「小さなお料理教室 ミンニョロ ミンニョラ」主宰 角之倉 真美さん
千葉と東京、二か所の教室で開催
――生徒さんがとっても楽しそうにレッスンを受けていらしたのが印象的でした。現在は千葉と東京の二か所でお教室をされていらっしゃるのですよね。
角之倉さん はい。最初に15年前に千葉の実家でお教室を始めました。
結婚を機に東京に住み始めるようになってから、こちらでも開講したいと思い、クリナップのキッチンにリフォームし、準備を進めて始めました。
リフォームにあたっては国内外の様々なキッチンメーカーのショールームをめぐりましたが、国産で、メンテナンスも任せられるクリナップに決めました。
天板はステンレスにしました。たっぷり収納もでき、丈夫で使いやすくてとても満足しています。作業スペースも広いので生徒さんにも好評です!
作業台が広々とし収納力抜群のアイランドキッチン。生徒さん4人でゆったり作業できます。
角之倉さん 東京の教室に集約しようかとも考えたのですが、千葉からだと通いづらい方もいらっしゃるため、いまも二か所で続けています。
――千葉と東京どれくらいの割合で開催されていますか?お教室ごとにメニューは異なるのでしょうか。
角之倉さん 6:4で千葉のほうが多いです。 メニューは月替わりで、千葉も東京も同じです。
今回のように毎月同じメンバーで来てくださるプライベートレッスンでは、あらかじめご要望を聞いてそれにそったメニューをカスタマイズすることもあります。今回は、「身近な材料を使い、家で再現しやすいメニュー」のリクエストにあわせて考えました。
「パスタ部」や生徒さんに合わせたレッスン展開
――長年に渡り毎月新しいレッスンメニューを考案するのは大変ではないでしょうか。
角之倉さん はい・・他の先生がどのような工夫をされているのか聞きたいです(笑)
同じメニューが重ならないようにはしていますが、新しい生徒さんに、「オーソドックスなピザやトマトソースのパスタなどのレッス
以前はいくつかコースを設定していたのですが、子供が産まれてからは日数を増やすことが難しいので、現在は1コースのみ開催しています。 もっともっとあれもやりたいこれもやりたいという思いはあるのですが、今は我慢です。子供はいま3歳ですが、もう少し大きくなったらまたレッスン回数を増やしたいです。
ただ最近「パスタ部」というのを始めました。部活みたいな感じで、みんなでひたすらパスタを作ります。 粉を測って、調理して、試食もしますが、たくさん作るのでご自宅にパスタをお持ち帰りしていただいています。
お気に入りのオーガニックイタリア食材・アルチェネロのパスタ。季節の花もナチュラル感いっぱい。
――すごく面白そうですね! 通常レッスン以外にもお教室に行ける機会が増えるのは素敵なことですね。 みんなでワイワイ手作りする”部活”、楽しそうです。
メニューを考えるとき、どのようなことを大切にしていますか?
角之倉さん 実は以前、まだ日本人が知らないイタリア料理をみんなに伝えたいという思いがあり、珍しい食材を使ったり、イタリアの調理法にこだわったり、ちょっと難しいことをお伝えするのが料理教室だと思っていた時期がありました。
でも自分が主婦になって、子供ができてみたら、難しい料理なんて普段は作れないと痛感しました。
食事作りは365日3食、毎日のことですし、”あまり気負わず、がんばらずに作れるけれども、ちょっといつもより違う料理”のほうが喜ばれると気付きました。
今は、生徒さんが家で失敗なく手軽に作れて美味しい、気負いすぎないメニューを考えるようにしています。
――共感します。生徒さんが家で繰り返し作ってくださるのは簡単なレシピであることが多いですよね。
夢を叶えた、イタリア料理留学と教室開講
――生徒さんはどんな方が多いですか?
角之倉さん 平日は主婦の方や子育て世代の方、土曜日は、普段はバリバリお仕事をしていて休日に参加してくれている方もいらっしゃいます。
お料理好きの方はもちろん、イタリアが好きな方、料理は食べるほうが好きだけど・・・という方も結構いらっしゃいます(笑)
――生徒さんはなにをきっかけに参加する方が多いですか?
角之倉さん HPと、生徒さんからのご紹介が多いですね。
いくつか料理教室通っている生徒さん同士が、あそこのお教室もよかったよ!と口コミをきっかけに通ってくださったりすることもあります。
小さい頃からの夢を叶えて教室を主宰。イタリア家庭料理を通じて料理の楽しさを広げています
――口コミが広がるのは魅力あるお料理教室だからこそですね。 お料理教室を始めたきっかけを教えていただけますか。
角之倉さん 小さい頃から料理の本や雑誌のフードコラムを見るのが好きで、アメリカのケーキの本や料理の洋書を見ては、いつかお料理に関係する仕事がしたい、海外にも住みたい、と思っていました。
学生の頃は当時人気だった雑誌「オリーブ」の海外の料理のページなどもよく見て憧れていましたね。
大学は食物科に行き、卒業後は夢だった料理留学をしたいと思い、1年間イタリアに行きました。これまで見てきたアメリカの料理とはまた全然違う独特の世界に魅了されました。
帰国後は大手料理学校で講師を務め、日本の家庭料理全般を教えていましたが、もう一度イタリアに行きたい思いが大きくなり、退職して再びイタリアへ。
シンプルなのにしみじみ美味しい、愛情たっぷりのイタリア家庭料理の魅力を改めて感じ、こんなお料理を日本で紹介したいと思い、自宅教室を始めました。
――小さい頃からの夢や、様々な体験が今につながっているのですね。
=============
お教室運営の楽しいところも、苦労されているところも、笑いを含めながら飾らない言葉でお話してくださるところに、先生のお人柄の魅力をとても感じました。 レッスンはもちろん「また先生に会いたい」と参加したくなるお教室だと思いました。
次回最終回は、お教室を継続する工夫やこれからの夢などを伺ったインタビュー後半をお届けします。 どうぞお楽しみに。
(次回へつづく)
インタビュー=窪田みゆき
テキスト=佐藤恵美
写真=原田圭介
プロフィール
共立女子大学家政学部食物科卒業後、イタリアにてレストラン、家庭料理など幅広く学ぶ。
辻クッキング銀座校の講師として勤務後は再度イタリアにわたり、2005年『小さなお料理教室 ミンニョロ ミンニョラ』を主宰。
サロン情報
小さなお料理教室 ミンニョロ ミンニョラ
お教室のモットーは『もう一度作りたくなるお料理』。
ちょっとした工夫、今までしなかった組み合わせ、ほんの少しのエッセンスできっとどんどん新しいご自分の定番料理が生まれるはずです。
日々の食卓に少しイタリアの風を吹かせてみましょう!
また、元辻クッキング インストラクターの経験を活かした家庭料理コース、食育インストラクターの観点で開催するキッズレッスンなどもございます。
ジャンル:
家庭料理、イタリアン
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、男性参加OK、少人数制(6人以下)、子供教室あり、予約制、駅近(徒歩10分以内)
所在地:
千葉市花見川区花園、東京都台東区根岸