
キッチンに一日中立つお節作り
皆様こんにちは。セントロアンバサダー、料理研究家、テーブル&フードコーディネーターの磯部作喜子です。
日々料理教室を開催させていだだいており、キッチンは仕事場でもある私ですが、
「最近のキッチンの思い出」は?と聞かれたら、やはりキッチンに一日中立っているお節料理作りでしょうか。
ここ5年ほどは年末の12月30日にお節料理講座を開催させていただいております。
もともと中学生の頃から、母の隣でキッチンに立ち、お節料理を作っており、お節料理作りは
我が家では年末恒例の行事のようなものでした。
お節料理を作らないとお正月が来ない、と言ってもよいほど、ごくごく普通にお節料理を作っています。
ただ、一般的には、お節料理は買うもの、デパートなどにオーダーするもの、となってきています。
そんな時代に反するようですが、やはり一品でも二品でも家族のために作ったお料理で、新年を迎え
られたら良いですね。
30日の教室は一日に2講座(3講座だったこともありますが)。名古屋では家族が帰省されるお宅も多く、お重のサイズは6.5寸くらいの3段重が一般的です。
クリスマスレッスンが終わると、アシスタントさんが2名でこちらに詰めるお料理の仕込みをします。
黒豆を煮るところから始まり、里芋の皮むきや栗きんとん、なます、全部で約30種類のお料理のほとんどが手作り。皮むきで手が真っ黒になったり、と大変なこともありますが、アシスタントさんに支えられながら、毎年キッチンに朝早くから夜遅くまで一日立っています。
最近は、若い方もお節美味しい、お節大好きと言ってもらえるように、弐の重、参の重にはお肉料理や洋風アレンジメニューも取り入れています。一つでは足りないと2つ頼んでくださる方もいらして、嬉しく思います。
いよいよ30日。午前午後と生徒さんをお迎えし、数品のお料理を作り、お重箱に詰めてお持ち帰りいただきます。生徒さんの笑顔、そしてこのお節を囲んで戴くご家族やお友達の笑顔を思い浮かべ、私まで幸せを戴いた気持になります。
「料理で人を笑顔にできるお仕事に就けて本当に良かったなあ」と思えるのもこの瞬間です。
そして31日は家のお掃除をして、実家に帰り、私自身も家族とお節料理を囲みます。
大変ですが、その充実感は何物にも代えがたいものです。
今年もクリスマスレッスンが終わるとこの時期がやってきます。
皆様の笑顔を思い浮かべながら、今年もアシスタント共々頑張りたいと思います!