２つの全く異なったタイプの教室を開催しておりますので、生徒様もガラリと変わります。
おもてなし教室では、子育てが一段落した50代からのマダムがメインです。料理教室の魅力は、レストランでは味わえないテーマに合わせたセッティングですので、グループで参加される方が多く、優雅な気分を満喫して下さいます。

焚き火教室では、男性やご夫婦で参加して下さる方が多いです。女性の方は県外からの方も多く、やはり女性はバイタリティーに溢れた方が多いと痛感しました（笑）。今一番の記録保持者は父島からです（東京都ですが船で24時間）。
男性は、凝り性なのか鍋奉行ならぬ「焚き火奉行」でマイトングを持ち、ひたすら薪をくべる方が多いです。あと、一眼レフ持参で写真を撮る方も多いです。

「人気のレッスン」というよりは、「毎月この空間に来る！」という事を楽しみにして下さる方が多く、カリキュラムは出しているのですが、「先生！今日は何のレッスンでしたっけ？とりあえずエプロンだけ持って来ました」という方もいらっしゃいます。

焚き火教室では、何をやっても喜びます。まさに「焚き火マジック」です。食材、お酒を自前で持って来たり、近くの日帰り温泉に行ったり……。レッスンという名目でまる1日を謳歌しています。

1番は「非日常」です。
レッスンの空間作りです。
現代の異空間。大人が本気で遊べる場所。
日頃のストレスや生活から解放される場所。
ですので、フランシス・ホジソン・バーネットの「秘密の花園」のように、来て下さる生徒様が四季で楽しめるように、お庭作りには時間をさいてメンテナンスしています。

後は参加されている生徒様、皆様が会話に参加出来るように会話のサポートを出しています。

料理に関しては、調理実習の教室とコーディネート＋レストランのように試食のみの教室があります。レシピをお渡しする実習教室は、毎日の日常食になりますので
１．材料がどこでも手に入る
２．簡単で作りやすい
を心掛けています。
料理をお出しする教室では、
１．珍しい食材
２．凝った盛り付け
で、非日常を心掛けています。

焚火料理に関しては、男性はせっかちなので
１．とりあえず何か出しておく
２．出来た料理からとにかく出す
これに尽きます。

楽しいというよりは感動したエピソードなのですが、おもてなし教室を始めた頃に、来て下さった生徒様が泣いて感動して下さった事です。
生徒様が泣いて「こんな素敵なレッスンをありがとうございます」と言ってくださった時には苦労が報われたと思いました。誰かに感動を与えられる仕事って素晴らしいと思いました。

また焚き火料理教室では、炎を囲むと人は素直になるので、仕事や家庭、恋愛の悩みなどをしみじみと語り合ったりします。
みんなで協力して、弓切り式の火起こしからすると、「料理って本来はこんなに大変なんだ。まさに食べる事は生きる事なんだな」と改めてみんなで再確認します。
料理に癒され、炎に癒され、心も癒され、来て下さる生徒様が元気になって帰ってゆく姿を嬉しく思います。今はコロナの影響などもあり心身が不調な方も多いですが、自然の中で過ごすと人生観も変わると思います。料理だけではなく、ここに来れば仲間がいるという安心感を与えたいし、私も生徒様から元気を頂いてます。