「続けていける発酵のある暮らし」 川浦智子さん
座学と実技で発酵を学ぶ
この日は、川浦先生によるキムチ作りのレッスンが開催されました。
レッスンメニューは
・手前キムチ作り
・キムチのビビンバ丼
・わかめのスープ
です。
手前キムチ作り
キムチのビビンバ丼&わかめのスープ
お教室は、川浦先生のあたたかな笑顔と可愛い猫ちゃんがお出迎えしてくださいます♪
お教室へ通うことが楽しみになるお出迎え♪
皆さんが揃ったら、まずは先生の自己紹介から。温かいお声がお部屋に響き、レッスン前に皆さんの緊張をほぐしていきます。その後に続く生徒さん一人一人の自己紹介も和やかに進んで行き、レッスン開始からお教室全体がホワンとした空気に包まれます。
皆さんにこやかな笑顔で自己紹介!
そして、スライドで本日の流れの説明に移行。
事前に用意されたスライドは、分かりやすいようにしっかりと順番を追って作られているだけでなく、菌の説明も記載されています。
「キムチに必要な菌は何かご存じですか?」
「キムチにはどれだけの乳酸菌が入っていると思いますか?」
など、単に説明するだけでなく、生徒さんに問いかけながら進む座学の時間は、生徒さんが置いてきぼりになることもなく、皆さん真剣に聞き入っておられます。
川浦先生お手製のスライドによる座学。
このように最初に「今日作るキムチに必要な菌」の説明が入ることで、グッと菌を身近に感じることが出来そう。
次に、キムチ作りの基本を生徒さんにお伝えしていきます。大切な塩分濃度の話を中心に、川浦先生の丁寧な説明がゆっくりと続いていくことで、一人一人がしっかりご自身に落とし込み、理解していく様子が伺えます。
「講座」として理論をしっかり学べることも、川浦先生のお教室の魅力のひとつ。
「手前キムチ」レシピ
皆さんがしっかりご自身に落とし込んだところで、いよいよ調理スタート!
レッスンは1人1つずつ手前キムチを作っていく参加型方式です。
始める前に、まずはレシピで作り方の確認。
キムチ作りについて細かく記載されたレシピは、なんと4ページにも渡っていました!
まずはヤンニョムから。
最初に大根を千切りし、ニンジンなどの他の食材も切っていきます。
大根は水が出やすいので、塩をひとつまみ振りかけ、揉んで置いておきます。
「なんだか太くなっちゃいまいたね」
と生徒さんがおっしゃると、
「それも味があって良いですね」
とにっこり微笑む川浦先生。その言葉をかけてもらえると、ホッとできますよね。
レッスンスタート!
それと同時に、キッチンでは順番にキムチのりを作っていきます。
キムチのり作り。
生徒さん一人一人が、ご自身のペースでレシピを見ながら、先生に伺いながら作業を進めていきます。
とはいえ、周りを気遣える方ばかりで、さりげなく他の方をフォローしたり、疑問を一緒に考えてみたりと、先生がいない場所でも皆さんとても仲の良い様子。
先生の優しい人柄に集まった方々も、優しい雰囲気をまとっていらっしゃる様子が伝わってきます。
皆さんとても仲の良い雰囲気です♪
先ほど切った野菜に作ったキムチのり、すりおろしたヤンニョムの材料、ナムプラーや韓国唐辛子などの材料も投入していきます。
ここからは混ぜ合わせタイム!
一人だと大変でも、皆さんでおしゃべりしながらの混ぜ混ぜタイムはとっても楽しそう♪
あちこちで談笑が起き、お教室全体がとても賑やかです。
皆さんで談笑しながら、楽しい混ぜ混ぜタイム♪
その混ぜ混ぜタイムにも、
「キムチ作りに甘酒は使わないんですよ。」
「甘酒に含まれる糀の酵素アミラーゼはデンプンを分解してしまいます。そうすると、先ほど作ったキムチのりの意味がなくなってしまい、シャバシャバになってしまうんです。」
と先生。
きちんとダメな理由も理論からお話してもらえるので、なるほど、と頭にも残りやすいです。
しっかり混ぜ合わせたら、下準備していた白菜にいよいよ本漬けの作業。
まな板の上に白菜を広げ、下から二番目の葉に先ほど作ったヤンニョムを置いていきます。
「根元の方は入れ辛いですが、そこまでしっかりヤンニョムを置くと美味しく仕上がります」
と生徒さんの手作業を見ながらアドバイス。
本漬けの作業をしていきます。
「さすが!お上手です!」
と皆さんをニコニコ見つめる先生はとっても楽しそう。
笑顔が絶えない川浦先生
最後はきれいにまとめて、空気を抜いたジップロックに入れて完了です。
キムチ作りの完了!
