「私もパンが焼けた!」の喜びを伝えたい

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中川 佳省さん

インタビュー連載 第3回

茨城県・つくばみらい市で「yoshimi baking school」を主宰する中川佳省さん。2年前から本格的にお教室をスタートさせ、「家族が笑顔になる、自分がやさしくなれる」と熱いファンが集います。パン教室を超えた“ヨッちゃんワールド”の魅力をお伝えする連載第3回は、中川さんへのインタビューをご紹介します。お教室を終えた中川さんに、「yoshimi baking school」を開いたきっかけ、工夫していることなどを伺いました。

掲載日:2011/2/21(月)

「yoshimi baking school」について

───レッスン、お疲れ様でした! 生徒さんたちの息もぴったりでしたね。

中川さん
 うちは3人から5人をひとチームにして、そのチームごとに「次のレッスンいつにする?」と、スケジュールを決めていくようにしているんです。

頻度は各チーム月1回、時間は9時半から2時と決めているのですが、第2火曜日みたいにしてしまうと、たとえばお子さんが小さかったり、お仕事があったりとなかなか都合が合わなかったりするでしょう。

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───それは予定が立てやすくていいですね。生徒さんはどんな方が多いのですか?

中川さん 最初の生徒さんは子供の幼稚園のママ友達やご近所の方が多かったですから、子育て中の主婦の方が多いのですが、お母さまと一緒に参加されている花嫁修業中の生徒さんとか、学生さん、会社員の生徒さんもいらっしゃいます。

皆さん、おいしいものが好きで前向きな方ばかり。今、初級、中級、上級あわせて登録数で約50名、稼動している方で35名ぐらいです。

───生徒さんはどうやって集められているのですか?

中川さん
 生徒さんからのご紹介がほとんどです。あとは近所で料理教室の講師を頼まれて、そこにいらした方が習いたいと言われて通われるようになったりとか。
知っている方から広がっていくという感じですね。ブログを見て「どうすればお教室に入れるんですか」とメールをいただくこともあるんですが、メールのやりとりだけだと不透明なところもあるので、今はお受けしていません。

今でも私はいっぱいいっぱいという状況もありますし、でも習いたいと言ってくださる方のお気持ちも無駄にはしたくないので、生徒さんが講師として教えられるような場所を作りたいというのはそういう思いもあるんです。

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───ジャパンホームベーキングスクール(JHBS)のカリキュラムで教えていらっしゃるのですね。

中川さん
 私自身がJHBSのレシピが大好きなので。私、子供が幼稚園のとき、初めて作ったパンが大失敗でガチガチで(笑)。レンジについていたレシピブックで作ったんですけど、そこでいったんさじを投げたんです。

そうしたら、ある日、お友達から「私が焼いたパンを食べて」って、何かのお礼にパンをいただいて。お礼にパンを人にあげるってすごく素敵だなと思ってそう伝えたら、「中川さんもパンに興味があったら、一緒にパン教室に行かない?」って誘ってくださって、初めてJHBSで今日焼いたハムロールを作った時、自分は天才だと思いました(笑)。

そこでのめりこんでいって、初級、中級、上級と進んでいって、2年前、自宅を新築するタイミングに合わせて認定講師の資格をとりました。あのレシピを教えたいと思ったので。
 

 

オープンしたきっかけ

───パン教室を開かれる前からお料理やお菓子を教えていらしたとか。

中川さん 料理もお菓子も、きちんと習ったことはなくて自己流なんですが、乞われるままにというか。家族3人しかいないから、余るわけですよね、お料理が。それでお友達に「取りに来て」なんて言って食べてもらっていたら、それを教えてもらいたいと言われて、教えたのが最初です。

今でも料理やケーキもたまに教えていますが、私のレシピは本当にオリジナルなので、調味料の分量も「鍋一周」とか「しょっぱいと感じるまで」とか(笑)。本だと分量や配合しか書いていないけれど、教室はそこでのコミュニケーションでいろいろお伝えできることがありますから。

───パン教室を開こうと思われたのはなぜですか?

中川さん 自分が、できないところからできるようになったという体験をもらえたということが大きいですね。
初級の人たちには全員にお話しているんですけど、自分で作ったパンを食べて泣いちゃう生徒さんもいらっしゃるんです。パンって面倒くさいとか難しいとかいうイメージがあるのに、料理ができない私がこんなパンが作れたんだって。自分の発見で泣かれる。

また、子供が、お母さんの料理はまずいって言っていたのが、パンは初めて「また作ってね」って言われたって、泣きながらお電話くださったり。

 

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───素敵なエピソードですね。中川さんご自身、もともとパンはお好きだったんですか?

中川さん もともと私はコーヒーにはまったのが最初だったんです。パンは、コーヒーに何を合わせたらいいだろうって追求していった時に、作りたいなと思って。

まあ、それで最初は大失敗して、私はパンはもういいや、お菓子でいいやって思ったんですけど(笑)、習いに行って上手に作れるようになったら、コーヒーにも合うしでのめりこんでいって。
凝り性なので、コーヒーも最初は手でガリガリ豆をひいたりしていたんですけど、今は電動ミルやネスプレッソのお世話になっています。

60歳過ぎたら主人とゆっくり、ネルドリップで1杯、2杯と楽しむ生活もいいなと思っています。

 

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───試食タイムにもおいしいコーヒーがありました。

中川さん カプチーノマシンがお気に入りなんです。素敵なイタリア人男性がデモンストレーションしているところに通りがかって、自宅でこんなにきめ細かいクレマ(泡)ができるなんて、と。将来はキッチンの一角をカフェっぽい演出のできるコーナーにしたいという夢も持っているんですよ。
 

 

癒される、楽しめる雰囲気作り

───お教室ではどんなことを心がけていらっしゃいますか?

中川さん 先生に教えてもらったことに、自分の発見だったり、苦労だったり、失敗体験だったりとかを、いっぱい付録で教えるようにしています。

あとは、空気やお花も含めて、ここに来たら癒されるとか、なんだか楽しめるとか、そういうことがあるといいなと思っていますね。

 

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───クラシック音楽がずっと流れているのも素敵でした。

中川さん 流しているのは有線のクラシック専門プログラムです。自分もピアノを弾きますし、クラシック音楽が好きなんです。

有線にはモーツァルトだけの番組もあって、以前かけていたこともあるんですが、モーツァルトをかけると不思議なことに、同じ配合なのに甘くなるんですよ、パンが! でも、パンだけじゃなくて生徒さんまで眠くなっちゃう(笑)。
それで、今はいろいろなクラシックが聴ける番組に落ち着いています。
 

 

次回へつづく
 

前回のインタビューはこちらから
 


インタビュー・テキスト=奥谷裕子
写真=原田崇
 

プロフィール

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中川 佳省(なかがわ よしみ)さん

「yoshimi baking school」主宰

息子が幼稚園に通う頃、硬いパンしか焼けず「私には、パンなんて絶対焼けないんだわ~」っと思っていた時、お友達のお誘いでつくばのパン教室に勇気を持って訪ねました。産まれて初めてフワッフワのパンが焼けた時の感動は未だ忘れることができません。その時に何回「美味し~い・美味し~い」と叫んだことでしょう(笑) 以来、パン作りに魅了されてから5年!美味しい感動を誰かにお伝えできれば・・・っと自宅サロンを夢をみて、昨年9月パン講師資格を取得し自宅のキッチンにて20名程の生徒さんと毎日楽しい時間を過ごしています。

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