旅行代理店勤務からサロネーゼへ

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山田 玲子(やまだ れいこ)さん

インタビュー 連載第3回

Salon de Rは、主宰の山田玲子さんが東京・浜田山のご自宅で15年前に始めたサロン。「マダムなおうちごはんを、無理なく楽しく大胆に調理!」をコンセプトに、お料理だけでなく、テーブルコーディネート、おもてなしのヒント、そして「笑いの心意気」まで教えてくれる楽しい教室です。男性向けクラスや出張クラスのほか、ケータリングやレシピ開発も好評。浜田山でのクリスマスクラスの模様と、山田さんのインタビューをお届けします。

掲載日: 2010/1/4(月)

◆今月のサロネーゼ◆
今月のサロネーゼはSalon de R主宰、山田玲子さんです。麹町でもクラスをお持ちですが、今回は東京・浜田山のご自宅サロンで開かれたクリスマスクラスを覗いて来ました!

_SSP6685-2_1.jpg ――前回のお教室レポートで、「山田玲子さんってどんな方?」「もっと知りたい!」と思われた方もたくさんいらっしゃると思いますので、今回は山田さんが料理の道に入られた経緯を伺いたいのですが。

山田 母が料理好きでおもてなし好きだったこともあり、小さい頃から来客の多い家でした。私もずっと料理の世界に興味があって、学生時代には「いつかは料理の仕事をしよう」と心に決めていました。

●「食することは人の輪なり」

_SSP7103-2.jpg山田 転機は30年前、学生時代に子ども国際キャンプで4人の小学生をフィンランドまで引率したときでした。
初めて親元を離れる11歳の子を4人、東京からフィンランドまで引き連れ、1ヶ月間お世話をしたのですが、これが大変!
どの子も「こんないたずら小僧はいない」と担任の先生からお墨付きをもらうようなやんちゃ坊主で、ジュースはぶちまけるわ、機内食をひっくり返すわ、極めつけはヒースロー空港で爆竹を鳴らして……大騒動です。

そんなわんぱくたちですが、世界中から集まった子どもたちとお喋りがしたくても、言葉の壁があって思うようにコミュニケーションできません。ホームシックとストレスで見る見る顔が暗くなり、「玲子さん、ボク生まれて初めて吐いちゃった…」と、寝るときに私のお布団にごそごそ入ってきたり…可哀相でしたね。

そんなときに「日本ナイト」というイベントが開かれたんです。子どもたちだけで、12カ国60人の子どもと、現地のスタッフのために約80人分のお寿司を作らなきゃならない。
お母さんたちから日本でレシピを教わって、みんな一通りの練習はしていましたが、量が多いし何から何まで勝手が違うのでてんてこ舞いです。
必死の思いでお寿司を作り上げて、恐る恐るゲストに配りに行くと、これが「ヤミー(英語の幼児語で「おいしい」)」「グッド!」と大好評で。今まで言葉がわからずシュンとしていた子たちが私のところに来て、「玲子さん、うまいって言ってる!」と輝く笑顔でガッツポーズでした。「いつから英語がわかるようになったの?」って思いましたけれどね(笑)。

その夜を境に子どもたちが元気になったのを見て、「食することは人の輪なり」と思うようになりました。「おいしいものに国境はないんだ」と確信して、「食に携わる仕事がしたい!」と思いを新たにしましたね。

卒業後は大手旅行代理店に入社し10年間、国際会議などで日本を訪れる外国人旅行者のエスコートや、レディースプログラムで奥様のお世話など、主にツアーデスクの仕事をやっていました。

●食堂アルバイトから調理師免許取得まで

_SSP6598-2.jpg――旅行代理店勤めからどんな経緯でSalon de R開業に?

山田 ずっと「いつかはお料理の仕事!」と思っていた私ですが、ある時親友に「料理教室はやりたいけど結婚してからよね…」と相談したところ、「その予定はあるの?」と、結構厳しい人なので指摘されて(笑)。「卵とニワトリみたいなものよ。やりたいならすぐ始めてみたら?」と背中を押されてスタートすることになったんです。
それが1995年の11月で、「いつから始めよう?」「人が集まりやすいし、12月からじゃない?」ということになって(笑)。1ヶ月でバタバタっと準備をして、12月にはデモンストレーションレッスンを4回やりました。

――お勤めされながら!?

山田 いえ、旅行代理店はもっと前に辞めていて、サロンを始める前の5年くらいは英会話学校の事務のアルバイトをしていました。時間の融通がききましたから、お料理教室にも通っていました。
あとこれはすごく不思議がられるんですが、ある企業の独身寮の食堂で朝5時から朝食をつくっていた経験もあります(笑)。

――フェリス卒のお嬢様なのに!?

