『Marble-Cooking』主宰 藤本 佳子さん
アイデアいっぱいのテーブルでおもてなし
大阪駅からもほど近い、南北約2.6kmと直線では日本一の長さを誇る「天神橋筋商店街」。新旧様々な約600店のお店が並ぶ人気の商店街のすぐ近くに、藤本佳子さんが主宰するおもてなし料理とテーブルコーディネートの教室「Marble-Cooking」はあります。
レッスンが行われるキッチン&リビングはブラウンと白をベースにした、爽やかでゆったりとした空間。カーテン越しに見える広いベランダには、藤本さんが手作りしている菜園が。
緑の野菜たちがまぶしい日差しを受けキラキラと輝き、可愛らしいかぼちゃもなっていました。
和歌山出身という藤本さん。今も故郷にある畑に定期的に戻り、畑仕事もしているそう。こちらでもいろいろな野菜を作り、レッスンでも使って生徒さんに喜ばれています。
なるべく安心安全な旬の食材を使いたいという、藤本さんのこだわりの一部です。
メニューは毎月変わり、それに合わせた季節感のあるテーブルコーディネートも学べます
テーブルには、季節を少し先取りし秋を感じさせる素敵なコーディネートがなされていました。
ふと見ると、一席一席にメニューカードと、生徒さんのお名前が書かれたネームカードが置かれています。
まるでレストランのようなおもてなしに感激していると、
「先生はいつもこうして手作りのカードを作ってくださるんです。毎回デザインも違うし、すごく楽しみです!」
と、早く入らした生徒さんが教えてくださいました。
「中には全部ファイリングしている生徒さんもいらっしゃって、毎回新しいデザインを考えるのが結構大変です(笑)。でも生徒さんが喜んでくださるので、とても嬉しいです」
と藤本さん。
可愛らしいナプキンリングも手作り。購入したぶどうのパーツにシルバーの厚紙をリングにして作成したそう。高級感ある仕上がりで、手作りには見えないほどです。
こうした「すぐに真似できるおもてなしアイデア」が学べるのも、「Marble-Cooking」の魅力のひとつです。
簡単・華やか・本格的なおもてなし料理を快適空間で
「Marble-Cooking」で学べるのは、なるべく安心安全な食材を使った、簡単にできて・美味しくて・見栄えがして・ご家庭で失敗なくできるおもてなし料理と、季節感を取り入れたテーブルコーディネート。
和食、洋食、中華、エスニック・・・と幅広いテーマが毎月設定され、それに合わせてテーブルのイメージもガラッと変わります。
訪問した9月のテーマは、「チーズたっぷり・創作イタリアンでおもてなし」。
「じゃがいもと鶏肉とチーズのペンネ ほんのりまろやかクリームソース」「豆腐カプレーゼ サラダ仕立て」「イタリアン餃子」「豚肉のグリル プルーンのソースで」「簡単秋色デザート さつまいものムース」の5品を学びます。
今回は上質なパルミジャーノ・レッジャーノがたっぷり用意され、贅沢に試食できる内容です。
生徒さんがお揃いになったら、今日のテーブルコーディネートとレシピのご紹介からスタート。
コーディネートのポイントや、ネームカードやメニューカードの作り方など、役立つ情報も伝えていかれます。
また、食材やレシピについてもわかりやすい説明がなされ、ひととおり事前にレクチャーされることでこのあとの料理の過程がスムーズに理解できます。
真似したくなるおもてなしアイデアが満載!これから始まるレッスンが一層楽しみになります
「では○○さんから、お名前とどちらからいらしたか教えてください」
次に簡単な自己紹介をしていただきます。
紹介しあうと、初めて会う方同士でも親近感が湧き、すっとレッスンに溶け込んでいくことができます。
「皆さんありがとうございます!それではお料理を始めますので、レシピを持ってキッチンの周りに集まってくださーい。椅子も使ってくださいね」
白でまとめられた清潔感いっぱいのキッチンは、今年の夏にクリナップの「クリンレディ」にリフォームしたばかり。以前あった横壁をなくし、生徒さんが見やすいようにオープンにしたそう。
シンクの明るいカラーがアクセントになり、キッチンに立つのが楽しくなりそうです。たっぷり収納スペースがあるので、調理道具もたくさん収納でき、使い勝手も抜群とのこと。生徒さんも喜んでくださっているそうです。
家庭で応用できるプロのワザを伝授
レッスンは基本的にデモンストレーションスタイル。
生徒さんがキッチンの周りに移動されたら早速開始です。
「では今日はデザートから始めます。6人分なので、レシピの1.5倍量で作りますね。まずゼラチンです。必ずしっかり計ってふやかしてください。ゼラチンを使うときの注意ですが・・・」
「次にさつまいもですが、皮ごとよく洗って水気をふかないでアルミホイルで包んでグリルで焼いてください。丸のまま焼くのが大事で、そうしないとこの味が出ないのでご自宅で作るときもぜひ焼いてください。
