「Cucina del cielo」主宰 吉沼 弓美子さん
15年以上続く人気イタリア料理教室
調理や盛り付けのデモンストレーションはとても勉強になります
――教室歴と、教室名の由来を教えてください。
吉沼さん 現在の場所でレッスンを行うようになってから15年です。
それまではその都度場所を借りて行っていて、その期間も含めると20年弱になります。
教室名の「Cucina del cielo」のcieloとはイタリア語で「空」という意味。
教室も空のように大きく広がっていくようにと付けました。
――素敵なお名前ですね。 長く人気のお教室を続けられておりますが、教室を開いたきっかけを伺えますか。
吉沼さん イタリアに料理留学後、日本でイタリア料理教室の講師を担当していました。
その教室は2年で修了して卒業するカリキュラムだったため、生徒さんからその後も習い続けたいとの要望があったのをきっかけに、自分でも教室を開いてみようと思いました。
和の食材を取り入れたおうちイタリアン
――生徒さんのご要望がきっかけだったのですね。現在のお教室のコンセプトやレッスン情報を教えてください。
吉沼さん コンセプトは「おうちイタリアン」。なるべく作りやすいレシピで、日本の食材を取り入れつつ、自宅でも本格的なイタリアンを楽しんでもらえるようなメニューにしています。
現在は感染防止の観点から人数を減らしてのデモンストレーションのみのレッスンとなっております。
クラスが2つあり、レギュラークラスは毎月新たなメニューで、ベーシッククラスは過去に行ったメニューを復習できるクラスになっています。
どちらもメニューの違いだけで、難易度は変わりません。
2つ同時に受講されている生徒さんもいらっしゃいます。
――お教室にはどんな生徒さんが通われていますか。
吉沼さん 皆さんに共通するのは何よりも食べることが好き！！です。 美味しいもの好きな方が多いので、食材や料理に関する感度も高く、食に関して貪欲な方が多いです。
――今日も調理や食材などの質問も多く交わされていて、生徒さんの意識が高いのをとても感じました。 吉沼さんはレッスンメニューをどのように決めていらっしゃいますか。
吉沼さん 1回のレッスンで前菜・主菜・主食・デザートの中から３品学んでいただきます。 メニューは日本の旬の食材を取り入れながら、味のバランスをみて決めています。
他には、その季節に自分が食べたくなるものをメニューのアイディアに取り入れることもあります。
――これまでのレッスンでどんなメニューが人気でしたか？
お教室で人気の三品
吉沼さん カジキマグロのチーズカツレツ
トマトと桃のカッペリーニ
紫キャベツのサラダ などが人気のメニューでした。
――色も鮮やかでどれも美味しそうなメニューですね！
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吉沼さんのSNSを拝見していると、その季節の美味しい食材を使ったお料理を紹介されているので、美しい写真と共に、いつも食欲を掻き立てられます。
次回は、吉沼さんがレッスンに込めている思いやこれからの展望などについてうかがったインタビューの後半をお届けします。
（次回へつづく）
インタビュー・テキスト＝佐藤恵美
写真＝菊池友理
プロフィール
フードコディネーター/管理栄養士/
JSA認定シニアソムリエ
大学卒業後、大手外食企業で管理栄養士としてメニュー開発に携わる。
退職後、1年間イタリアに留学し、ボローニャのシミリ料理学校にて、イタリアの家庭料理を学ぶ。
帰国後、料理研究家に師事する傍ら、
イタリア料理店にて先端のイタリア料理にふれる。
現在は、フードコーディネーターとして雑誌やテレビ番組制作に携わり、
また、イタリア料理教室の講師を務める。
