多くの体験をしたからこそ、教えられること

『めだかの学校料理教室』主宰 中山桜甫さん

インタビュー連載 第4回

今月ご登場いただくのは、都内文京区で『めだかの学校料理教室』を主宰する中山桜甫さん。専用のキッチンスタジオで料理教室を開催するほか、料理研究家・栄養士としてメディアでも活躍し、療養食・介護食の研究も手掛ける中山さんは、モデル、芸能マネージャーという一味違う経歴もお持ちです。様々な生徒さんが通う人気のレッスンの模様とインタビューを4回に渡りご紹介。
最終回は、幅広いご活動やこれからの夢などを伺ったインタビュー後半です。
※2012年3月訪問時のインタビューです

掲載日:2012/6/25(月)

中山 桜甫さん

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幅広いフィールドで活躍中!


───TVにも頻繁にご出演され、そのほか様々なご活動をしていらっしゃるとか。

中山さん そうですね、TV出演や講演もよくさせていただいています。また、5月20日からは、神奈川県平塚市にある「花菜ガーデン」で「食がカラダを変える」をテーマにした料理教室を年8回実施し、秋と春には講演会にも登壇させていただきます。

園内には「桜甫ファーム」がありますので、月に1~2回は草取りなど農作業に行っています。やがては農地を広げて、障害者の方々にも土に触れて頂けるようにする予定です。 また、生徒さんも農地に行きたいという方が多いので農ギャルツアーも企画中です!

地元・豊岡の「コウノトリ育む米」は生徒さんにも大好評。プロデュースした鍋も人気


───お野菜が育つのも楽しみですね。故郷・豊岡のお米も応援しているそうですね。

中山さん 野生復帰したコウノトリが住みやすい環境作りの一環として作られたお米「コウノトリ育む米」を応援しています。豊岡は水が美味しいし、いいお米ができるんですよ。

そのほか、産経新聞社「食がカラダを変える」キャンペーンのアドバイザリースタッフも務め、十八穀米や黒米うどんを開発しました。レストランや旅館、ホテルのプロデュースもたくさんさせて頂いています。

直近では、大学とコラボして治療食や介護食の研究やレシピ開発が出来るようになりました。これまでほぼ一人でやってきましたが、私の考える調理栄養学を残せるよう頑張っています。

───本当に幅広いご活躍ですね!フライパンなどもプロデュースされているとか。

中山さん 「菜多パン」ですね。デザインも私がして、様々な使いやすい工夫をしたところ、たくさんの特許をいただきました。お料理が苦手な方でもこのフライパンひとつあれば得意料理が増えて料理が楽しくなりますよ。

あと、このピンクのかっぽう着もオリジナルです。身体障害者の方に縫っていただいているのですがとっても丈夫なんです。TV出演の時にも着ていますし、私のユニフォームです。


これまでの経験全てがつながっている


───お教室以外のご活躍も多いですが、お教室をやって良かったと思うことはありますか。

中山さん それはもちろんあります。実際に生徒さんに教えることで、調理法など皆さんの苦手なことを知ることができるのも勉強になっています。

皆さんレッスンの時は私と話すのを楽しみにしてくれているのも嬉しいですね。
よく若い生徒さんの恋愛相談にも乗るんですが、「彼氏が欲しんだけど・・」と相談してきた生徒さんには髪型やお化粧のアドバイスをしてぜーんぶ変えることもありますよ(笑)。
モデルをやっていたのでお化粧法もよく知っていますから。


試食タイムは会話も楽しみ。明るく快活で楽しいお人柄は生徒さんから慕われています


───生徒さんにとっては嬉しいですね。

中山さん お茶・お花・着付けの師範も持っているので、いろいろ教えてあげられるんです。
母には昔、せっかく取った師範の資格を生かさずどうして料理の道に進んだの・・と言われたこともありましたが、今ではそれらが全部役立って旅館やホテルのプロデュースもさせて頂いています。人生、全部つながって来ましたね。

これからは恩返しをしたい


───これから展開していきたいことや夢はありますか?

中山さん 「余命10年」と言われてもう30年近く生きてこれましたし、これまでたくさんの方にお世話になってきました。これからの人生は自分のためではなく、私を育てて下さった方々への恩返しとして、人材を育てたり、どんな人にも美味しい笑顔になって頂ける料理の工夫や研究をしていきたいと思っています。

今、栄養士としてお医者さんといろいろな研究をしていますが、私は実際にいろいろな病気と闘って来ていますから、お医者さんより詳しい時もあります。
自分が病気も持ったからこそわかることを伝えて役立ちたいですし、人間だれだって明日死ぬかもしれない、だったら楽しく生きていこう・・そう考えられることを教えていきたいと思っています。

「病気の体験があるからこそ、教えられることがある。これからは恩返しをしていきます」


中山さん よく患者さんの相談にも乗るのですが、「辛いしもう死にたい。先生は元気だから私の気持ちがわからないでしょう」っていう方がいらっしゃいます。そんなとき、「わかるわかる。でもね、私のほうが病気が重いんですよ」と水戸黄門の印籠のようにIDを見せると皆さん黙っちゃうんです。
「そして一緒に頑張る」って言ってくださいます。
お話して元気を取り戻してもらえたときはとても嬉しいですね。