今日のポイントはラム酒を入れることです。これを入れるとプロっぽい仕上がりにできます。ラム酒はホワイトとダークがありますが・・・」
ひとつひとつの材料の使い方や特徴に加え、それに変わる材料やアレンジもたくさん紹介されます。
例えば、ラム酒の代わりは?という生徒さんの質問に、他の洋酒の種類やアレンジ、試したときの裏話など役立つ話も交えて伝えられます。
食材のこだわりやアレンジ情報もたっぷり。少人数制なのでアットホームな雰囲気です
「では次に豚のグリルです。今日はロースの塊を準備しました。少し煮込んで作りますね。あとでプルーンのソースを作っていきます。
お肉は焼く前に、冷蔵庫から出して中まで同じ温度にしておくことがとても大事です。
例えばレストランでは空調が利いていますから、前日から出しているんですよ」
「先生、レシピは4人分400gですが、2人分を200gでも作れますか?」
「うーん、これは塊肉でないとおいしくできないので、最低400gで作っていただきたいです。
もし残っても、薄くスライスしてパンにはさんでサンドイッチにしたり、細く切って春雨とあえてもおいしいですよ。プルーンソース以外でもいろいろおいしくいただけるので、ぜひ塊で作ってみてくださいね」
藤本さんは時折、レストランでシェフたちがどう調理しているかといった貴重なプロのワザについて伝え、そしてそれを踏まえたうえで家庭でできる最高においしい方法を教えていかれます。
単に、「こうして作ります」と伝えるだけでなく、その理由やプロの世界での調理法も教えてもらえるのは嬉しいところ。
皆さんもたくさんメモをとっていかれます。
合間合間に楽しい会話も交え、とても楽しくアットホームな雰囲気。
和やかな中しっかり学べるレッスンの続きは次週お届けします。どうぞお楽しみに!
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=伊藤裕司
生徒さんの声
Aさん
デモンストレーションでしっかり教えてもらえるのが良いと思います。盛り付けやテーブルコーディネートも工夫がいっぱいでとても参考になりますし、毎月メニューが変わるので毎回楽しみです。
Bさん
簡単なのにお店のようなおいしいお料理ができるのが嬉しいです。家でも良く作り家族に好評です。レパートリーが増えました。
食材を買うときの見分け方や作り方のコツなど、すごくたくさんの知識も教えてもらえます。
Cさん
お料理がとにかくおいしいです。試食のボリュームもいっぱいでいつも満腹になります(笑)。他の生徒さんもいい方ばかりで、レッスンはリフレッシュにもなり楽しみに通っています。
プロフィール
藤本 佳子 さん
『Marble-Cooking』主宰
大阪の自宅マンションで、おもてなし料理とテーブルコーディネートのレッスンを開催しています。
簡単で、おいしく、見栄えのするお料理、失敗がなく、作りたい!と思えるお料理をデモンストレーション中心のレッスンでご紹介しています。毎月のテーマごとのテーブルコーディネートも楽しんでいただき、テーブルのアイディアをご提案しています。
サロン情報
「Marble-Cooking」
「簡単、おいしい、見栄えがする」そして、「失敗しない」をコンセプトにおもてなし料理とテーブルコーディネートのレッスンを開催してます。
1回ごとのお申込みですので、気軽に受講いただけます。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、おもてなし
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駅近(徒歩10分以内)
所在地:
大阪府大阪市北区天神橋
ホームページ、ブログ:
http://www.marble-cooking.com/
レッスン情報:
毎月ごとに、テーマに沿ったお料理とテーブルコーディネートを学べます。デモンストレーション中心。女性限定、少人数制の自宅レッスンです。
とっておきレシピ
簡単秋色デザート さつまいものムース
材料
材料 4人分
・さつまいも 100g 正味量
・砂糖 大さじ2
・牛乳 200cc
・ラム酒 小さじ1/2
・ゼラチン 3g
・水 15cc
作り方
- ゼラチンは水でふやかしておく。
- さつまいもは、洗って水気をふかずアルミホイルに包み、グリルの弱火で焼く。20~30分、途中で竹串を刺してすっと通れば皮をむき、100g計量して、牛乳と砂糖、ラム酒と共にミキサーにかける。
- ふやかしたゼラチンを湯煎にかけてとかす。2の一部を加え、溶きのばしてから、2に戻し、再度ミキサーにかける。
- パットに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
- 取り分けて器に盛る。