レッスンは癒しタイム

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緒方 智子さん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、大分市内のご自宅で『T`s Kitchen cooking cafe』を主宰する緒方智子さん。料理・パン・スイーツから自由にリクエストできるレッスンシステムが人気です。4週に渡り、大分の美しい自然を眺めながら心地よい空間で学べると好評のレッスンにお邪魔してきた様子をご紹介します。

掲載日:2011/3/7(月)

大分駅から車で15分。雄大な豊後の山々を遠目に眺めながら住宅街を進むと、見晴らしいの良い高台にある『T`s Kitchen cooking cafe』に到着します。

玄関には目印にもなるウェルカムボードが。初めての生徒さんも迷わない嬉しい気配りです。ピンポーンと鳴らすと同時に、明るい笑顔で緒方さんが出迎えてくださいました。  

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『T`s Kitchen cooking cafe』のご紹介

「どうぞどうぞ~」と通された、レッスンが行われるリビングダイニングに入ると・・・、窓いっぱいに広がる豊後の山々の美しい眺めに、思わず「わ、すごい!」と、声があがります。

そして室内には、和をテーマにした春のしつらえが。訪問した日は雛祭り前とあって、桃など春の花を使い、粋な”T`s Kitchen cooking cafe風雛祭り”のアレンジでがされていました。ダイナミックな眺望とほっと癒される和のしつらえに、一瞬にして気持ちが解きほぐされていきます。

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レッスンが行われるのは、この眺望も楽しめる、ゆったりとしたリビングダイニング。キッチン前には作業台が置かれ、レッスンのための準備が整っていました。

「人数やメニューによって、キッチンでレッスンすることも多いんです」

とおっしゃるキッチンは、L字の対面型。実はもう20年以上も経っているそう。  

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「この家を建てた時に購入したクリナップのキッチンです。いろいろショールームを見たのですが、一番質とお値段が良いバランスだったので選びました。20年経っていますが、足元温風機はじめ、どこも一度も壊れたことがないんですよ」。

お年を召したお母様のために、最近火元をガスからIHに変えたそうですが、それ以外修理なども一度も必要なく、とても丈夫で使いやすいとのこと。
家族の歴史を共に刻み、大切に使ってこられたことが伝わります。
 

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キッチンスペース内には便利なパントリーが。幾種類もある、小麦粉や砂糖などパンの材料を見やすいようにプラスティック容器に入れて収納するなど、便利な工夫が光っています。ふと横を見ると、棚の横に着けたバーに掃除道具がかかっており、こちらも素敵な収納アイデア。

そんな収納術やちょっとしたアイデアも、生徒さんに伝えるととても喜ばれるそうです。 

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出会いがあるレッスン

『T`s Kitchen cooking cafe』では毎回、料理、パン、お菓子の中から生徒さんが習いたいメニューを選択できる仕組みです。今回は、生徒さんのご希望によりパンのレッスンです。

今日の生徒さんは、ここでのレッスンで出会ったのがきっかけで親しくなったというお二人。

「結構、レッスンで初めて会った方同士が仲良くなられることが多いんですよ」

と嬉しそうな緒方さん。そんな出会いがあるのも自宅教室に通う楽しみの一つです。

さぁ、生徒さんがエプロンを身につけられ、準備が整いました。

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「でははじめましょうか~!」

緒方さんの柔らかな掛け声でレッスンスタートです。
今日のメニューは、お一人は「ウィンナーブランチ」、もうお一人は「カレーチーズオニオン」のパン。このように生徒さんごとに違うメニューのことも多々あるそう。

でも、違うパンを同時進行でお教えするのは大変なのでは?

「いえ、途中までの行程は一緒ですから、そう大変ではないんです。焼く温度や時間でうまく調節するんですよ」

と緒方さんがにっこり。

「持ちかえりのとき、他の方が作ったパンと交換して違う味も楽しめることもあり、得した気分です(笑)。前回はパンではなく、料理のレッスンをお願いしました。いろいろ学べるのがとても良いです」

と生徒さんも嬉しそう。同じお教室で様々なレシピが学べるこの仕組みは、とても好評だそう。
 

パンレッスンスタート!

