今月の「料理」のコーナーでご紹介するのは、「食育クッキング」を主宰されている阿知和りかさん。
阿知和さんは「子ども達が健康で豊かな心とからだをはぐくむこと」をコンセプトに、子ども達に料理を通して食育を教えていらっしゃいます。ご自身の子育てを通して子どもと一緒に料理をすることの楽しさや大切さを実感して教室を開かれた阿知和さん、レッスンでは子どもでも簡単に作れるように考えられた調理工程やメニューを用意されているので、どなたでも安心して通うことができます。
子どもの成長と笑顔を励みに精力的に活動されている阿知和さんを4週にわたってご紹介いたします。

4.どんな生徒さんが多いですか？ 

「親子クラス」は未就学児のお子さんと保護者の方に参加して頂いています。
土日開催の時には、ご家族全員やお父さんとお子さんでご参加下さる方も多いです。
「子どもクラス」は年長から小学校高学年までご参加いただいています。
男の子の参加も多いですよ。　

5.人気のレッスンはなんですか？

ありがたいことにどの会も毎回満席です。
特にキャンセル待ちが多いのは、バレンタイン、ハロウィン、クリスマスなどのイベントにちなんだメニューのレッスンです。
動物パンや似顔絵クッキー、デコレーションケーキなどは、見た目にも可愛いので、子ども達だけでなく、大人にも喜んでもらっています。　

6.レッスンで心がけていることはどんなことでしょう？

料理を通して、食育が学べる工夫をしています。
例えば、丸ごと一羽の鶏肉でローストチキンを作った時のこと。
まず、ホワイトボードで鶏肉の部位の名称をクイズ形式で学びます。
その後に、出来上がったまるごと一羽のローストチキンで「ここが手羽先、ここが胸肉、ここがササミ」といった具合に実際の鶏肉をさばきながら確認します。
鶏肉まるごと一羽は、子ども達にとってはとても刺激的で、触れない子や「可哀そう」と言う子もいます。
しかし、私たちは命ある食べ物をいただいて生きているということを知る貴重な経験にもなります。
「可哀そう」と言っていた子も、試食の時には大きな声で「いただきます！」をして、美味しいとおかわりもしていましたよ。

7.レッスンの楽しいエピソードを教えてください！

クッキーをオーブンで焼いている間に、小学生向けの食品添加物についてのDVDの上映会を行ったときのこと。
少し難しい話だったにも関わらず、とっても真剣に見ているな～と、全く動かない後ろ姿の男の子を感心して見ていると、実際はぐっすり眠っていたのです。
それに気づいた先生とお母さんは爆笑してしまいました。
さすがに、ちょっと難しい話だったから眠くなるよね～（笑）。
クッキーが焼けた良い香りで、試食の時間にはすっかり目を覚まして食べていましたよ。