予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「あそれい精進料理教室」主宰 麻生怜菜さん

麻生怜菜 さん

今月ご紹介するのは、東京・世田谷区で麻生怜菜さんが主宰する、精進料理教室「あそれい精進料理教室」。
精進料理と聞くと難しいイメージですが、麻生さんが提案する「ゆる精進料理」は、栄養バランスや現代の食のトレンドを融合させた、気軽に家庭に取り入れることができるもの。野菜たっぷりの料理を学びたい方や食で健康維持を目指す方など、幅広い層の方が楽しく通っていらっしゃいます。
今回は2019年10月にうかがったレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第3回目はお教室の情報やコンセプトなどをうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2019/11/18(月)

「ゆる精進料理」で食に向き合うきっかけに

――「精進料理」と聞くと、堅苦しそう、難しそう、と思いがちですが、麻生さんの提案する精進料理はとても身近に、そして新鮮に感じました。生徒さんが楽しそうに取り組んでいらっしゃったのも印象的でした。

麻生さん ありがとうございます。
精進料理は、旬野菜や伝統食材に、五味五色五法の調理法を加えることで、質素だけれど滋味のある味わいです。お寺で食べられているということから、難しいものに思われがちですが、気軽に家庭に取り入れられる料理もたくさんあります。

カラダをいたわる調理法に、ヘルシーな精進物のみの食材を使った料理は、飽食の現代人にとっては、健康維持やダイエットにもぴったりだと思います。
栄養バランスや現代の食のトレンドを融合して、簡単で美味しい、1食約500~600kcalの「ゆる精進料理」を提案しています。

誰でも簡単に作れて美味しい、心と体をいたわる“ゆる精進料理”を提案。書籍も好評です。

――「ゆる精進料理」、魅力的です。今日は”椎茸のタプナード”があったり、1月のほかのクラスに”ごま豆腐パンナコッタ””高野豆腐のクリスピーチキンもどき”といったメニューもあり驚きました!
メニュー名に工夫があり、とても興味がわきます。精進料理の敷居が下がり、学んでみたい!という若い年代の方が増えたのではないでしょうか。

麻生さん はい、お仕事で忙しいけれど食生活を整えて健康や美容を心掛けたいという若い年代の生徒さんも多く通ってくださっています。

精進料理は、肉や魚など動物性の食材を使わずに、かつ、お坊さんの修行にも耐えられるような工夫が盛り込まれています。栄養バランスも良く、まずは幅広い年代の方に興味を持っていただいて、日々の食事に向き合うきっかけにもなれば嬉しいです。

お教室情報

――お教室について教えてください。

麻生さん 「精進料理クラス」「精進料理お弁当クラス」「茶懐石精進料理クラス」を開催しており、どのクラスも献立は月替わりで、1年間のクラスです。単発参加も可能です。
日程や献立の詳細は、ホームページに掲載しております。

――1年間なのですね。

麻生さん 毎月どの月からでも入っていただけ、1年間学んでいただいたら卒業となります。
卒業後も「もう一度習いたい」と単発参加される方も多くいらっしゃいます。
また、卒業した方向けのクラスを行うこともあります。

「茶懐石精進料理クラス」では、最後におひとりおひとりにお抹茶をたててお出しします。

――今日取材させていただいたのは「茶懐石精進料理クラス」でした。歳時記のお話から始まり、最後は練り切りとお抹茶をお出しされるのですね。料理や器に合わせた盛り付け方も学べて勉強になりました。

麻生さん 茶懐石は、季節感を大切にし四季おりおりの旬の材料で作りますので、二十四節気や旬の食材についてのお話を最初にしています。そしてレシピについて説明をし、実習という流れです。
お抹茶は気持ちを落ち着かせてくれますよね。最後のこの時間が楽しみと、生徒様に喜ばれています。

滋味深い精進料理に感動

―精進料理教室を始めたきっかけは?

麻生さん 実は、会社員時代は仕事が忙しく、食事が気になりつつもお料理にかける時間もなくてコンビニ弁当ですませたり・・ということがよくありました。同僚や周りの人達も同じような状況でした。

ですが、結婚することになり夫の実家であるお寺で精進料理をいただいたとき、「こんなに滋味深いお料理があるなんて!」「動物性の食材を使っていないのにとても美味しい!」と、とても感動し、食への関心が一気に高まりました。
日本の伝統食、特に精進料理の考え方や調理法、食材などに感銘を受け、それから様々なところで学び、研究を続けてきました。

滋味深い精進料理に感銘を受け、食の仕事の世界へ。

麻生さん そして、それらを伝えていきたいと思い、教室を始めることを考えるようになりました。でもその前に教え方や運営を学びたいという思いもあり、大手料理教室で講師もしました。おかげさまで高い評価をいただき、少しずつ準備を進めて、2011年に「あそれい精進料理教室」としてスタートしました。

最初は、以前の私のように食事に気を配りたいけれど忙しくてできない元同僚達や、野菜多めのヘルシーな料理を知りたいという会社員の方が多かったですが、だんだんと広がっていきました。
今は、ご家族のために食で健康維持をしたい主婦の方や、外国の方など、幅広い層の方にご参加いただいています。

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お教室は、伝統的な調理法や食材を、現代のトレンドと融合した食文化の発信する場となっていて、ここに通うことで、「料理と食べることへの向き合い方が変わった」という声も聞かれます。
食が変わると人生が変わる、と言いますが、ちょっと大げさかもしれませんが、人生が変わる出会いがある、そんなレッスンかもしれません。
次回は、お教室運営に込めている思いなどを伺ったインタビュー後半をお届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

麻生怜菜
日本食文化史・精進料理研究家

1982年、長崎県生まれ。
全国を転々とした幼少時代を過ごし、旅行好きの両親の影響もあり47都道府県全ての地域食材、郷土料理を食べて成長する。

日本大学法学部卒業後、株式会社リクルートにて営業職を経験。その後クックパッド株式会社にて編集職を経験。結婚後、夫の実家がお寺であったことをきっかけに、お寺の行事食に関わり、伝統的な和食(特に精進料理)に興味をもつ。

日本の伝統食、特に精進料理の考え方や調理法、食材などに感銘を受け、伝統的な調理法や食材を、現代のトレンドと融合した食文化の発信する場として、2011年より「あそれい精進料理教室」主宰。生徒数はのべ2800人。(2019年1月時点)

楽しくお料理が学べる、全国の厳選のオススメお料理教室を紹介するサイト「一般社団法人全国料理教室協会」代表理事を務める。

現在は、日本大学生物資源科学部非常勤講師(日本食文化史/おいしさの科学)・全国料理教室協会講師養成講座講師・日本の伝統食の考え方など講演活動。

精進料理(ベジタリアン・ヴィーガン)向けのレシピ開発など

著書
「寺嫁ごはん~心と体がホッとする“ゆる精進料理~」(幻冬舎)
「和食deワンプレートごはん」 (タツミムック) 共著
「おからパウダーダイエット」(主婦の友社)共著

サロン情報

あそれい精進料理教室

「あそれい精進料理教室」では、伝統的な日本料理に、栄養バランスや現代の食のトレンドを融合した精進料理を提案します。

シンプルな素材に、五味五色五法の調理法を加えることで、質素だけれど美味しくいただける料理。
食生活に少しでも課題感のある方、是非一度遊びに来てください。

簡単、美味しい、ゆる精進料理はじめませんか?

ジャンル:

家庭料理、日本料理、ベジタリアン、マクロビオティック、健康食、茶道、食育

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

東京都世田谷区用賀

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