「Chizuおもてなしサロン」下山千津子さん

テーブルマナーは別レッスンで

―イベントもされていると伺いました。

はい、飲食店さんでのイベントは、毎月行っていますね。直接飲食店さんに直談判して会場を手配するところから、やり取りや集客まで1人でずっとやっています。毎月違うお店をピックアップするんですが、もう13年にもなりますね。

―すごい！とてつもない労力ですよね？

ありがとうございます。でも、意外にも飲食店さんは皆さん協力的なんですよ。「こういうイベントをやりたい」と言ったら、皆さん二つ返事で受けてくださるので、とっても有難いです。

―イベントではどのような事をされるんですか？

イベントでは、その飲食店さんのメニューが提供されます。和食料理屋さんではもちろん和食料理が出されるのですが、それに合わせたテーブルマナー講座を開催しています。テーブルマナーは奥が深いので、なかなかレッスン中ではしっかりお話することができません。ですので、こうやって別機会を設けて、イベントでしっかりマナーだけを学ぶ時間を作っています。

テーブルマナーはイベントでしっかりと

―先生は、テーブルマナーの知識はどこから得たんですか？

私は食空間コーディネーターやフードコーディネーターの資格も保有しているのですが、資格取得の際に少し勉強するんですよ。その後自分でお教室をやっていこうと思ったときに、おもてなしとマナーは切っても切れない関係だと思い、独自に掘り下げて勉強をし、知識を深めていった感じです。

―さすが、先生の努力のたまものなんですね。

飲食店に合わせたテーブルマナーをお伝えしています

食に関わる全ての人が、より良くなるように

―最後に、今後の展望を教えてください。

前回少しお話しましたが、“食を大切にすることが生産地や環境にも直結する”というスローガンを発信する、今までなかったような施設の料理講師として入らせて頂くことになり、そこでの新たな活動にワクワクしています。

また、広島の事業者様とチームになって、地域の良さを活かした美味しいものを生み出すプロジェクトの一員としてお声を頂いています。チームでマーケティングや企画のノウハウをプロに学びながら新商品を開発、既存商品のブラッシュアップに取り組みます。
これらの活動で得た学びを活かして、レッスン内容をグレードアップさせて教室の生徒さん方に喜んでもらいたいですし、広島のものづくりを活性化する担い手としての器を広げていきたいですね。

これからも地域の活性化の一助になれたら

あと、個人的には今講師を務めている広島調理師製菓学校の生徒さんたちが社会で頑張っていく姿を応援したいなあと思っています。
若い子たちが、夢をもって羽ばたいていく、そのためには、教科書には載っていない私が経験して得た貴重な学びや有益な情報や知識を伝えて、しっかりと育て上げていかなくちゃって思います。

未来ある若者の夢を見届けたい

―未来に向かって夢を紡いでいく姿、本当に素敵です。下山先生、本日は本当にありがとうございました。

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ご自身のお教室だけでなく、生徒さんや生産者さん、事業者さんに至るまで、食に関わる全てを拾い上げて貢献していきたいと思う姿から、先生の深い愛情とバイタリティを感じることが出来ました。下山先生、どうもありがとうございました。

ディレクション：株式会社COOK ART
インタビュー：太田 えり
撮影： 冨田 真佐子

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