山田 うふふ。アルバイトでは収入も少ないし、食に関連する仕事だったらなんでも!と(笑)。今考えると自分でも理解不能ですが、当時は必死でした。

仕事は朝5時から。三角巾に白衣に白長靴でお皿を洗っていると、古参の調理人たちが横からお皿や鍋を洗いおけに投げ入れてきたり、「あんたんちの千切り見せてみな」と大根10本投げつけられたり、「なんで私がこんなこと…」ってその時ようやく、自分の選択の間違いに気づきました(笑)。

海外から来られるお客様が食堂に来ることもありました。社員でも英語が話せる人があまりいなかったのに、私はゴム長靴に白衣で「これはきんぴらごぼうと言って…」と英語で説明していたので周囲に驚かれましたね。

「何してるの、私!?」と思いながら1年過ぎた頃、総務部から「まだいたんですか?」と連絡が来て、「はい」「何か目的があるんですか? 例えば調理師試験を受けたいとか?」と言われて、「あ、それです!」と気づいて、その後アルバイトを辞めて試験を受けました(笑)。

私は万事こういう調子なんです。考えるより先に動いてしまう。母にも「なんでこんなに好奇心旺盛な子になったのかしら?」と呆れられます(笑)。

――会社を辞めてからSalon de Rをはじめられるまでのその5年間は、目まぐるしい日々だったんですね。

山田 ええ。このとき通ったお教室で、今でもおつきあいをさせていただいている、お世話になっている先生方がたくさんいらっしゃいます。
この5年で料理の勉強をして、資金を貯めて、開業用の調理器具や食器、テーブルも大きめの物に買い替えたり。私はフレンチもイタリアンも和食もやるので、食器10セットずつを目安に買い揃えるだけでも大変でした。

●皆さんに支えられ、現在の生徒数は150人

_SSP6933-2.jpg――開業が95年ということは、まだインターネットは一般的ではない時代です。宣伝はどうされたんですか?

山田 主にチラシです。「玲子さん、とうとう教室始めるのね。友だちをつれてくるわ!」と友人知人が宣伝を手伝ってくれたおかげで、12月のデモンストレーションに30人くらい集まりました。ご近所の方も来てくださって、うれしかったですね。

――山田さんもお友だちも、すばらしいバイタリティです。

山田 皆さん、私が心配なのかもしれません。「何でもできそうに見えるけど実は…」というところがあるみたいなので、「私がしっかりしなくちゃ」「手伝わなくちゃ」と支えてくださるんです。
その結果の生徒数150人ですから、本当に感謝しています。

でもスタートして5、6年は思うように運営できませんでした。周りからも「お嬢さんの趣味」と誤解されていたところもありましたし。

「もう辞めよう」と思ったこともあったんです。でもそのときに、今日のクラスにも来てくれていた生徒さんのひとりに出会って、展望が開けました。

彼女はその頃、お勤めを辞め、独立して、アナウンサーや料理家を派遣する会社を始めたんです。二人であちこち営業に回って、苦楽を共にして…なのに、彼女は自分だけ結婚しちゃったんですけどっ(笑)。
そのとき生徒さんがどっと増えたので、今こうしてサロンを続けていられるのは彼女のおかげでもあります。

それから物事がいい方向に向きだしました。家庭画報のレシピコンテスト(「とっておきのおかず大賞)で岸朝子先生に「あなたのお料理には心がこもっています」とお褒めの言葉をいただいたのもこの頃。うれしかったですね。

Salon de Rが恵まれていると思うのは、場所柄や人脈もあって、本当によい生徒さんが来てくださることです。みなさん本物のマダムですから、威張ったり、他の方と張り合うこともなく、クラスはとても和やか。

――なるほど。この7年で先生の活動基盤が安定し、イベント、レシピ開発、「食」関係の企業とのコラボレーションなどにも着手される余裕が生まれたわけですね。

山田 はい。今また、「私には食しかない」と決意を新たにしているところです。

●こぼれ話:先生おすすめの食材

_SSP6575-2.jpg山田先生のお気に入りの食材をお聞きしたら、「話が長くなるわよー(笑)」とご紹介いただいた品々がこちら。先生のコメント付きです!

