は細かいことも多く大変なので、もしそうでないのならば、今のお仕事を続けることをおすすめします」と答えるそうです。

ここに来たらうるさいと思われても、マナーのこと含めて私がお伝えしたいと思うこと、
今の世の中誰も言ってくれないこと、
自分が家族や習い事の先生から教えてもらったことを皆さんにもお伝えしたいとおっしゃいます。

昔の日本家庭であれば、両親がいて、祖父母もいて、という家族形態が多く、学校では教えてくれないような生きる姿勢について自然と学ぶことができました。
核家族化が進む今、こうした誰も教えてくれないことを、先陣を切って伝えてくれる高見さんの活動は、薬膳の枠を超えて大きな意義があります。

次回はインタビューの前半部と、お教室開催情報をお届けします。

どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=阿部麻里子
写真=伊藤裕司

Q&A人気サロネーゼに7の質問 Question

サロン/教室名の由来は?
蓮は、アジアでは神仏に捧げる神聖な花。
泥に根ざしても清らかに咲き、花や実・根まで全ての部分が生命を繋ぐために役立つ蓮のように、美しく実もあるサロンになってほしいと友人が名付けてくれました。

どんな生徒さんが多いですか?
年齢層は幅広く、受講されたお母様方が中高生のお嬢様をお預け下さることも多いです。
食べることが好きで健康にも意識が高く、海外の文化や料理などにもご興味をお持ちの明るい方が多いでしょうか。

レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
セミナー形態によって異なりますので、ホームページやブログをご参照頂けましたら幸いです。

◇料理教室
メニュー:開催テーマによって替わります
受講料:6,500円~(会員登録料別途)
時間:3時間
人数:最大8名様(料理教室)
過去の人気メニューをご紹介するアンコール教室も開催しています(不定期)。
詳細はホームページからお問合せをお願いいたします。
http://薬膳料理教室.com/

◇資格取得講座
基礎講座:全4回(薬膳アドバイザー資格対応)
中級講座:全10回(薬膳インストラクター資格対応)
上級講座:全15回(国際薬膳調理師資格対応)

詳細はホームページまたはブログからご確認をお願いいたします。
ホームページ: http://薬膳料理教室.com/
ブログ: http://plaza.rakuten.co.jp/purelotus/

◇単発講座 アンチエイジング・薬膳茶などテーマ別の開催です(不定期)
各1回(6,000円~)

人気の高いメニューは?
最近の一番人気は『薬膳deアフタヌーンティー』シリーズです。
紅茶好きが高じて生まれた講座で、伝統的な英国アフタヌーンティーを薬膳コンセプトで楽しんで頂き、サンドイッチやスコーンも季節やテーマに合わせた薬膳仕様にしており、紅茶のディプロマをお持ちの方も多くお越し下さいます。
また何度も訪れたアジア・中近東をご紹介したいとの思いからの、インド、イランや、エジプトなどのアラブ料理をテーマにしたエスニック薬膳教室も人気です。
セミナーでは、やはりアンチエイジングをテーマにした回の人気が高いでしょうか。

教室で愛用しているキッチングッズは?
ル・クルーゼのお鍋や北欧食器など、実用的で、かつ美しく飽きのこない調理器具や食器たちです。

ご自分にとってキッチンはどんな場所ですか?
全ての幸せが始まる場所。
人は食べなくては生きていけないし、栄養バランスが良くても美味しくない/楽しくない食事では満たされません。
一杯のお茶から、心も体も美しさもコミュニケーションまで全てを造り出す、幸せを生み出せる場所だと思います。

初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
教室の詳細はホームページやブログでご案内させて頂いております。
ホームページの『お問合せ』画面から、ご希望の講座についてご連絡を頂ければと思います。
持参物は、セミナーでしたら筆記用具、お料理教室はエプロンとハンドタオルです。
HP
http://薬膳料理教室.com/
ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/purelotus/
(検索:Aishの食卓)



プロフィール

高見節佳さん

高見節佳さん

芦屋・薬膳料理教室PureLotus(ピュアロータス)主宰
◇中華中医薬学会認定 国際中医薬膳師
◇中華中医薬学会認定 国際薬膳調理師
◇全日本薬膳食医情報協会認定校講師
◇漢方養生指導士

幼いころからの虚弱体質に悩み、出会った薬膳で友人からも驚かれるほど元気に。
知人に向けて開催していた料理教室に薬膳のエッセンスを取り入れ、本格的に薬膳・漢方のセミナーおよび薬膳料理教室を始める。

大手デパートや化粧品会社などでの
薬膳料理教室・セミナー・スタッフ研修なども担当し、
芦屋・神戸・京都・大阪を中心に各地で活動。
難しい理論だけでなく、日常にすぐ活かせる
美と健康のヒントが詰まったセミナーが人気。

受講生には医師・薬剤師も多く、互いに学び、
西洋・東洋の医療と食を融合した健康への取り組みも。

『薬膳で人生は変わり、人生は薬膳で変わる』

語学力を活かし、日本在住の外国人へ向けた
和食や薬膳料理の教室も開催しています。

サロン情報

「薬膳料理教室PureLotus」

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初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

兵庫県芦屋市(JR芦屋駅・阪急芦屋川駅ともに徒歩6分以内)

ホームページ、ブログ:

http://薬膳料理教室.com/

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