レシピをお渡しし、丁寧な説明のあと、いよいよレッスンのスタートです。

「ではいつも通り計量からはじめて下さい。バターはもう計ってあるので、このまま入れて下さいね。そしてお塩1/3の計り方ですが、こうして塩の中に縦にスプーンを入れて1/2くらいでもちあげたら、1/3になっているのでやってみて」。

「では、ここでいっぺんレシピを持って、材料が全部ボウルに入ったか確認して下さい」

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  計量が終わるとこねていき、まずは一次発酵タイム。
その間に洗い物をしていただき、そしてパンの中に入れるフィリング(具材)作っていきます。

「キャベツの芯は芯だけで刻み、そして葉の部分はこのように刻んでいって下さい。玉ねぎは、7~8mmの角切りにして下さい、チーズも同じように角切りにして下さいね」

生徒さんが刻んでいらっしゃる間に、緒方さんは不要になった調理器具などをささっと引き
シンクへ。生徒さんが作業しやすいように細やかに気を配っていらっしゃいます。


そして、次に着席して形成の説明を。終了後しばらくするとタイマーが鳴り、一次発酵が終わりました。


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「さぁでは、今説明した形成をしましょう。まず、発酵のチェックです。指に粉をつけ生地に入れてみて、戻ってこなければOK。うん、大丈夫。できていますね」

お二人分とも理想通りに発酵できたようです!
 

待ち時間もお楽しみタイム

「では作っていきましょう、まず一つ私が作りますね」

ここでもまずは緒方さんがお手本として、それぞれ1個ずつわかりやすく説明をしながら作っていきます。
その後生徒さんが忠実にそれを再現。パン作り初心者とのことでしたが、そうとは思えない見事なできあがりです。

「きれいにできましたね!すごいです。最後はかるーくのばして、長さを揃えて下さいね」

緒方さんも驚くほどきれいに形成でき、今度は二次発酵タイムです。

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パンのレッスンは、こうした発酵を待つ時間と焼く時間に手が空きます。その間、片付けをしたり、おしゃべりを楽しんだり。
ゆったりした気持ちで出来上がりを楽しみに待てるのも、パンレッスンの魅力の一つです。

「発酵の間は、みなさんお好きにお待ちいただくのですが、2階に私が集めたレシピ本を置いているスペースがあって、そこでご自由にご覧いただくこともあります」

その2階に伺うと・・・、壁一面の書棚にレシピ本がぎっしり!
 


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「古い本も多いのですが、捨てられなくて・・・、レシピ本は私にとって宝物なんです」

背表紙が色あせた本から、緒方さんがどれだけ料理に興味を持って歩んでいらしたかが伝わってきます。生徒さんにとっても居心地が良い場所のようで、ひそかな人気スペースになっていて、ここで試食をしていただくこともあるそう。

とにかく生徒さんには、レッスンにいらしたらリラックスして、ゆっくりしていっていただきたいという緒方さん。

「お教室はとても居心地がいいんです。ここの景色も雰囲気もですが、先生のお人柄にも癒されます・・」

と、生徒さんにその思いはちゃんと伝わっているよう。
日々家事やお仕事で忙しい生徒さんにとって、『T`s Kitchen cooking cafe』でのひとときは、貴重な癒しの時間にもなっているようです。
 


次回へつづく
 



インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=河本純一
 

プロフィール

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緒方 智子(おがた ともこ)さん

『T`s Kitchen cooking cafe』主宰

看護師・調理師免許を持ったうえで、ABCcooking studioにてパン・料理・製菓ライセンス取得。現在自宅にてパン・料理教室『T`s Kitchen cooking cafe』を主宰。料理・パン・お菓子の中から生徒さんのご希望に沿いレッスンを選択いただける仕組みが好評。美味しい空気に包まれながら、料理だけでなく生活を楽しむヒントをたくさん持って帰っていただけるレッスンを目指している。

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