「Buon Appetito」主宰 野村佳子さん
麹が万能調味料に
いよいよ麹の調味料を使ったクッキングがスタート。
料理は実習形式で、みんなで協力して1品ずつ作っていきます。
材料は事前に切っておけるものや計量できるものは全て下準備されているので、作業に集中していて大事なポイントを聞き逃すということもありません。
まずは冷やし固める時間のかかる豆腐のティラミスから作ります。
野村さんは豆腐の味が前面に出すぎないようにするために、ラム酒を使って香りづけをします。
レッスンでは、身体に良いことはもちろんですが何よりもおいしく食べることを大前提にしているので、食べる人みんなが笑顔で食卓を囲めるようなレシピを紹介しています。
そこへ甘酒を入れて、早速麹を使った1品が完成しました。
「簡単!」
「アレンジもしやすそう。抹茶を使って、抹茶のティラミスも作ってみたい」
生徒さんはまた1つレパートリーを増やすことができたことが嬉しいご様子。
各工程の始まりは野村さんがデモンストレーション。工程を細かく区切って丁寧に説明することで大事なポイントが着実に身に付きます
続いて秋刀魚の下ごしらえ。
野村さんは魚売り場での新鮮な秋刀魚の選び方についても指南。
その意外な方法に生徒さんからは感嘆の声が上がります。
秋刀魚を3枚におろしたら塩麹を塗ります。
ここでは調味料としてだけはなく、臭み抜きの効果もあるそう。
塩麹を塗ってから少し時間を置いた秋刀魚は4等分にし、同じサイズに切った茄子やチーズと一緒にミルフィーユ状に重ねていきます。
「私、重ねるね」
「じゃあ私はピックを刺すわ」
生徒さんがワクワクしながら作業を進める姿は、見ていても楽しい気分になります!
また今日は一口サイズのミルフィーユ仕立てにすることで前菜やワインのおつまみにも合う1品になりましたが、小さく切らずにグラタン皿でチーズを乗せて焼けばメインにもなるそう。
シーンに応じた料理の仕上げ方を教えてもらえるのは嬉しいですよね。
ラタトゥイユは野村さんがアンバサダーを務められたル・クルーゼの鍋で作っていきます。
事前に準備された材料を次々と炒めていくだけなので作業は簡単です。
ラタトゥイユというと夏野菜がたっぷり入ったイメージがありますが、今日は秋らしくごぼうやレンコン、サツマイモなどの根菜類を皮付きで使います。
そして調味料は塩麹と赤ワインのみ!
味付けをシンプルにすることでそれぞれの素材の味が活きるそう。
冷やした方がおすすめなので作り置きして冷蔵庫に入れておけばあと1品おかずが欲しい時にも便利ですよね。
野村さんの明快ではきはきとした説明とシンプルに考えられた手順のおかげで、生徒さんは迷うことなくさくさくと作業を進めていきます。
料理も盛り付けもおしゃれに
基本的には簡単にあっという間にできるように考えられたレシピですが、外してはいけないポイントはしっかりとおさえていきます。
電子レンジを使ってもいいもの、鍋できちんと作ることでおいしさがアップするもの、緩急のポイントを教えてもらうだけでも毎日の料理は楽になります。
料理は次々と完成し、キッチンはおいしい香りで満たされていきます。
試食まであともう少し!
最後は残りの作業をする人、テーブルセッティングをする人、洗い物をする人に分かれます。
それぞれの作業が終わったところで、盛り付けはみんなで行います。
前菜の盛り合わせのサラダには今が旬の柿をトッピングし、秋らしいおしゃれな一皿に。
そこに麹を使ったドレッシングが添えられます。
黒いストーンプレートと色とりどりの料理のコントラストがとてもきれいです。
オーブンに入っていた料理もちょうど完成しました。
早速食べたいところですが、まずは写真撮影タイム。
料理の撮影の基本は自然光なので、部屋の照明は消して撮影します。
頑張って作った料理、せっかくならおいしく撮りたいですよね。
試食時間に合わせてちょうど完成するように料理の手順が計算されているので、温かい料理は出来立てほやほやの状態でいただくことができます!
みなさんが納得する写真が撮れたところでいよいよ試食です。
「おいしい!」
「調味料が麹だけだなんて信じられない」
生徒さんからは喜びと驚きの声が上がります。
今回は取材班も試食させてもらいました。
バラエティー豊かな料理のラインナップ、彩り、盛り付け、全てが今まで麹料理に抱いていたイメージを覆すもの!
