――お話から、「家庭料理の大切さを楽しく伝えたい」と思っていらっしゃる情熱をとても感じました。
レッスンではどのようなことを心がけていらっしゃいますか？

馬原さんありがとうございます。レッスンでは、少しでも多く学びが得られるよう、調理のコツや盛り付け方法などをたくさんお話しすることを心がけています。

そのほか、一人でご参加の方も多いので、質問しやすい雰囲気になるようこちらからお声がけしたり、居心地のよい場になるよう笑顔で明るくレッスンしたりといったこともいつも心がけています。

また、レッスンはデモと実習の組み合わせですが、生徒さんに合わせてその割合を変えています。例えば、毎日料理をしている方の場合、切りものはあまりしたくないというお声が多くあります。そんなときはこちらで全て済ませておいて、デモ中心にするなど・・。

私自身、いろいろな料理教室に通った経験があるので、それらを生かして「通いたい教室」になれるよう目指しています。

日常を忘れて、楽しく学び・会話し・リラックスできる場所でもありたいと思います

――生徒さんに合わせて内容をアレンジしていらっしゃるのですね。
「通いたい教室」とは、例えばどのようなイメージでしょうか。

馬原さんいろいろありますが、自分が生徒だったら重要視するのは、まずは「先生が魅力ある人」で「もう1度行きたい」と思える教室だと思います。まだまだ勉強中ですが・・。

あと、「レシピが魅力的」なことも大切だと思います。

――とても共感します。
「この先生からまた学びたい」と思ってもらうことは重要ですよね。
また、「先生がやりたいレシピ」ではなく、「生徒さんが学びたいレシピ」であることも大切だと思います。

お教室は自分を高めてくれる存在

――夢を叶えてお教室を始めてよかった！と思うのはどのようなことでしょう。

馬原さん「おうちで早速作りました」「家族に喜んでもらえました」と教えていただけるのが最大の喜びです。皆さんのお役に立てたかなと思えることが嬉しいです。

いろいろな方と出会いお話することで、私自身も教わることが多く日々勉強になっている点も良かったと思えることです。

――出会いの数だけ人生の幅も広がりますよね。
ところで、今も勉強を続けていることはありますか？

馬原さん料理やお菓子はずっと勉強や情報収集が必要だと思っています。
気になるレッスンに単発で参加し、お菓子は定期的に師匠について今も勉強しています。
ほかの先生の教室に参加すると、教える立場としてレッスン方法についても勉強になります。

教室はやりがいがあり、自分を高めてくれる存在。そしてキッチンは気合が入る場所。

――ご自身にとって教室はどんな存在ですか？

馬原さん　やりがいのある仕事であり、自分を高めてくれる存在でもあります。

――最後にこれからの夢や教室の展望を教えてください。

馬原さん　将来的には、土日や夜などもっと集客できる時間帯にレッスンをしてみたいです。
今は定期レッスンは月替わりで1コースですが、お菓子やおもてなし、基本コースなどパターンを増やしていきたいと思っています。

――これからの広がりも楽しみですね。今日はありがとうございました！

=======================================================

「人の役に立つ仕事がしたい」という馬原さん。
料理は作る人も食べる人も幸せになり、それを教えるのはまさに学ぶ人の人生を彩る仕事だと思います。
今後もっと学べることが増えそうで楽しみな、素敵なお教室でした。

インタビュー：窪田みゆき
撮影：原田圭介