オリーブオイル「kiyoe(R)」:
 南オーストラリア産の完熟オリーブから搾った、オリーブジュース100%のオイル。和食や、デザートにも使えます。化粧ボックス入りはパッケージもかわいく、プレゼントにもいいですね。

葉山パッパニーニョのコーヒー:
 60年ほど前、サッカー日本代表としてヨーロッパに初遠征したときからコーヒーに魅せられたご主人が、退職後に始めた自家焙煎コーヒー店。ヨーロッパの知り合いを通じて仕入れた生豆を自家焙煎していて、今、葉山でいちばんの人気店です。

ちくま食品のこぶだしみそ:
 この味噌、昆布が巻いてあるの。袋のデザインじゃないのよ(笑)。

はくばくの雑穀商品いろいろ:
 私が「今日も腕まくり」(moms-table.com/blog/blog01)というブログ連載を書いている「はくばく」の商品。雑穀や小麦粉、うどん・そばなど、基本食から健康になれるラインナップがいろいろ。

竹田商店のかつソース:
 創業80年の老舗・竹田商店(www.ktakeshow.co.jp)「辻」ブランドのかつソース。これは便利!

(次回へつづく)
インタビュー=深澤真紀(タクト・プランニング
テキスト=橋中佐和(タクト・プランニング
写真=下村しのぶ

プロフィール

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山田 玲子さん

Cooking Adviser
「Salon de R」主宰

フェリス女学院大学卒業後、 1995年~東京都・浜田山の自宅にて料理教室「Salon de R」を主宰。
小学生の国際交流の活動を通じ、食する事は人の輪なり・・と感じ「美味しい料理はあなたを想う温かい心から」をコンセプトに。
「おいしい!」「すごい!」なんていうお褒めの言葉をエネルギーにして、マダムなおうちごはんを大笑いの中、無理なく楽しく大胆に調理!
お料理とともにおもてなしのコーディネートから笑いの心意気まで伝授いたします。
企業の料理教室講師や、国内での出張料理教室、さらにはNYやHouston、韓国など海外でも定期的に料理教室を開催。
食品会社のレシピ開発やケータリング、各種イベントにも対応。
2002年家庭画報「とっておきのおかず大賞」審査委員特別賞受賞。

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Salon de R

マダムなおうちごはんを、無理なく楽しく大胆に調理! お料理とともにおもてなしのコーディネートから、笑いの心意気まで伝授いたします。 山田玲子の自宅で開かれる浜田山クラスのほか、男性料理教室、出張クラスも大好評。 話題豊富で笑いいっぱい!元気がもらえるサロンです。

Salon de R

 

レシピ

オードブル3つのカナッペ
 

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材料

【A】
長ねぎ・・・1本
マヨネーズ・・・大2
バター・・・大2
アンチョビ

【B】
練りうに瓶
ピザチーズ

【C】
ツナ缶・・・60g
マヨネーズ・・・50g
柚子こしょう・・・小1
万能ねぎ

作り方
  • 【A】バターとマヨネーズを合わせる。
  • 1センチに切ったバスケットにバスケットにたっぷりと塗る。
  • 小口切りにした長ねぎをのせて、強火のオーブンで焼く。焼き上がったらアンチョビをのせる。
  • 【B】バスケットに薄くオリーブオイルを塗って軽く焼く。
  • 練りうにを適量のせてピアザチーズものせて200度のオーブンで焼く。
  • 【C】バスケットを1センチに切り、あわせた具をのせてマヨネーズ腕細かく飾り、200度で10分焼く。

レシピ

チャイニーズ風 海老の蓮根の春巻きサラダ
 

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材料

海老・・・250g
蓮根・・・50g
卵白・・・少々
片栗粉・・・大1.5
塩こしょう・酒・砂糖
ベビーリーフ
アスパラ
きゅうり
春巻きの皮
しょうゆ・・・30cc
酢・・・10cc
葱のみじん切り
ラー油・・・少々
ごま油

作り方
  • 海老と蓮根は叩く、調味料を混ぜて、1/4にカットした春巻きの皮で巻く。
  • 細長くして、とじ目は小麦粉を溶いた物でしめる。これを揚げる。
  • ベビーリーフやアスパラときゅうりでサラダにして、この上にのせる。ドレッシングを作り、添える。

レシピ

リコッタチーズのデザート 6人分
 

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材料

板ゼラチン…6g
リコッタチーズ・・・250g
豆乳・・・200g
しょうゆ・・・小2
砂糖・・・大1
くるみ
ピスタチオ
メープルシロップ
 

作り方
  • 板ゼラチンはたっぷりの水につけておく。
  • 豆乳は温めて、リコッタチーズを溶かししょうゆと砂糖も加える。
  • 板ゼラチンは溶かして2に加える
  • あら熱を取ってからバットなどに入れて冷やし固める。
  • 器にすくって盛り、くるみとピスタチオを飾る。
  • メープルシロップをかける。