特にアルチェネロの有機全粒粉パスタを使ったスパゲティグラタンは、塩麹を使って丁寧に作られたホワイトソースにもぴったりで印象的でした。
どの料理にもしっかりと旨味が感じられ、毎日の食卓に取り入れるだけはなく、お客様のおもてなしにも良さそうです。
「レシピのことでも、麹の発酵の様子でも、分からないことあればいつでも聞いてくださいね!」
野村さんは生徒さんにやさしく声をかけます。
今日のレッスンを楽しく振り返ったところで、生徒さんにはアンケート用紙に今日の感想を書いてもらいます。
まだ始まったばかりのコースなので、野村さんもなるべく生徒さんの生の声を反映させながら進めていきたいそう。
長年教室運営をされてきた野村さんですが、この度の新たな試みに向けて初心に立ち返って取り組まれています。
まずは体験レッスンへ!
生徒さんの一人から本日のレッスンの感想をうかがいました。
――こちらの教室に通われたきっかけは?
「外部のイベントで野村先生のことを知りました。
説明がとても分かりやすかったので早速麹料理の体験レッスンを受けることにしました」
外部でも講座を開講している野村さん、教室以外でも笑顔で分かりやすいレッスンがきっかけとなり教室に通われる生徒さんも多いそうです
――体験レッスンを受けてみて、コースでの受講を決めたポイントは?
「塩麹や醤油麹はもともと家でも作っていましたが、いつも決まった料理にしか使えなかったんです…。
それが簡単にいろいろな料理に活用できることを初めて知り、すぐに申し込みました。
さらに薬膳のことなど幅広い知識を分かりやすく教えてくれるので毎回とても勉強になります。
また野村先生がいつも明るくて元気いっぱいなところも好きです!」
――こちらで習った料理はご自宅でも作られましたか?
「はい!
体験レッスンで習った冬瓜のスープは家族にも大好評で、もう4回ぐらい作ったかな。
化学調味料も一切使わず、麹の調味料だけで作ったシンプルなスープがとってもおいしんです。
まずは半年間しっかり学んで、身体に良い料理のレパートリーを増やしていきたいです」
学ぶ・作る・食べる楽しさ、そして身体が健康になっていく喜びにあふれた野村さんの教室。
ぜひ一度体験してみてください!
次回はパン教室から麹料理教室に転換された経緯などをうかがったインタビューの前半をお届けします。
インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=原田圭介
Q&A人気サロネーゼに7つの質問
Q.1 サロン/教室名の由来は?
A. イタリア語で「召し上がれ」の意味。
大学時代にイタリアに留学した時に、みんなが「Buon Appetito」と楽しそうに食事をしていたのが、私の心の原風景なので。
Q.2 サロン/教室を開いたきっかけは?
A. お料理が好き。教えるのが好き。人をもてなすのが好き。
それらがひとつになり、お教室となりました。
Q.3 レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
A. 月1回 6回コース¥60,000 定員6名様
Q.4 人気の高いメニューは?
A. 化学調味料を使わないスープは、簡単で大好評です。
Q.5 教室で愛用しているキッチングッズは?
A. ル・クルーゼのお鍋、フライパン
バーミックス
バルミューダトースター
Q.6 ご自分にとってキッチンはどんな場所ですか?
A. 一番幸せとわくわくを感じる場所。
Q.7 初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
A. ブログに申し込み先があります。
当日は、エプロンと笑顔を持参ください。
プロフィール
野村佳子さん
大阪生まれ。
現在、神奈川県横浜市青葉区在住。
夫、双子の息子の4人家族。
大学時代にイタリアに短期語学留学。
結婚後、夫の転勤で台北に6年間在住。
台北時代にお友達から頂いた手作りのパンの味しさに感動し、帰国後、Japan Home Making Schoolで、パンを習い、 その後は、有名ブーランジェのシェフからパンを習い、色々なシェフからお料理も習う。
☆ディプロマ☆
Japan Home Baking School 教師
辻調理師専門学校別科パン講座終了
辻調理師専門学校別科西洋料理技術講座修了
日本オリーブオイルソムリエ協会 オリーブオイルソムリエ
Patis ガストロノミスト
パンディプロマ
発酵食スペシャリスト
国際薬膳食育師
サロン情報
Buon Appetito
学生時代に行ったイタリアで、ホームステイ先のマンマが、お食事の時に
さあ、召し上がれ。。と言う意味の「Buon Appetito!」と言ってくれるのはもちろんなのですが、
お庭でお食事をしていると、道行く人も「Buon Appetito!」と声をかけてくれるのがとても楽しかった。
あの時の、楽しいお食事の時間を皆さんにも味わって頂きたい!
また、ほんのひと手間加えるだけで、笑顔がはじけるような美味しいパンや、お料理が出来ることを皆さんに体感して頂き、日頃の忙しさやストレスをほんの少しの時間でも、忘れられる空間でありたい!!と願っています。
ジャンル:
家庭料理、イタリアン、薬膳、健康食、パン、おもてなし
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり
所在地:
神奈川県横浜市青葉区新石川
ホームページ、ブログ:
http://ameblo.jp/buonappetito