「加藤千明料理教室」　加藤千明さん

察する力と心配りがお教室の要

――お教室を長くやってきて、大切にしている事はありますか？

先にも話しましたが、やはり“今何を求められているのかを察すること”を大切にしています。そして、私自身が常に機嫌よくいること。私の機嫌がいいと、やはり、自然と皆さんも気分が良くなるんじゃないかなって。
機嫌がいい＝笑顔でいる、ということだと思うんです。いくら美味しくても、仏頂面で作っていたらちょっと良くないですよね。やっぱり、楽しく笑顔でご機嫌で……っていうのが大事かなと思います。
そうやってレッスンしていく中で、「今退屈していないかな？」と周りを見て考えたり、時には、「あ、今日は何か大変なことがあったのかな？」と感じたりと、皆さんの様子をしっかり感じ取っていくんです。お教室に入ってきた時のお顔を見ると、何となく雰囲気で分かりますから。

生徒さんの事を常に心に置いる加藤先生

――それぐらい、普段から生徒さんの様子を気にかけていらっしゃるんですね。

はい、生徒さんには、うちで機嫌よく過ごしてほしいなと思っているので。大事にしたい事であり、一番難しいなって思う事でもありますね。

――これからお教室を開かれる方にアドバイスするなら、今のようなことですか？

そうですね、全く同じことをお伝えする事になるかと思います。お教室を開きたいということでしたら、きっとお料理は習得されている状態だと思うので。最初は集客も含め、色々困ることもあるかと思いますが、笑顔で楽しくレッスンをする、ということが一番じゃないかなと思います。

レッスンは笑顔で楽しく！

新たな出会いが生まれる場所を作りたい

――最後に、今後の展望を教えてください。

お教室に関しては、やはり当初に比べて体力も変わってきているので、今後は自分の体力に見合った範囲で展開していけたら良いなと思っています。目の行き届く範囲で、丁寧にレッスンをしていけたらなと。

今のお教室はこのまま大切に

そして、もし今後ご縁が頂けるのであれば、個人的には“ワインとおばんざいのお店”を運営してみたいなと考えています。毎日お客様に気楽に来ていただけるようなお店をやってみたいんです。
というのも、例えば食材を買いに行ったときに今日はこの野菜が良かったとか、このお魚が最高だな、とかがあるんです。今日はイワシが良かったから、つみれ汁にしてみようか、というように、その時々の美味しいものを使ってお料理が出来たらなと。そして１日の疲れを癒すワインなども提供して、一杯飲みながら楽しめるような、そんな場所を作っていけたらなと。

お店をもつことも一つの夢

――金沢の食材とワイン。加藤先生にしか出来ない事ですね。

ありがとうございます。お教室でいつもの皆さんに会える時間も大好きですが、お店って色々な方に出会える場所だと思うので、そういう機会も欲しいな、と最近思うようになりました。

――まさに「フランスと金沢を繋ぐ」ですね！先生の夢、私も楽しみにしています。加藤先生、本日は本当にありがとうございました。

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常に生徒さんの事を考え、そして石川県の事を考えている加藤先生。その根底にはフランス料理への確固たる愛もあり、加藤先生の人望の厚さはこの愛情からくるものだろうなと思わずにはいられませんでした。夢がかなう日が楽しみです。加藤先生、どうもありがとうございました。

ディレクション：株式会社COOK ART
インタビュー：太田 えり
撮影： 品野 塁

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