「Felicious」主宰 鈴木美穂さん
料理上手になれるポイントや情報も
デモンストレーションを中心にレッスンは順調に進んでいきます。
「ではチャイニーズチキンサラダのドレッシングを作ります。今日はこちらの牡蠣醤油を使います。だし醤油の一種なのですが、シンプルなドレッシングなので少し奥行を出すのにぴったりです。
もちろん普通の醤油でも大丈夫ですよ。
オイルは”五味一体”を使いますね。こちらは綿実・コーン・こめ・胡麻・オリーブの5種類の植物油がブレンドされているものです。油は質がとても大事ですが・・・」
「先生に教えていただいてからそれを使っています!料理が美味しくなりますよね」
「どんなお料理に使えますか?」
「お料理全般、何にでも使えますよ。揚げ物はもちろん、炒め物、煮込み料理にも使えます」
基本的にスーパーで買える身近な食材が中心ですが、こだわりの調味料やちょっと珍しい食材を使うこともあるそう。そんなときも必ずどこで買えるか、どんな特徴か、可能な代替えのものも伝えていかれます。
身近な材料が主軸ですが調味料や塩、砂糖はこだわりを。体によいもの、品質のよいものを選択
「ではチキンです。厚みを均等にするためにこうして包丁を入れ、塩コショウをします。なるべく四すみまでしっかりとしてください。フライパンに油を入れてから火をつけ焼きますが、頻繁にひっくり返したりいじりすぎないでくださいね。
途中で入れる白ワインの量は、鍋の大きさによって違いますのでレシピにあえて適量と書きました。
これくらいに焼き色がついたら入れます。白ワインを入れたら絶対にフタをしないでくださいね。アルコールが蒸発するときに一緒に臭みが抜けていきますので。
蒸発したらフタをしてもらって大丈夫です。しっかり中まで火をとおしたらこれくらいの弱火にします」
料理本や料理番組ではわからない細かいコツや、色やにおいで見極める技、微妙な火加減などが五感で学べるのはやはり料理教室に参加する醍醐味。
鈴木さんの説明は料理初心者の方でもわかるよう基礎やポイントをまじえ、とても丁寧です。
調理以外にも学べることがたっぷり
シャキシャキのサラダの作り方や保存法などを交えながら、お料理がそろそろできあがってきました。
「スペアリブは前日に作っておくとよいですよ。一日たったくらいがよく味がなじんで美味しいです。その場合は、作り方の5番までやっておいて大丈夫。当日は水分を調整しながらあたためると良いです。ハイ、こんな状態になったら火を止めましょう。
サラダに入れるチキンも前日に焼いておいて大丈夫ですよ。余熱をとってから冷蔵庫に入れてくださいね」
おもてなしのときの段取りやアイデアもたくさん伝えられます。
「それではテーブルのアペタイザーのお皿をお持ちいただいて、サラダはぜひ皆さん各自で盛ってみてください」
盛り付けもプロのコツを。おもてなしや普段の食卓がワンランクアップするアイデアも学べます
「先生、お見本お願いします~」
「サラダはなるべく高さを出したほうがキレイに見えますので・・・・このような感じでいかがでしょうか」
「すごい!キレイです!私たっだらチキンを混ぜてしまいますが、こうするとおしゃれですねー!」
プロならではの盛り付けアイデアに皆さん思わず拍手。器の使い方、盛り付け、サーブの仕方、全体のお料理のバランスの取り方など、調理法以外にも学べることがたくさんです。
お教室の魅力
皆さんのサラダの盛り付けが終わったら着席していただき、スパークリングウォーターで乾杯!お待ちかねの試食タイムの開始です。
このあとは、生徒さんは着席のままで、鈴木さんが次のお料理を盛り付けてサーブされます。
生徒さんにとっては、料理を学び、おもてなしもしていただける、ちょっと特別な時間になっているようです。
ここでお教室の魅力と通う楽しみを伺いました。
「近くのスーパーで買える身近な食材で美味しく作れるコツをたくさん教えてくださいます。難しくなくて作りやすいレシピなので、習ったお料理は家でよく作っています」
