「糀とわたし。」主宰 小林友紀さん
家庭で再現しやすい実用的な工夫がいっぱい
目の前でデモンストレーションが段取り良く進んでいきます。
「では次にチンゲン菜で包むシュウマイを作ります。注意点は大きめの葉は使わないこと。根本を斜めに切り落とすと巻きやすいですよ。そして茹でていきます。
その間にシュウマイのあんを作ります。あんにはつなぎに卵白、片栗粉を入れます。チンゲン菜が茹で上がったら皆さんで詰めていきましょう」
「ハイ、バンバンジーのチキンがこんな感じで茹で上がりました。この茹でたスープはバンバンジーのたれや麻婆豆腐にも使いますので捨てないでくださいね。これを使えば、市販の中華スープの素のようなものを使わなくても大丈夫です。スープも無駄なく使ってくださいね」
鶏肉を茹でたスープも有効活用。できるだけ良い食材で添加物を取らず体に優しい料理を提案
どのレシピも、ちょっとしたひと手間でぐっと美味しくなるポイントや、なるべく市販の調味料を使わずにできるコツ、また、無駄やごみが少なくなる工夫があり、とても実用的です。
「今までのところでわからないところがありますか?」
区切り区切りでこう声をかけてくれるので、質問もしやすく、理解が深まります。
作りやすくて体に良い、嬉しいレシピ
「では麻婆豆腐の豆腐を茹でていきます。豆腐の水分が抜けて煮崩れしにくくなるんですよ。うちは、より大豆の成分が残っていて栄養価が高い木綿豆腐を使っています。もし口当たりがよいほうがお好きでしたら絹豆腐でもよいですよ」
そして、豆腐を茹でている間に、皆さんで茹で上がったチンゲン菜にあんを詰めてシュウマイを作ります。
ピンポン玉くらいの量を乗せてくるくるっと巻いて出来上がり。
これならチンゲン菜が苦手なお子さんでもたくさん食べられそうです!
茹でたチンゲン菜で作る、シュウマイの実習。和気あいあいと楽しい雰囲気です。
「シュウマイの皮を使わないので、グルテンの摂取が少なくてすみます。また、せいろに乗せるときに野菜やキッチンペーパーを敷くと思いますが、それも不要ですから便利ですよ」
包むのは、コツをつかめばとても簡単。皆さん楽しそうに取り組んでいらっしゃいます。
完成したら、湯気のあがった鍋にせいろを乗せて15分ほど蒸します。
せいろは、蒸してそのままテーブルに出せますし、ごちそう感も演出できて、とても便利な道具。
普段、仕事に家事に子育てに・・と忙しい方でも、お料理を負担に思わずもっと簡単に、栄養価も損ねず、美味しく楽しんでもらいたいという小林さんの思いがこもった提案の一つです。
プロの技、お店の味を学べるレッスン
チンゲン菜のシュウマイを蒸している間にバンバンジーの盛り付けをします。
「バンバンジーには、黒のきくらげを一緒に盛ります。黒のきくらげは、血を増やしたりきれいにする働きがあるといわれています。
お店では、黒と白のWきくらげのスープを出しています。きくらげは天然のコラーゲンとも言われていて、女性には特に嬉しい食材なんですよ」
「あ、私、お店で飲んだことがあります!体がポカポカしてくるんですよー!」と、生徒さん。
「日本人は冷たい飲み物をよくとるといわれています。夏でも冷たいものをとりすぎて内臓を冷やすのはよくないと言われています。できるだけ体を冷やさないようにしてくださいね」
栄養士でもあり薬膳アドバイザーでもある小林さん。
食で女性に共通するお悩みや、美、健康に貢献できることを目指していらっしゃるので、レッスンではそうした情報を多く学ぶことができます。
どのお料理も糀調味料を使った体に優しい美味しさ。お店の味を学べるのも嬉しいですね。
お店でも大人気の麻婆豆腐は、ラー油、豆板醤などをしっかり焼き、材料を入れる順番にもこだわりが。甘酒を入れるのもポイントです。
中華料理は手際の良さも大切。素早く完成し、生徒さんから「美味しそう!」と声が上がります。
ほかのお料理も次々出来上がり、レッスン開始から約1時間強で4品の完成!
