「おうちごパン教室 のぶの玉手箱」主宰 長沼よしえさん
創造性高まる楽しいレッスン
「次は桃のコンポートを作ります。今日試食してもらう分はもう作って冷やしてあります。味見してみる?このつけてある汁をゼリーにします。結構甘いよね。でもここにレモン汁が入るので、これくらいでちょうどいいと思います。レモン汁を入れたものも味見してみて。ちょっと味がしまったの、わかるかな?」
ポイントとなるところで味見も。
「美味しい!」
お子さんたちの目がキラキラと輝きます。
「次はカプレーゼを作りましょう。好きなように盛り付けてくださいね。こうじゃないといけない、なんてことはないので大丈夫ですよ」
早速思い思いに盛り付けていくお子さんたち。
「先生、このチーズ、半分に切りたいです」
「これ、並べたらミッキーみたい!」
「いいよいいよ、半分に切ってみて!どんどん言ってね!ほんと、ミッキーみたいだね。みんなの豊かな想像力で先生も幸せになるよ~」
味見する、作る、盛り付ける。
時に真剣なまなざしだったり、時にとびきり楽しそうな笑顔だったり。料理はつくづく、創造性を高める素敵なことだと感じました。小さいうちからいろいろ挑戦することは、貴重な経験になるに違いありません。
パン作りも!好きな形で世界に一つのオリジナル
「では次に、さっき仕込んだ生地でパンを作りましょう~!好きな形にして好きなものを入れてね!パンに何か入れたいものある?」
「チョコ!」「キャラメル!」
「わかりました!○○ちゃんはどう?甘くないものでもいいですよ。ハムやチーズもありますよ」
お子さんたちは慣れているようで、上手に生地を丸め、そして思い思いの形に整えていきます。
動物の顔や丸型など、自由な発想でバラエティ豊かなパンができました!
「パンは成型して20分休ませます。そのあと10分焼けば出来上がりです。では、休ませますね」
パン作りも慣れたもの!好きな形にして、世界にひとつだけのオリジナルづくり
参加する生徒さんたちのリクエストで組み立てている今日のメニュー。主食がないので、パンも組み入れたそう。
お教室ではパンのクラスもいつくかあり、大好評。また、レッスンやカフェ開催時はいつも、生徒さんやお客様が購入できるよう長沼さん手作りのパンが数種類用意されています。
今日の販売用のパンは、チョコチップとバナナ、ドライクランベリーとチーズ、ミルクチョコ、きんぴらと野沢菜のマヨネーズあえ、明太子、ベーコンとチーズ、カマンベールがたっぷり入ったものなど10種類近く。どれも美味しそう!
長沼さんの作るパンは優しい味がすると大人気で、すぐに売り切れてしまうことも。食べる人に笑顔になってほしい、そんな思いがたくさん詰まっているからだと思います。
まずは料理の楽しさを
レッスンは順調に進み、試食の準備をはじめます。
「ではみんな、自分が座る席を決めてくださいね。台ふきんでテーブルを拭いてくれますか?みんなでテーブルの用意をしましょう」
試食の準備も子ども達が主体。ランチョンマットをひいて、カトラリーをセット。そして自分で盛り付けた料理をおいていきます。
「パンがもうすぐ焼きあがるよー! 3、2、1、はい焼けましたー!」
香ばしい香りがひろがり、焼きたてのパンが登場!
自分で作ったパンが出来上がったワクワクする感動で、皆さんに可愛らしい笑顔が広がります。
「では座っていただきましょう!桃のコンポートは後で盛り付けましょうね。ヨーグルトアイスと一緒に盛りますよ。ではいただきまーす!」
作って、盛り付けて、できたてを試食!自分で作ったお料理の美味しさは格別
ここで、皆さんにお教室の魅力について伺ってみました。
「もう3年、お休みなく毎月通っています。先生が優しくてとても丁寧に教えてくれて、お料理が楽しくなりました。もっといろいろなレシピに挑戦してみたいです」
「パンもお料理もお菓子も学べて、日にちも相談できるのがよいと思います。楽しくて、ずっと通っています」
と、お子さんとお母様が教えてくださいました。
お子さんのスピードとやりたい気持ちに合わせて進めるレッスン。
“基本ももちろん大事だけど、まずは「料理は楽しい!」と思ってほしい”、そんな長沼さんの思いが伝わる、とても温かい雰囲気の素敵な時間でした。
大人の方向けのレッスンや、カフェもきっと様々な楽しみに出会えそうです。
次回は、レッスン情報やお教室を開いたきっかけを伺ったインタビュー前半をお届けします。
どうぞお楽しみに!
サロネーゼから皆さまへ
パンや飾り巻き寿司は可愛いものが得意、オリジナルの飾り巻き寿司が多数あり、「こんな飾り巻きすしを巻きたい!」などのリクエストをいただいてます。
生徒さんの声
Aさん
もう3年、お休みなく毎月通っています。先生が優しくてとても丁寧に教えてくれて、お料理が楽しくなりました。もっといろいろなレシピに挑戦してみたいです。
Bさん
パンもお料理もお菓子も学べて、日にちも相談できるのがよいと思います。楽しくて、ずっと通っています。
Q&A人気サロネーゼに7つの質問
Q.1 教室名の由来は?