「知人の紹介で通い始めましたが、楽しくて毎回欠かさず通っています。家庭で作りやすいレシピと、通いやすくてアットホームな雰囲気が魅力です」
ずっと和やかで楽しい雰囲気のレッスン。素敵な食卓が心を豊かにしてくれることを感じます
と、家庭で作りやすいメニューとお教室の楽しい雰囲気が魅力と、全員の方がおっしゃいました。
”生徒さんが居心地がよい雰囲気づくり”をいつも心がけているという鈴木さん。
テーマを決めレッスン内容を組み立てて、お料理とテーブルコーディネート、お花、音楽・・・。
ひとつのレッスンを形にし、生徒さんをお迎えし、そしてご満足していただくには目に見えない努力がたくさんあります。
自宅レッスンを開始してまだ1年という鈴木さんですが、満席が続く人気教室になったのは、常に向上心を持ち自分を磨き続け、いただいた期待以上の時間にしたい、そんな努力や意気込みが通い続けたくなる「雰囲気」を作っているのだと感じました。
これからの進展がとても楽しみになる素敵なレッスンでした。
次回は、お教室情報やスタートのきっかえなどをうかがったインタビュー前半をお届けします。
どうぞお楽しみに!
Q&A人気サロネーゼに7つの質問
Q.1サロン/教室名の由来は?
A. 「Felicious」は造語です。Felice=幸せ と Delicious=美味しいと掛け合わせました。
美味しいお料理を頂く喜びは世界共通だと思います。お料理教室へ来て下さる事はもちろん、その先にあるご家族やお友達など皆様の大切な方々との楽しく大切な時間のお手伝いが出来たらとの願いを込めました。
Q.2サロン/教室の特徴、コンセプトは?
A. 毎回テーマを決めてそれに合うお料理、そしてテーブルを準備しています。テーマは毎回違うのですがその国や文化のお話、またイベント等は日本との違いやお祝いの仕方など、なるべく実体験に基づいたお話を皆様にさせて頂いています。
調理に関しても、なるべく理論も含め「なぜ?」の部分をより明確にするようにしています。やるべき事と省いて良い事とその理由もしっかりお伝えししています。
作りたいと思ったらすぐに材料も揃えられ、ご自宅でも気軽に作って頂ける、ちょっとおしゃれなおもてなし料理を提供させて頂いています。質問等は何でも聞いて頂きたく、生徒さんとのキャッチボールの出来る教室を目指しています。
そして場所柄、郊外の緑の多い中でちょっと日常から離れて、息抜きできる場所になれたら良いなと思っています。
Q.3どんな生徒さんが多いですか?
A. 20代~60代まで色々な方が来て下さっていて本当に色々な意味でバリエーション豊かな教室だと思います。ですが、共通しているのは皆様非常にオープンで明るく、楽しい方ばかりだと言う事と食にやはり興味をお持ちだと言う事です。
お1人で参加される方も最初は不安そうにされていますが、終わる頃にはSNSの交換をされたり、レッスン以外でもお会いになったりと仲良くなられる事が多いです。
Q.4レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
A. 2か月に1回のペースでメニューを更新しています。各クール5~8回レッスンを行っています。
定員は4~6名でその都度レッスンの内容やレシピに応じて判断しています。レッスン料は基本5,000円ですがレッスン内容に応じて時々変動します。その際は皆様に事前にご案内しております。
Q.5レッスン中、心がけていることは?
A. 新規で来られる場合は緊張されている場合が多いです。そういう場合は少しでも緊張が解れるように気を配ります。また説明の仕方はなるべくわかりやすいように。
そして、第一は衛生管理です。手洗いはもちろん、調理器具や調理台の殺菌、場合によっては手袋を使ったりもします。生徒さんから直接見えない所こそしっかりと、と思っています。
Q.6 人気の高いメニューは?
