予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「Felicious」主宰 鈴木美穂さん

鈴木美穂さん

鈴木美穂さん

今月のサロネーゼは、千葉県佐倉市内で料理教室「Felicious」を主宰する鈴木美穂さん。 海外で育ち長く住んだ経験をいかし、世界各国の料理をその国の文化とともに伝えるレッスンは、料理のコツが楽しく身に付き見聞も広がると、オープン1年ほどにも関わらず満席が続きます。 8月のある日に開催されたレッスンに伺った模様と鈴木さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 第1回目はお教室の紹介とレッスンレポート前半です。

掲載日:2016/9/5(月)

 
美味しいお料理を頂く喜びを共有

東京駅から約1時間ほど、千葉県佐倉市の郊外にある料理教室「Felicious」。
ご両親のお仕事の関係でアメリカで生まれ、イギリス、ドイツなどに長く住み、帰国後就職した会社では一年の半分は海外出張だったという鈴木さんが昨年スタートさせたお教室です。

「Felicious」とは、「Felice=幸せ」と「Delicious=美味しい」を掛け合わせた、鈴木さんが考案した造語。

「美味しいお料理を頂く喜びは世界共通だと思います。お料理教室へ来て下さる事はもちろん、その先にあるご家族やお友達など、大切な方々との楽しくかけがえのない時間をつくるお手伝いが出来たらとの願いを込めました」

レッスンが行われるダイニングスペースにお邪魔すると、カーテンの向こうには太陽の光を受けてキラキラ輝きまぶしいほどの芝生のお庭が広がっていました。
テーブルは、今日のレッスンのテーマ「夏のアメリカンなおもてなし」に合わせ、カリフォルニアのイメージでコーディネートされていて、とても爽やか。一気に気持ちが解放されて日常を忘れていくかのようです。

鈴木美穂先生1

明るく広々としたレッスン空間。テーマごとテーブルコーディネートも毎回変わります

ここで学べるのは、2か月に1回内容が変わる世界各国の料理をアレンジしたオリジナルメニュー。
フレンチ、イタリアン、アメリカン、エスニックなどテーマは多彩です。

「作りたいと思ったらすぐに材料が揃えられ、気軽に作って頂ける、ちょっとおしゃれなおもてなし料理をご紹介しています。
テーマは毎回違うのですが、その国の文化や暮らし方、またイベントなどはお祝いの仕方や日本との違いなど、実際に体験してきた話を必ず交えています。

調理に関しては、なるべく理論も含め「なぜ?」と思う部分を明確にするようにしています」

実体験した食のリアルな情報を

テーブルコーディネートも毎回料理に合わせてアレンジしていらっしゃいます。
今日はカリフォルニア料理に合わせて海をイメージして、ブルーを基調にしたそう。
センタークロスとコースターはなんと手作り!

そしてお花は、友人でもあり、フラワーアレンジメント教室「La Nouvelle Rose」を主宰する相宮路子さんにイメージに合うものを、と依頼して制作してもらったそう。珍しい柔らかな色合いの上品なひまわりの名前は「モネ」。このあと生徒さんがいらっしゃるたび注目を浴び、大好評でした。

レッスン開始時間が近づき生徒さんがいらっしゃいました。
まずはソファーに着席いただき、ウエルカムドリンクが提供されます。
こちらもテーマに合わせたブルーが印象的です。

「わぁ、きれい!どうやって作るのですか!?」

生徒さんから歓声があがります。

「カルピスにブルーキュラソーシロップを混ぜた、簡単にできるものなんですよ。何かブルーの飲み物を・・と思って考えました。
レモンは防腐剤不使用のものを使っていますが、気になる方もいらっしゃるのであえて皮をむいています。ちなみにスーパーなどの防腐剤を使っているレモンも皮付きで使いたい場合は、塩でもんで洗うと膜みたいものがとれますよ」

ウエルカムドリンクは、お越しくださってありがとうございます、という気持ちを込めた最初にお出しするお飲み物。毎回、感謝を込めサプライズのあるものをと工夫しているそうです。