A. 楽しいこと、おいしいことがいっぱいで、みんなが笑顔になれる夢の玉手箱をイメージしてこの名前に決めました。
Q.2 教室を開いたきっかけは?
A. 保育園栄養士の経験を生かし、もっと身近な距離でおうちごはんの大切さやお料理の楽しさを伝えたくて・・
Q.3 教室の特徴、コンセプトは?
A. 単発レッスンが中心で気軽に通いやすく家庭的な雰囲気です。
お料理を真心こめて作り、お料理の楽しさを知ってもらい、苦手が好きに、好きがもっと好きになってもらえるような、そして生徒さんもご家族の皆さんも笑顔になってもらえるお教室です。
Q.4 どんな生徒さんが多いですか?
A. 年中さんくらいからの小さなお子さんから、70代くらいの方まで年齢層は幅広いです。
女性中心ですが、男性の生徒さんもいらっしゃいます。
Q.5 レッスン中心がけていることは?
A. レシピはあくまでも基本で、家庭に持ち帰ってそれぞれのおうちの味にしてもらえたら最高!
と思うので、手間をかけるところ、手抜きをしてよいところ、アレンジの仕方など、ポイントを丁寧にお伝えするようにしています。
Q.6 人気の高いメニューは?
A. オリジナルの飾り巻き寿司も人気ですが、リピーターさんが一番多いのは季節限定のみそ作りレッスンです。
Q.7 初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
A. メールやお電話で、お気軽にお問い合わせください。
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
プロフィール
長沼よしえさん
保育園栄養士として勤めながら某大手料理教室のパン・ケーキ・和菓子・クッキング講師資格を取得後、
みんなが笑顔になれる飾り巻き寿司の魅力にはまり、飾り巻き寿司の第一人者『川澄健先生』に師事し
2008年飾り巻き寿司マスターインストラクター資格を取得、
週末に自宅で飾り巻き寿司教室を始める。
2011年1月 寿司アカデミー主催の寿司コンテストでオリジナル寿司「イタリアンピッコロ」が創作寿司部門で1位入賞。
2011年4月 保育園栄養士を退職し、夢であった自宅カフェとおうちごパン教室をスタートさせる。
サロン情報
「おうちごパン教室 のぶの玉手箱」
楽しいこと、おいしいことがいっぱいで、みんなが笑顔になれる夢の玉手箱。
作る人も食べる人も笑顔になれる毎日食べるおうちごはんを丁寧にお伝えし、お料理好きな人も苦手な人もみんなが楽しめるアットホームなお教室です。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、パン、和菓子、洋菓子、おもてなし、その他、飾り巻き寿司
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、子供教室あり、予約制
所在地:
東京都西東京市北原町
ホームページ、ブログ:
http://www.nobunodaidokoro.com/
レシピ
桃のコンポートとアレンジスイーツ
材料
<桃のコンポート>
・桃 4~5個
・水 500ml
・白ワイン 100ml
・砂糖 200g
・レモン輪切り 2~3枚
<桃シロップのゼリー>
・コンポートのシロップ 200ml
・砂糖 お好み量
・レモン汁 お好み量
・ゼラチン 4g
・水 大さじ2
<アレンジスイーツ>
・スポンジケーキ、カスタードクリーム、生クリーム、アイスクリームやヨーグルトなどお好みのもの
・桃のシロップゼリー
作り方
<桃のコンポート>
- 1.桃はやさしく水洗いして、表面のうぶげをとる。
- 2.桃がかさならず入る大きさの鍋に桃以外の材料を全て入れ、ひと煮立ちさせてシロップを作る。
- 3.桃は筋に沿ってぐるりと包丁を入れ、果肉を上下逆にひねるようにして2つ割にする。種はスプーンで取る。
- 4.皮付きのまま2の鍋に入れて、落し蓋をして3~10分くらい煮る。
- 5.鍋ごとひと肌までさまし、桃の皮をむく。
- 6.清潔な容器にシロップごと移し、冷蔵庫でよく冷やす。桃がシロップから出ていたら表面をラップで覆い空気に触れないようにする。
<桃シロップのゼリー>
- 1.ゼラチンは水にふり入れ、ふやかしておく。
- 2.シロップを鍋に入れて火にかけて温め、砂糖、レモン汁をお好みで加える。
- 3.1のゼラチンを加えて溶かし、器に注ぎ入れて冷蔵庫で冷やし固める。
- 4.3の鍋に溶かしたゼラチンを入れ、粗熱をとってから型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
<アレンジスイーツ>
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1.桃と同じくらしの大きさのスポンジケーキを器に置き、中央にお好みのクリームやアイス、ヨーグルトなどをこんもりとのせ、桃をのせる。
周りにシロップゼリーを飾る。