『ラ・ミア・ターボラ』三橋弘子さん
5年のイタリア生活が、自宅料理教室の土台
――イタリアに移住した理由はなんですか?
もう30年ほど前の話になりますが、当時、中々子どもを授からなくて。主人と話して、それならお互い好きなことをしようという話になったんです。私も主人もその時デザイナーをやっていて。イタリアってデザインにおいてやはり最先端なので、主人がそこの大学院に行くということを決めたんです。
同時期に、私もデザイン事務所でミラノでのデザイン展をお手伝いすることになって、イタリア文化協会とか大使館とか、ちょこちょこ行き来するようになったんですよね。事務所の先生にもイタリア料理を食べに連れて行って頂いたりして、どんどんイタリアに興味を持つようになって、「私も絶対イタリアに行きたい!」と思うようになったことがキッカケです。
イタリアも感じられる、可愛らしいお教室の内装
――なぜデザインからお料理に?
デザイン事務所勤務時代、デザインの他に先生にお昼ご飯を作ったりもしていたんですよ。
料理を先生にお出しすると、「すごくおいしいよ。向いてるよ。」と仰って頂いていて。イタリアに行くなら、イタリア料理を勉強しよう!と思ったんです。
バイタリティ溢れる三橋先生
――すごい。現地で直接イタリア料理を学ばれたんですね。
そうですね。まずはイタリア国立のホテル学校の料理クラスに1年籍を入れて頂いて、そこで色々学びました。ホテル学校は、1つの学校でホテル運営ができるような形で勉強するんです。例えば、私たち調理の部門が学校みんなのお昼ごはんを作るんです。食べるときは、サービスの部門の子たちが私たちをもてなしてくれる。とても面白い体験でした。
そのあと少し仕事したんですが、そのタイミングでなんと子どもを授かって。
――わあ、それは転機ですね!
もう授からないかなと思っていたところに、まさかでした。
妊娠しながら無理なく学べる程度にと思って、ミラノでお料理教室をしている“マンマ”の元へ足しげく通いました。
イタリアの「マンマ」が自宅教室のきっかけ
――サロンを開いたキッカケを教えてください。
イタリアのフィレンツェやミラノは、昔貴族だったような奥様や、料理上手の“マンマ”達が、自宅に生徒さんを集めてサロンのように料理教室をしている方が、沢山いらっしゃるんです。
先にも述べましたが、国立ホテル学校修了後、妊娠中に何人かのマンマのもとに通っていて。
その時に「あ、こういう料理教室ができたらいいな」と思ったんですよね。
今のお教室の着想も、イタリアで学んだこと
――なるほど!お教室の形態がもう、本場仕込みなんですね。
とはいえ、イタリアだと、それこそテーブルコーディネートも毎回素敵な食器を集めて、それを使用して…というリッチな感じなんですが、私はそういうこだわりは、あまりなく。もっとこう、和気あいあいとした方向でやっています。私もその方が好きですし、山形の風土にもあっている気がして。その中でも、自分で出来る限りのおもてなしはしたいと思い、お花を飾ったりとか、紙ナプキンを可愛くしたりだとか、そういう演出は心がけています。
先生のおもてなしの演出
――和気あいあい、素敵です。先生の明るいお人柄を拝見していると、一緒にお話したくなりますもん!
ちょっとざっくばらんすぎるのかな?と思ったりもするんですが(笑)。みなさん、そこも楽しんでくださっているご様子なので。
日常とはちょっと違う雰囲気の中で料理を楽しんでもらえたら良いなと思いながら、季節感のあるテーブルを心掛けています。
料理する楽しさを体験してもらえたらと思っています。
本場にこだわりすぎず、生徒さんを第一に考えてお教室を運営しています
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イタリアで学び、料理教室を開催するに至った三橋先生の行動力は目を見張るものがあります。次回はインタビュー後半、最終回。最後までどうぞお楽しみに。
ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:太田 えり
撮影:岡崎 真人
プロフィール
日本野菜ソムリエ協会認定料理教室。
ハーブコーディネーター。
イタリア料理教室ラ・ミア・ターボラ主宰。
かほくイタリア野菜研究会アンバサダー
La mia tavola
私の食卓と云う意味のイタリア語です。
イタリアトスカーナ地方フィレンツェ、ペルージア、ミラノで5年間在住。
その間ミラノ郊外にあるホテル学校に1年間在籍し、イタリア料理の基礎を学ぶ。
その後ミラノにてイタリア人のマンマ、フランス人のマンマから家庭料理を学ぶ。
手軽に出来て、美味しい家庭料理の魅力を皆さんに知って頂きたいと15年前から少人数の
自宅での教室を主宰。
各種イベント。レシピ開発。講演会。
くらしの知恵レシピ掲載。山形コミュニティ新聞レシピ掲載。
サロン情報
活動内容
東北電力:IH 料理教室、イベント講師。
山形ガス:料理教室講師。
かほくイタリア野菜研究会メニュー開発、料理教室。
山形県 第六次産業化 農産品メニュー開発。
ジャンル:
料理・食育・食材 :
イタリアン
ハーブ
パン・スイーツ :
パン
洋菓子
飲み物 :
おもてなし・作法・美容 :
フラワー :
整理収納・お手入れ・防災 :
インテリア・アロマ・カラー :
クラフト・デコレーション :
その他 :
サロン特長:
初心者歓迎
平日開催
土日開催
少人数制(6人以下)
お一人様歓迎
所在地:
山形県 山形市