鈴木美穂先生2

ウエルカムドリンクでほっと一息。和やかな雰囲気のなかメニューの紹介からスタート

ほっと一息ついていただいたら、皆さんに簡単に自己紹介をしていただき、早速メニューの紹介からスタートです。

今日学ぶのは、それぞれボリュームたっぷりの「チャイニーズチキンサラダ」「American Styleなスペアリブ」「はちみつレモンパンナコッタ」の3品。前菜が複数あるときもあり、毎回3~6品くらいをデモンストレーションを中心に実習を交えたスタイルで教えていらっしゃいます。

「では今日のメニューをご紹介しますね。メインは以前スペアリブのお料理をご紹介したことがありましたが、今回は夏にピッタリのさっぱりしたものです。

チャイニーズチキンサラダは、アメリカではとても有名で、カリフォルニアキュイジーヌと呼ばれる料理を提供しているお店では定番のメニューです。醤油やごま油が使われていて、ウルフギャング・パック氏のレストランで「シノワ・チキン・サラダ」として提供されたものが人気になり、そこから広がりました。

中華麺かワンタンの皮をあげたものを入れてパリパリの食感を楽しみますが、私はワンタンの皮のほうがオススメで、今日はそちらで作りますね。材料の白菜やもやしは生で食べます。もやしは・・」

「え、もやしも生ですか?さっと湯通しはしないのですか?」

「はい、海外ではもやしは湯通しをしないで生で食べることが多いです。今日はもやしのひげとあたまはとって下ごしらえしてありますが、しゃきしゃきして美味しいですよー!野菜の切り方ですが・・・」

ほかにも、旅行やガイドブックではわからない、その国の暮らしに根付いているリアルな”食”、”食べ方”の情報がたくさん。それは、お教室の特徴であり、様々な国の食文化実体験してきた鈴木さんならでは伝えられること。
その日のテーマがまだ行ったことがない国の料理だとしても、実際のお話を通じて身近に感じるから不思議です。

必要なポイントをしっかりと

「ここまででご質問は大丈夫でしょうか?
それではこのあと、詳しい作り方をご紹介していきます。キッチンに移動をお願いします!」

生徒さんにエプロンをつけて手を洗っていただき、キッチンへ。

「では固めるのに時間がかかるデザートからはじめます。砂糖ですが、お菓子作りはよくグラニュー糖を使いますが、今日はビートの砂糖を使いますね。少し色味はつきますが、根菜からできていますのでグラニュー糖とは違う良さがあります。例えば・・」

「ゼラチンは板のものを使います。夏は特に、必ず氷水で冷やしておいてくださいね。理由は・・・」

「ゼラチンはなべ底につきやすいのでよく混ぜてくださいね。そして漉して、流水の中で冷やします。このとき、ぜひステンレスのボウルを使ってください。この冷やす作業はとても大切で・・・」

ひとつひとつの作業のやるべき理由と効果をしっかりと説明していかれます。
ついはしょってしまいがちな作業も、理由がわかればなるほど!と思い、大切にします。
鈴木さんのレクチャーは、そんな”やるべきこと”、”やった方がよいけど、やらなくてもよいこと”を区別して教えてもらえるので、とても実践的。

日々忙しいなか時短を意識して料理するとき、逆にたっぷり時間を使って料理するとき・・そんな両方の調理法を学べるのも魅力です。

鈴木美穂先生3

美味しくなるひと手間や調理のポイントを理由とともに丁寧に伝えます。

「では次にスペアリブです。どうしても脂っこいので、一度お湯に通して脂を落としていきます。決して茹でる作業ではないので、火加減に気を付けてくださいね。その後圧力なべで炊いていきます」

「圧力なべってちょっと怖くて使いこなせなくて・・・。ほかにどんなお料理に使えますか?」

と生徒さん。

「圧力鍋は忙しいときに時間を短縮できてとても便利ですよ。いろいろなお料理に使えます。例えば・・」

レッスンは定員4~6名の少人数制なので、聞きたいことがすぐ質問できてとてもアットホームな雰囲気。調理手順はもちろん、食材や鍋、キッチンツールのことなど、様々な話題が広がります。

