「Kayopan®」 福本加代子さん
野菜ソムリエになったきっかけ
――先生のお教室は、パンだけでなく「旬のお野菜」も頂くことができますが、どのようなキッカケで野菜ソムリエになったのですか?
実は、私は米粉指導員の資格も持っているんです。市役所の方から「もち麦粉を使ってパンを作れないか?米粉を使ってパンを作れないか?」という相談があったことがきっかけでした。当時は米粉でパン作りは非常に珍しく、農政局の方に伺ったら「東京の一般財団法人日本穀物検定協会のこっけん料理研究所で習えますよ」と教えて頂いて。そこから1か月に1回、東京に通っていました。
今も昔もフットワークの軽い福本先生
――すごい!
これがきっかけで、農政局の方や農家の方との縁が繋がりました。そして、百貨店の「地産地消コーナー」に、農家の方と一緒に店頭に立って、私自身も米粉パンを販売していたんですよ。そこで知り合った農家の方の中に「SEED」という若手農家の会に所属している方がいて、私も繋いでいただいたんです。
メンバーにはアスパラ農家の方、いちご農家の方…様々な方がいて、その中で“野菜ソムリエ”を取得した方にも出会いました。
――なるほど!それがきっかけなんですね。
はい。当時、野菜ソムリエがとても流行っていたのもあって、その方に「香川で野菜ソムリエの講習会があるから受けない?」とお声かけをいただいて。それがきっかけで、野菜ソムリエを取得する運びになりました。
――それが現在のお教室にも生きてるんですね。
そうですね。お教室もそうですし、そこからの繋がりで講習会場でレッスンするような流れにもなったりして、活動の幅が広がったなと感じます。
野菜ソムリエの資格も生かして
インドネシア女性支援への第一歩
――福本先生は、インドネシア女性支援活動「一般社団法人 グローバル食文化協会」もされているのだとか。
はい、実はこちらも、野菜ソムリエの話から繋がってるんです。「SEED」のメンバーに国際交流のパネラーとして一緒に参加しよう!と誘っていただいたんです。そこではJICAのプロジェクトを取り扱っていて、外国人の方もたくさんいました。アフリカの方がおられる中で、向こうにあるキャッサバをどうにかパンとかにアレンジはできないか?という話になって。パン作りを教えてほしい、と言われたことが海外の方に教えるきっかけになりました。このような機会が何回かあって、2016年頃に「インドネシアにパンを教えに行きませんか?」と打診を頂いたんです。
2週間まるっとインドネシアで過ごすスケジュールを2年間で4回繰り返しました。
日本とは全く違う環境へ出発
――すごく長いプロジェクトですね!
そうですね。こちらは“インドネシア人の方に食文化を教えよう”という、外務省のインドネシア女性支援プロジェクトという形でした。NGO団体・OISCAからの協力依頼だったのですが、参加してみて、私自身がインドネシアの方に料理を教えることの楽しさにハマって、その後自分の法人、「一般社団法人 グローバル食文化協会」を作ったという経緯になります。
インドネシアの方に食文化を伝えていく楽しさ
――怒涛の展開ですね。大勢の外国人の方に料理を教えるというのは、大変だったのではないですか?
実は、このプロジェクトに参加する前、電気オーブンも小さい物しかないような、そんな場所で20名ぐらいの方に講習会をする、という機会があって。設備が不十分な中で20名分のパンを用意するということは中々ハードでした。それらをこなしていたことが、インドネシアで教える事の準備になっていたのかもしれません。インドネシアでは毎回300名近くの方に教えていたので。
毎回約300名の方との交流
――すごい人数ですね!
皆さんには、“食文化を教える”というプロジェクトで行っているので、パンだけでなく巻き寿司やケーキなど、本当に色々なお料理をお伝えしました。皆さん本当に楽しくやってくれたんですよ。私は本当に流れでやっていただけですし、身体が適応したのもよかったです。特に体調を壊すことなく、インドネシアでのプロジェクトを完遂することができました。丈夫な身体で良かったです(笑)
そんな経緯もあって、現在は香川県に在住のインドネシアの方に恩返しをしたいなと思い、外国人向けのクッキングクラスを数か月に1回開催しています。私はもちろんですが、皆さんもこの場を大事に思ってくださっていてうれしいです。
香川在住の外国人に向けてのレッスンも開催しています
先生のフットワークの軽さ、そしてやりこなす胆力、臨機応変に対応できる適応力、順応力…それらすべてが垣間見える、圧倒されるお話が盛りだくさん。しかし大変だったとは零さず、楽しそうにお話してくださる福本先生に、その芯の強さを感じることが出来ました。
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明るく朗らかな福本先生の確固たる“強さ”を感じることができたインタビューに、聞いているこちらも鼓舞されるような気持ちになりました。次回はいよいよインタビュー最終回です。
ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:太田 えり
撮影: 鍋坂 樹伸
プロフィール
香川県丸亀市坂出市を中心に、米粉、穀物パンケーキ教室、ベジフルキッチンを主宰してます。
◆資格◆
香川県県農アドバイザー
Japan Home Baking School 師範
NPO日本食育インストラクター協会会員
日本穀物検定協会認定米粉食品指導員
日本スイーツ協会所属スイーツコンシェルジュ
ジュニア野菜ソムリエ
香川県米粉協議会メンバー
サロン情報
活動内容
米粉ベジフル講座で、香川県産旬の野菜、果物を使ってパン、洋菓子講座開催中
旬の野菜まなびcafe with Kayo パン では、農家さんを招いてのお料理教室
食を通して国際交流料理教室
小麦のパンから米粉パンおよび善通寺のダイシモチ麦、宇多津町の赤米を
使ったパンやケーキの講座、レシピ提案
作って、食べて、食を楽しむ、食育活動
(その他講習会実施実績)
2010年 1月:観音寺市中央高校家政科に社会人講師にて造形パン講習
2011年12月:飯山高校石釜活用現職養育先生方に米粉ピザ講習
2012年 2月:善通寺市五岳の里市民公園米粉パン外部講師講習
2012年 9月:JAICA農村支援パン講座 講師
2013年 8月:香川短期大学栄養士会の方もちむぎパン講習
2013年 9月:香川県食農アドバイザーに登録
2014年 3月香川県さぬき讃フルーツ交流会いちごケーキ講師
2016年 インドネシア西ジャワに日本外務省の食品加工の専門家女性支援
2018年 プロジェクトに参加
2018年 一般社団法人グローバル食文化協会設立
1997年よりJHBSパン講師資格を取得後、四国新聞社文化教室にてパン&
洋菓子講座講師、現在に至る。
ジャンル:
料理・食育・食材 :
健康食
チーズ
パン・スイーツ :
パン
洋菓子
飲み物 :
ワイン
紅茶
コーヒー
中国茶
おもてなし・作法・美容 :
おもてなし
テーブルコーディネート
フラワー :
アーティフィシャルフラワー
整理収納・お手入れ・防災 :
インテリア・アロマ・カラー :
クラフト・デコレーション :
その他 :
サロン特長:
初心者歓迎
平日開催
土日開催
お友達同士歓迎
少人数制(6人以下)
子供教室あり
各種イベントあり
Pay払い対応あり
所在地:
香川県 坂出市