最後まで作り終えたら、一度おさらいの時間。
皆さんでレッスンを振り返りながら、菌の話や体への作用など、冒頭の座学をもう一度学びなおします。
実際に作ったことで、よりしっかりと知識が自分の中に根付いていきますよね。
発酵の魅力に虜な楽しい試食タイム
ここまでしっかりキムチ作りを学んだら、いよいよキムチのビビンバ丼とわかめのスープを調理し、試食タイムです!
キムチを使ったビンバ丼とわかめのスープで試食タイム♪
漬け終わったキムチも添えて。
試食中も、皆さんからの質問が沢山。
発酵に興味をもった熱心な生徒さんばかりで、時にマニアックな質問も飛び出すほど。
そんな生徒さんたちと発酵についてお話することが楽しくて嬉しくて仕方ない!と川浦先生。
試食タイムは”美味しい”の中に情熱がたっぷり詰まった時間となりました。
皆さんで楽しい美味しいひと時。
発酵のレッスンを介して、初めましての方同士でも打ち解け、人と人の間でも発酵が始まる。そしてそれを優しい笑みを絶やさず嬉しそうに見つめる川浦先生。
楽しい幸せな空気で満たされているお教室でした。
川浦先生のお人柄と、終始楽しそうな皆さんのお声が響くレッスン、そしてしっかりと心に残る座学。その全てが合わさって、唯一無二のお教室となっており、大人気なのも納得です。次回は川浦先生にお教室運営についてインタビューです。どうぞお楽しみに。
ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:太田 えり
撮影: 佐藤 幸一
人気教室の先生へ質問!
・レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
A.月1回開催 8名 金額は材料費の関係で異なります。4000〜6000円くらい
・どのような料理が学べますか?
A.季節の発酵手仕事とその活用法
・1回のレッスンで学ぶメニュー数は?
A.手仕事1つ+応用レシピ5くらい
・初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
A.筆記用具、エプロン、持ち帰り袋
・オンライン(リモート)レッスンは開催していますか?
A. 開催しています(zoom) 欠席者にはYouTubeでの見逃し配信あり
・ご自身にとってキッチンはどんな場所ですか?
A.健康=幸せを生み出す場所。素材と向き合い、食を通じて自然とのつながりを感じる場所
きりっと背筋が伸びる仕事場。(企業のレシピを作る仕事もしているため)
・キッチンの使い勝手で工夫している点は?
A.発酵は難しくないけれど、衛生には気を使うので清潔に使えるよう、無駄なものを出しておかないようにしています。
プロフィール
大学卒業後、銀行入社。訪れたロンドンで、改めて和食の素晴らしさに気づき、学び始める。
結婚後、転勤族の夫の赴任先で様々な郷土料理に出会い、その土地の旬の食べ物を使った料理教室「やまぼっこ」開催。
郷土料理から「発酵」を学びその素晴らしさに感激する。2015年和食文化の礎ともいえる糀の発酵文化を伝えていくべく、仲間と共に一般社団法人日本糀文化協会設立。今に至る。2009年よりキッチンスタジオの講師、企業へのレシピ提供、フードコーディネーターとしても活動中。食循環を感じる暮らしコンポストコミュニティ「あくもす」主催。
サロン情報
活動内容
糀の発酵文化は、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「和食」の礎です。
先人たちの生きる知恵から生まれた発酵文化を、現代に合った形で伝えていきたい。そんな思いで発酵講座・食育講座等を行っています。
ジャンル:
料理・食育・食材 :
健康食
食育
パン・スイーツ :
飲み物 :
おもてなし・作法・美容 :
フラワー :
整理収納・お手入れ・防災 :
インテリア・アロマ・カラー :
クラフト・デコレーション :
その他 :
サロン特長:
初心者歓迎
平日開催
お友達同士歓迎
子連れOK
少人数制(6人以下)
オンライン開催あり
所在地:
千葉県 柏市
ホームページ
https://kouji-bunka.com/