水野 小巻(宗巻) みずの こまき(そうかん)さん 第3回
梅が香 裏千家お茶の教室
水野 小巻(宗巻) みずの こまき(そうかん)
【神奈川県川崎市】
暮らし、美
今月の「暮らし・美」のコーナーでご紹介するのは、「梅が香 裏千家お茶の教室」を主宰する水野小巻(宗巻)さん。
水野さんは「ゆるりと愉しく」を信条とするお茶の教室を自宅、神楽坂、四谷三丁目にて開いています。「お茶」に対して敷居が高いと感じていらっしゃる方もご安心ください! 水野さんはお洋服、ネイル、スマホ撮影やお稽古場変更も可能、お稽古代は都度のお支払いなど、なるべく生徒さんが通いやすい体制にしています。
楽しく学んでしっかり身に付く水野さんの教室を4週にわたってご紹介します。
8.教室を開いたきっかけを教えてください
独身の頃からいつか自分で事業をしたいと思っておりました。
「えいや!」と決めたのは派遣として働いていた職場を辞めようとした時です。
大好きなお茶を身近に感じていただきたい。でも格式が高いと思われているお茶の教室をいきなり開いても生徒さんが通ってくださらないのでは……と、まずお金をかけずに出来ることから始めました。
好きなお料理を活かし松花堂弁当にお抹茶と上生菓子付きのお食事の提供を自宅マンションで始めたのが7年前。
好きで得意なお料理やお料理教室はお喜びいただいておりましたがメニュー作りが段々と苦に……。
自分が楽しめないのは違うと2年で終了しました。
その間に「お茶は特別なものではないですよ〜」「お茶は楽しいですよ〜」とお伝えしたく、少しでもご興味をお持ちの方が気軽にふれていただけるよう、クリナップ・キッチンタウン東京にて『ご家庭でできるお抹茶の点て方講座』を始めました。
このおかげで、お茶を難しいものではなく身近に感じていただけ方が増え、お稽古にお通いくださる生徒さんができました。
9.教室を開いて良かったと思うことはなんでしょう?
教える事の難しさを学び、私自身のお稽古に対する意識がとても変わり、また一層精進しなければと思わされている事です。
そしてお人柄がよい生徒さんに恵まれお稽古をわたしも楽しませてもらえる事。
多くのご縁をいただたり、つながったりとお教室を通してご縁が広がっている事です。
10.教室運営の工夫があれば教えてください
お稽古当日の振り返りをお一人お一人に専用のSNSでお伝えし、次回のお稽古で意識する点をきちんと把握していただいています。
またお稽古中にわたしが撮影したお写真も共有しています。
11.レッスンでもよく使う愛用品を教えてください(道具等について、メーカー名や詳細情報とあわせてご紹介ください)
お茶筅 谷村丹後作 「数穂」
亡師からずっとこちらのお茶筅を使い、今はわたし自身のお教室でも使っております。
しなりがよく美味しいお茶を点てられます。
お抹茶 守破離「やぶきた」
深みとこくがあり、甘みと苦味のバランスがとてもよく、どの方にもとても美味しいと評判!
生徒さんも他のお抹茶は使えないというほどの美味しいお抹茶です。
数寄屋袋
お稽古で必要な、帛紗、お懐紙、お扇子などを入れているものです。
以前使っていたものがボロボロになり昨年秋頃に買い替えたもの。
紋様が綺麗で生徒さんからも褒めていただいています
(淡交社にて購入)。