A.以前やったアメリカ仕込みのメキシカンは他で見た事がないとの事で非常に好評でした。 また、フレンチやイタリアンに和の素材を組み合わせたお料理なども喜んで頂いています。
Q.7初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
A. 基本的にはブログにありますコンタクトフォームにてご連絡を頂いております。
レッスンの募集がある時はもちろんお申し込み可能ですが、既存の生徒様に優先的にご案内を送らせて頂いておりますのでそちらでいっぱいになってしまう事もございます。 もしご興味がある場合は先にコンタクトフォームよりご連絡頂ければ、優先的にご案内をお送りしております。
持ち物はエプロンとハンドタオルのみで後はこちらで全て準備しております。 ブログにありますレッスンポリシーは事前にご拝読頂くようお願いしております。
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
プロフィール
鈴木美穂さん
千葉県佐倉市にて“各国おもてなし料理教室Felicious”主宰
エコールエミーズにて料理のディプロマ取得
花・芸術文化協会テーブルコーディネート認定教室
海外で育った経験とインターナショナルスクールに長年在籍していた事を活かし、食と共に文化やライフスタイルも含めて食の提案を行い、レッスンでは毎回テーマに沿った料理とテーブルを紹介している。
大学卒業後、会社員として年の半分は海外出張だった経験から各国での食べ歩きはもちろん食の大切さと楽しさを再認識し退職後、料理学校にて料理を基礎から学ぶ。
エコールエミーズ在学中、井上絵美アシスタントその他雑誌へのレシピ提供にも携わる。
家庭でも気楽に作れるおもてなし料理を帰国子女ならではの視点と知識と共に紹介している。
サロン情報
Felicious
毎回テーマを決めてそれに合うお料理、そしてテーブルを準備しています。
テーマは毎回違うのですがその国や文化のお話、またイベント等は日本との違いやお祝いの仕方など、なるべく実体験に基づいたお話を皆様にさせて頂いています。
調理に関しても、なるべく理論も含め「なぜ?」の部分をより明確にするようにしています。
やるべき事と省いて良い事とその理由もしっかりお伝えししています。
作りたいと思ったらすぐに材料も揃えられ、ご自宅でも気軽に作って頂ける、ちょっとおしゃれなおもてなし料理を提供させて頂いています。
場所柄、郊外の緑の多い中でちょっと日常から離れて、息抜きできる場所になれたら良いなと思っています。
ご質問等も含め、生徒さんとのキャッチボールを大切にしています。
ジャンル:
イタリアン、フレンチ、おもてなし、テーブルコーディネート
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり
所在地:
千葉県佐倉市
ホームページ、ブログ:
http://s.ameblo.jp/cooking-mszk/
とっておきレシピ
はちみつレモンパンナコッタ
材料
(4人分)
・牛乳 300ml
・生クリーム 200ml
・グラニュー糖 40g
・板ゼラチン 5g 氷水に入れてふやかす
・レモンの皮 1/2個分 黄色い部分のみシュレッド
・レモンスライス 6枚 黄色い部分は気になるようなら外す、前日に漬けておく
・はちみつ 大3 前日に漬けておく
・レモン 適量(飾用) スライス後、1/4サイズに切る
作り方
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- 1.牛乳、レモンの皮と砂糖を鍋に入れて砂糖が溶けるまで温める(沸騰はさせない!!)。
- 2.砂糖が溶けたらゼラチンを入れ、しっかりと溶かす。
- 3.ゼラチンが溶けたら、漉しながらボウルに移し、生クリームを加える
- 4.3のボウルを氷水に付け、トロミがついたら器に入れて冷蔵庫で固める。
- 5.出す直前にレモン(飾り用)をのせ、レモンを漬けていたはちみつをかける。
*はちみつレモンは前日に仕込んでおいた方がすぐに使えるので便利です。