予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

『Marble-Cooking』主宰 藤本 佳子さん

『Marble-Cooking』主宰 藤本 佳子さん

藤本 佳子さん

今月のサロネーゼは、大阪市内でおもてなし料理とテーブルコーディネートの教室「Marble-Cooking」を主宰する藤本佳子さん。毎月変わるテーマにそった、「簡単にできて、美味しく、見栄えがするお料理」と「季節感を取り入れたテーブルコーディネート」は毎回ワクワクする工夫がいっぱいで、楽しみに通い続ける生徒さんが多数です。
13年目になる人気教室のレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第2回目はレッスンレポート後半です。

掲載日:2013/10/7(月)

デモンストレーションでしっかり確認

楽しい会話も交えながら、デモンストレーションは続きます。

「はい、お肉はしっかり焼き色がつくくらい焼いてくださいね。こんな感じです。
見てください、こんなに脂が出てきます。最初のこの脂はおいしくないのでキッチンペーパーでこのように吸い取ってください。そうすることですっきりとした味になります。

そしてここで調味液を入れます。20分くらいアクを取りながら煮ていきます。
アクの取り方ですが、レードルなどで取るとどんどん調味液がなくなってしまいますので、こうした揚げ玉を取るようなもので取るのがおすすめです。
そして・・・」

生徒さんがご家庭でおいしく再現できるよう、細かな調理のコツをしっかりと伝えていかれます。
また、特にポイントとなるところはゆっくりと説明し、鍋の状況をお見せしたり、味見をしてもらったりと、目と舌でもチェックしてもらえる工夫がなされており、全員で確認ができます。

調理の細かいポイントやコツを、全員で確認。アットホームな雰囲気で質問も気軽にできます

調理の細かいポイントやコツを、全員で確認。アットホームな雰囲気で質問も気軽にできます

「では次にイタリアン餃子を作りましょう。
ツナ缶は1缶だいたい80gです。それで12個作れる分量にしています。
○○さんはチーズが苦手ですよね。チーズを入れないものを2個作りますね。それとも1個は入れてみます?」

「そうですね・・・じゃあ挑戦してみます!1個は入れたものをお願いします」

生徒さんの苦手な食材を把握し、その都度丁寧に対応している藤本さん。
生徒さん一人ひとりへの気配りが伝わります。

料理をもっと好きになるレッスン

「では次に豆腐のカプレーゼを作りますね。
絹豆腐など、いろいろな豆腐で試作してみましたが、やはり木綿豆腐や沖縄の島豆腐のような
ちょっと固い豆腐が合います。

オイルをかけていただくのですが、ごま油やえごま油もおいしいですし、ヘーゼルナッツオイルもおいしいですよ。ヘーゼルナッツオイル、召し上がったことがありますか?
こんな香りです。どうぞまわしてみてください」

例えば「豚肉のグリル プルーンのソースで」使うハチミツの説明のときも、ちょっと珍しい蕎麦ハチミツの紹介があったりと、お料理好きの人なら興味津々な「どこでも買える身近なもの」と「全てのスーパーにはないかもしれないけれど、お料理がワンランクアップするお勧めのもの」の情報が盛りだくさんです。

料理に興味がある方、ワンランクアップしたい方がワクワクする情報が満載!

料理に興味がある方、ワンランクアップしたい方がワクワクする情報が満載!