これからも専門家と一緒に療養食・介護食を研究して、健康な人もそうでない人も美味しいとこぼれそうな笑顔になれる食事を作っていきたいです。

また、お教室を通じて料理好きな人をたくさん育てていきたいですね。
あと、もう1回結婚かな(笑)

───中山さんならではご活動の広がり、ますます楽しみです!今日は本当にありがとうございました。

中山さん こちらこそありがとうございました。



明るく爽やかで年齢を問わず多くの方に慕われ、生徒さんには「先生、男前です!」と評されることも多いという中山さん。ライフワークでもある食を通じて美味しい笑顔を広げる活動は今後より加速していきそうです。お料理初心者の方からベテランの方、食事療法を知りたい方など、幅広い方にぜひ行っていただきたい素敵なお料理教室です。

イインタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

中山 桜甫さん
『めだかの学校料理教室』主宰

高校在学中に医学書を入手するためにスカウトされるがままにファッションモデルをし、父親の死後、医学部進学を諦めて旧太陽神戸銀行貸付担当。退職後、海援隊武田鉄矢マネージャーとなり、退職後結婚。

板前修業の後、世界の料理修行に出かけ、独創的な食材の組み合わせ、調味料の遊びに大使館のセレブを対象にサロンを開催、また、糸山政経塾サロンも担当。平家の郷に生まれて培われた日本の文化、行事、慣習、また、それに基づく料理は、食育の先駆けとなり「四季の暮らし絵教本」として出版。(著書多数)

茶道、華道、和装の師匠としてのサロンも併設し、セレブのウェディング特訓コースもあります。栄養士の知識を生かし、治療食、これからの介護食作りの研究も進み、医療系セミナー、講演会も多数、大学病院とのコラボで論文の準備中。また、商品開発3社、メーカーとのコラボも展開中。

サロン情報

めだかの学校料理教室

めだかの学校料理教室の名前の由来は、『誰が生徒か先生か~♪』を取って、「めだかの学校」と名付けました。
基礎コース、サロンコース、食事療法コース、ダイエットコース、専門家コース、ブライダルコース等、さまざまなコースをご用意しています。

他にもセレブが集う「桜甫サロン」があります。こちらは、一般の方の入会は出来ません。 また、プチセレブさんのための「桜甫プチサロン」があります。希望者はどなたでも入会出来ますが、授業料(会費)が「めだかの学校料理教室」よりも高額になります。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、薬膳、韓国、スペイン、エスニック、ベジタリアン、健康食、パン、和菓子、洋菓子、おもてなし、紅茶、コーヒー、テーブルコーディネート、茶道、華道

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

東京都文京区後楽

ホームページ、ブログ:

http://www.sakuraho.com
http://blog.livedoor.jp/sakuraho/

レッスン情報:

めだかの学校レッスンは、一般料理教室は少人数で3人~6人まで、和・洋・中・エスニック・スィーツなど、全般をお教えしています。個人レッスンも同様ですが、生徒さんの希望を取り入れたカリキュラムを毎月作り、オリジナルレシピをお教えします。

ブライダルコースは、結婚が決まった方、そろそろという方に集中レッスンを行います。和・洋・中・エスニック・スィーツのすべて、茶華道は基礎~初級、中級まで。

和装は装道で、季節ごとの和装、室礼(しつらい)、マナー、食事のマナーをお教えします。期間は生徒さんの希望と習得度によって変わります。

サロン全般:パーティ料理をメインにワイン、シャンパンなど、その日の料理に応じてアルコールを出し、飲食を共にしながら、お話をして頂いています。スィーツパーティなどもあります。また、今話題の料理なども教われます。 例えば、塩麹講座と料理レッスンなどサロン生の方々の希望や健康維持にかかる情報を元に臨機応変に楽しんで頂ける工夫をしています

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レシピ

枝豆豆腐の冷やし鉢

材料
・枝豆 鞘から出して1カップ強
・だし 1カップ
・海老 中8尾
・貝割れ菜 適宜
<A>
卵4個、だし1/2カップ、塩小さじ1/2、淡口醤油小さじ1、
みりん小さじ1
<B>
だし1カップ、塩小さじ1/2、淡口醤油小さじ1、生姜汁1滴
作り方

  1. 枝豆は茹でて鞘から出しミキサーかフードプロセッサーに入れ、<A>のだし少量を加えて撹拌させる。
  2. なめらかになったら卵を割り入れ、<A>の残りの調味料とだしを加え混ぜる。
  3. 漉し器を通して流し缶に注ぎ入れ、湯気のたった蒸し器で約20分蒸す。
  4. 粗熱をとって冷蔵庫でよく冷やす。
  5. 海老は背ワタを取って塩茹でにする。
  6. <B>を煮立てて冷まし切り分けた枝豆豆腐にかけて盛り、エビと貝割れ菜を天盛りに。

書籍

四季の暮らし絵教本

『四季の暮らし絵教本』

平家に生まれて6歳6ヶ月から叩き込まれた四季折々の行事、慣習の起こりと料理を次の世代に残すべくまとめてあります。英、米、仏でも発売され、日本の文化を学べると国際文化賞を受賞した本で、食育の始まり本です。

著者 中山桜甫
出版社 アズコミュニケーションズ
価格 税込2,446円

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