和気あいあい、とても楽しく進むレッスンの続きは次回お届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

サロネーゼから皆さまへ

美味しいお料理を頂く事は万国共通の楽しみです。
日本でも手に入りやすい食材を使い、日本人の口に合う、ご家庭でのおもてなしにも使って頂けるちょっとおしゃれなお料理を帰国子女の豆知識と共に提供しています。

旬の食材はもちろん、お料理のコツなども含めほぼデモンストレーション形式でしっかりとお伝えしています。
やった方が良い事、やらなくても良い事、その理由も含めて理論に基づいてしっかりとお教えします。

大切な方々との時間をより楽しくしてくれるお料理。
そんなお料理を緑豊かなお教室にて皆様と楽しくレッスンしていますので是非遊びにいらして下さい♪
詳しくは http://ameblo.jp/cooking-mszk/ にてお待ちしております!

生徒さんの声

Aさん
近くのスーパーで買える身近な食材で美味しく作れるコツをたくさん教えてくださいます。難しくなくて作りやすいレシピなので、習ったお料理は家でよく作っています。
Bさん
知人の紹介で通い始めましたが、楽しくて毎回欠かさず通っています。家庭で作りやすいレシピと、通いやすくてアットホームな雰囲気が魅力です。

プロフィール

鈴木美穂さん

鈴木美穂さん

千葉県佐倉市にて“各国おもてなし料理教室Felicious”主宰
エコールエミーズにて料理のディプロマ取得
花・芸術文化協会テーブルコーディネート認定教室

海外で育った経験とインターナショナルスクールに長年在籍していた事を活かし、食と共に文化やライフスタイルも含めて食の提案を行い、レッスンでは毎回テーマに沿った料理とテーブルを紹介している。
大学卒業後、会社員として年の半分は海外出張だった経験から各国での食べ歩きはもちろん食の大切さと楽しさを再認識し退職後、料理学校にて料理を基礎から学ぶ。

エコールエミーズ在学中、井上絵美アシスタントその他雑誌へのレシピ提供にも携わる。
家庭でも気楽に作れるおもてなし料理を帰国子女ならではの視点と知識と共に紹介している。

サロン情報

Felicious
毎回テーマを決めてそれに合うお料理、そしてテーブルを準備しています。
テーマは毎回違うのですがその国や文化のお話、またイベント等は日本との違いやお祝いの仕方など、なるべく実体験に基づいたお話を皆様にさせて頂いています。

調理に関しても、なるべく理論も含め「なぜ?」の部分をより明確にするようにしています。
やるべき事と省いて良い事とその理由もしっかりお伝えししています。

作りたいと思ったらすぐに材料も揃えられ、ご自宅でも気軽に作って頂ける、ちょっとおしゃれなおもてなし料理を提供させて頂いています。

場所柄、郊外の緑の多い中でちょっと日常から離れて、息抜きできる場所になれたら良いなと思っています。
ご質問等も含め、生徒さんとのキャッチボールを大切にしています。

ジャンル:

イタリアン、フレンチ、おもてなし、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり

所在地:

千葉県佐倉市

ホームページ、ブログ:

http://s.ameblo.jp/cooking-mszk/

とっておきレシピ

はちみつレモンパンナコッタ
はちみつレモンパンナコッタ
材料

(4人分)
・牛乳 300ml
・生クリーム 200ml
・グラニュー糖 40g
・板ゼラチン 5g 氷水に入れてふやかす
・レモンの皮 1/2個分 黄色い部分のみシュレッド
・レモンスライス 6枚 黄色い部分は気になるようなら外す、前日に漬けておく
・はちみつ 大3 前日に漬けておく
・レモン 適量(飾用) スライス後、1/4サイズに切る

作り方
    1. 1.牛乳、レモンの皮と砂糖を鍋に入れて砂糖が溶けるまで温める(沸騰はさせない!!)。
    2. 2.砂糖が溶けたらゼラチンを入れ、しっかりと溶かす。
    3. 3.ゼラチンが溶けたら、漉しながらボウルに移し、生クリームを加える
    4. 4.3のボウルを氷水に付け、トロミがついたら器に入れて冷蔵庫で固める。
    5. 5.出す直前にレモン(飾り用)をのせ、レモンを漬けていたはちみつをかける。

    *はちみつレモンは前日に仕込んでおいた方がすぐに使えるので便利です。

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