盛り付けたらお楽しみの試食タイムです。
どのお料理にも糀調味料が使われていて、美味しくて体に優しいレシピは毎回大好評。
生徒さんは、「食で体調を整えたい」「家族の健康を守りたい」と思う方が多いとか。
月に複数回通う生徒さんもいらして、新しい場所でリスタートしたお教室は、糀料理を気軽に楽しめるお店とともにますます人気が高まりそうです。
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次回は、お教室の開催情報やこれまでの変遷などをうかがったインタビュー前半をお届けします。
どうぞお楽しみに!
(次回に続く)
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=伊藤裕司
Q&A人気サロネーゼに7つの質問
- サロン/教室名の由来は?
-
2017年から糀を使った発酵調味料の講座が人気になり、発酵と薬膳を絡めて学べる教室と飲食店を開業したく改名いたしました。
糀と私がかかわることでいろいろな可能性のある料理教室・お店にしたいと思って名づけました。
- サロン/教室の特徴、コンセプトは?
- 糀を使ってもっとシンプルに料理を愉しむことです。料理を作るのがしんどい、めんどうということのないように糀調味料でもっとキッチンに立つのが楽しくなってもらいたいです
- どんな生徒さんが多いですか?
- 発酵食に興味がある人や健康志向な方が多いですね。 妊活中の方や妊婦さんも。やはり子どもにきちんとしたものを食べさせたいお母さんが増えているのでしょうね
- レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
- 毎週水・金・土日開催で10時から12:30まで。料金は6000円~ 定員は1名から6名まで。
- レッスン中、心がけていることはどのようなことですか?
- 味見をしてもらったり、感触を確かめてもらったりしてレシピだけに頼らないで五感を活かし て料理してもらうようにしています。
- 人気の高いメニューは?
- 5つの発酵調味料活用講座や手作り食品のレッスンが大人気ですね
- 初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
- 申し込みはLINE@やHPからお願いします。 持参するものはその際に案内していますがエプロンに筆記用具、タオルくらいです。
プロフィール
小林友紀さん
薬膳研究家 家電料理研究家 栄養士
高校生の時に麦の花でパン製造に関わり製パンを学ぶ。
読売テレビ主催の『高校生クッキング選手権』に三年連続参加。
県大会優勝、準優勝。全国大会入賞経験を持つ。
2006年天然酵母パン教室を開講し、赤ちゃん連れで習えるパン教室、スリング講座とのコラボ、鍼灸師とのコラボなど母と子のためのレッスンが人気。
現在では女性の心と身体の健康をトータルにサポートするために薬膳料理教室に転向。
ショールームでのPRを交えた薬膳講座や、家電商品を使った楽うまレシピなどの講座も人気。
雑誌『mart』や、テレビ、ラジオなど取材歴多数。
聞いていて楽しくなる、やりたくなるレッスンを提供いたします
小林友紀さん
薬膳研究家 家電料理研究家 栄養士
高校生の時に麦の花でパン製造に関わり製パンを学ぶ。
読売テレビ主催の『高校生クッキング選手権』に三年連続参加。
県大会優勝、準優勝。全国大会入賞経験を持つ。
2006年天然酵母パン教室を開講し、赤ちゃん連れで習えるパン教室、スリング講座とのコラボ、鍼灸師とのコラボなど母と子のためのレッスンが人気。
現在では女性の心と身体の健康をトータルにサポートするために薬膳料理教室に転向。
ショールームでのPRを交えた薬膳講座や、家電商品を使った楽うまレシピなどの講座も人気。
雑誌『mart』や、テレビ、ラジオなど取材歴多数。
聞いていて楽しくなる、やりたくなるレッスンを提供いたします
サロン情報
糀とわたし。
自宅での13年のサロン営業を終え、この度新しい場所にリニューアルしました。
糀とわたし。は昼間は糀を使った料理など、体に優しいお料理を学べるクッキングスクールです。
夜はお酒の楽しめる飲食店に。
どちらも楽しめるお店となっております
ジャンル:
家庭料理、イタリアン、中華、薬膳、韓国、マクロビオティック、健康食、パン、和菓子、ワイン、おもてなし
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
大阪府大阪市旭区清水4-12-5
ホームページ、ブログ:
https://panclub.gazfootball.com/