「では次にチーズのペンネです。鶏肉のひき肉を使いますが、ぜひ安心できるお肉屋さんで買ってくださいね。鶏肉は水分が多いので腐りやすいですし、ひき肉として売られているものは特に注意しましょう。買うときのポイントは・・・」

「鶏ひき肉の臭みを消すためにローリエを入れますね。ローリエはこちらです。どうぞ、まわして香りをかいでみてください。
こちらはお友達のうちの庭で育った無農薬のものです。

スーパーで大量に入った袋がとても安く販売されているものを見ることがあるかもしれませんが、それらは海外から船便で輸入していて、防カビ剤が大量に使われている可能性があります。
食品はなんでもそうですが、買うときはぜひ食品表示を確認してくださいね。

日本で買うなら例えば道の駅などで売られている無農薬のものがおすすめですし、お庭に植えても良いと思います。そのほか・・・」

レッスンを通して感じるのは、「食材」をとても大切に考えていらっしゃること。
なるべく「良い」=「体にも環境にも負荷をかけない自然に近いもの」=「本物の食材」を選び、無理のない範囲で生徒さんに取り入れていただけるよう、食材の選び方、買い方を紹介していらっしゃいます。

「Marble-Cooking」に通うようになってから自然と、「食材の選び方が変わった」、「きちんと作られているものを大切に料理するようにしようと思うようになった」と、意識の変化があり、「料理がもっと楽しくなった!」という生徒さんが多数です。

「Marble-Cooking」の魅力

ほぼ全てのお料理ができあがり、盛り付けの段階になりました。

「皆さんご質問は大丈夫ですか?
それでは試食の準備をしましょう!こちらにお皿を持ってきていただけますか?」

テーブルのお皿を持ってきていただき、おいいく・美しく見えるポイントを交えながら盛り付けていかれます。
あっという間に華やかなテーブルが完成しました!

「皆さんお疲れ様でした!それではゆっくり召し上がってください。
今日はぜひ皆さんに召し上がっていただきたい、上質のパルミジャーノ・レッジャーノをご用意しています。
まずは塊のまま召し上がってみてください。アミノ酸の美味しさが伝わると思います。
そしてパスタにもたっぷりかけてくださいね」

全員が着席すると乾杯をして、試食の開始です。
レッスンに通っているうちに仲良くなったという生徒さん同士いろいろな情報交換がなされ、お話も弾みます。

「ではデザートをご用意しますね。
そしてこちらは、ベランダで採れたフレッシュのハーブティーです。お代わりもどうぞ~」

華やかな盛り付けのデザートとフレッシュなハーブティーに歓声が!サプライズもいっぱい

華やかな盛り付けのデザートとフレッシュなハーブティーに歓声が!サプライズもいっぱい

「わーおいしそう!」

素敵な盛り付けのデザートと、採りたてのハーブティーに歓声があがります。

そして、誕生日が近い生徒さんへサプライズギフトが、他の生徒さんにも「おすそわけ」と、藤本さんから手作りのクッキーが渡されました。
いつもこうしたプレゼントを用意されているそうで、温かい心配りに生徒さんも感激されます。

「あと、こちらもお土産にどうぞ~!手作りのお名前のシールです。手紙の封などに使っていただくよいと思います。お一人ずつ色が違うんですよ。皆さんのイメージで色を決めてみました」

「可愛いですね、ありがとうございます!」

先生は毎回”ちょっとしたお土産”を渡してくださるんですよ、と生徒さんが嬉しそうに教えてくださいました。

「ささやかな手作りのものですが、生徒さんが喜んでくださるのが嬉しくて。毎回いろいろなものを作っています。お金をかけなくても、ちょっとしたアイデアでおもてなしや暮らしが楽しくなることをお伝えできたらなと思っています」

と藤本さん。お料理だけでなく、ワクワクする一工夫を学べるのも、多くの生徒さんが通い続けたくなる理由のようです。

ここで皆さんにお教室の魅力を伺いました。

「デモンストレーションでしっかり教えてもらえるのが良いと思います。盛り付けやテーブルコーディネートも工夫がいっぱいでとても参考になりますし、毎月メニューが変わるので毎回楽しみです」

「簡単なのにお店のようなおいしいお料理ができるのが嬉しいです。家でも良く作り家族に好評です。レパートリーが増えました。
食材を買うときの見分け方や作り方のコツなど、すごくたくさんの知識も教えてもらえます」

「お料理がとにかくおいしいです。試食のボリュームもいっぱいでいつも満腹になります(笑)。他の生徒さんもいい方ばかりで、レッスンはリフレッシュにもなり楽しみに通っています」

と、食材や調理の知識、家庭でおいしく再現できるレシピ、食卓が楽しくなる工夫やアイデアなど、1度のレッスンで盛りだくさん学べることが魅力のようです。
加えて、藤本さんの細やかな心配りも大きな魅力。
楽しく学べて居心地の良い、素敵なお教室でした。

次週は、お教室開設のきっかけなどをうかがったインタビュー前半をお届けします。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=伊藤裕司

Q&A人気サロネーゼに7つの質問

Q.1 サロン/教室の特徴、コンセプトは?
A. 友達から「お料理を教えてほしい」と言われてはじめたホームパーティー。

Q.2 サロン/教室の特徴、コンセプトは?
A. お料理とテーブルコーディネート、メニュー、ネームカード、季節ごとの演出をまとめてレッスン。

Q.3 どんな生徒さんが多いですか?
A. 10代から80代まで幅広い年代の方がおられますが、多いのは30代のOLさん、40代の主婦の方。

Q.4 レッスン情報
A. 毎月テーマが変わります。クラスは基本1クラスですが、別枠で男の料理教室やママさんのサロン教室もあります。料金は1回ごとのお支払いで、5000円前後。入会金はなし。定員は最大6名です。

Q.5 サロン/教室を主宰してよかったことは?
A. 色々な方と出会えること、これにつきます。

Q.6 レッスン中、心がけていることは?
A. できるだけ、わかりやすく、皆さんの表情を確認しながら説明をして、疑問がありそうだなぁ、と思ったらこちらから問いかけるよう心がけています。

Q.7 初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
A. HPのレッスン申込みのページ、もしくはメールで。エプロン、ハンドタオル、筆記用具、受講料、カメラ(あれば)

プロフィール

藤本 佳子 さん 『Marble-Cooking』主宰

藤本 佳子 さん
『Marble-Cooking』主宰

大阪の自宅マンションで、おもてなし料理とテーブルコーディネートのレッスンを開催しています。
簡単で、おいしく、見栄えのするお料理、失敗がなく、作りたい!と思えるお料理をデモンストレーション中心のレッスンでご紹介しています。毎月のテーマごとのテーブルコーディネートも楽しんでいただき、テーブルのアイディアをご提案しています。

サロン情報

「Marble-Cooking」
「簡単、おいしい、見栄えがする」そして、「失敗しない」をコンセプトにおもてなし料理とテーブルコーディネートのレッスンを開催してます。
1回ごとのお申込みですので、気軽に受講いただけます。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、おもてなし
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駅近(徒歩10分以内)
所在地:
大阪府大阪市北区天神橋
ホームページ、ブログ:
http://www.marble-cooking.com/
レッスン情報:
毎月ごとに、テーマに沿ったお料理とテーブルコーディネートを学べます。デモンストレーション中心。女性限定、少人数制の自宅レッスンです。

とっておきレシピ

簡単秋色デザート さつまいものムース
簡単秋色デザート さつまいものムース
材料

材料 4人分
・さつまいも 100g 正味量
・砂糖 大さじ2
・牛乳 200cc
・ラム酒 小さじ1/2
・ゼラチン 3g
・水 15cc

作り方
  • ゼラチンは水でふやかしておく。
  • さつまいもは、洗って水気をふかずアルミホイルに包み、グリルの弱火で焼く。20~30分、途中で竹串を刺してすっと通れば皮をむき、100g計量して、牛乳と砂糖、ラム酒と共にミキサーにかける。
  • ふやかしたゼラチンを湯煎にかけてとかす。2の一部を加え、溶きのばしてから、2に戻し、再度ミキサーにかける。
  • パットに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
  • 取り分けて器に盛る。
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