「おうちごパン教室 のぶの玉手箱」主宰 長沼よしえさん
手作りと素材にこだわりを
新宿から電車で30分ほどの西東京市にある、長沼よしえさんが主宰する「おうちごパン教室 のぶの玉手箱」。
保育園栄養士として勤めながら、料理やパン、お菓子、飾り巻き寿司など様々な講師の資格を取得し、退職後2011年に本格的に開始されたお教室です。
実はこちらは、お教室に先行してお母様が始めた自宅カフェ「のぶのおうちごパン」のスペースでもあります。なるべく体に優しい安心素材を使い、心をこめて手作りされたランチやパンが大好評で、月に数回開催されるカフェの日は、予約で早々に満席になることが多数です。
「手作りと素材にこだわり、日替わりのランチとケーキ、飲み物をご用意しています。お米は農家直送の魚沼産こしひかり、自家製みそのおみそ汁、国産小麦100%の白神こだま酵母パン、母が作る素朴なケーキが自慢です!
お友達のおうちに遊びにきたような、ホッとあたたかい気持ちになれるカフェを目指しています」
と笑顔で教えてくださいました。
お部屋に入ると焼きたてパンのいい香り!手作りパンの販売も生徒さん達のお楽しみです
「父を亡くして落ち込んでいた母が、あるとき”自宅カフェを始めたい”と夢を語ってくれたのです。ずっと心配していた私たち兄弟は大賛成で、やろうよ!とみんなで背中を押し、協力してオープンしました」
カフェができるようにと自宅をリフォームし、営業許可も取得。長沼さんも仕事の傍ら手伝い、口コミで人気が広がっていったそう。
その後、長沼さんは退職し本格的に教室もオープンしました。
リフォームで選んだのは、クリナップのキッチン!。数社比較した中で、一番使いやすいと感じたそうです。収納スペースがたっぷりで丈夫な作りは自宅カフェのキッチンとしてもぴったり。さくら色のような柔らかなピンクで、キッチンに立つ人も、お客様も癒されそうな空間です。
通いたいものがいっぱい!多彩なレッスン
お教室で開催されているレッスンは、料理、パン、お菓子、飾り巻き寿司のほか、季節限定で梅干や味噌作りなど実に多彩です。
訪問した7月は、料理は「おうちごパンの会」というテーマのもと、夏野菜メニューやパスタメニューなど5種類のクラスがあり、パンはイーストパンや白神こだま酵母パンのクラスがあるなど、全部で10以上のクラスが設定されています。
中にはバルーンを作るレッスンも!
「高度なバルーンをプロのように作るのではなく、ちょっとした集まりに簡単に作れてみんなが笑顔になるようなバルーンをお教えしています。バルーンで作品が作れると楽しいし盛り上がりますよね」
作る人も食べる人も笑顔になれる料理をアットホームな空間で。学んで食べられる癒しの場所
この日の開催されたのは、「子ども・親子レッスン」。リクエストに応えてメニューを決めるしくみで、今回は「桃のコンポート」と「カプレーゼ」を学びます。
開始時間になり、可愛らしい生徒さんたちが元気にいらっしゃいました。
今日の生徒さんは、もう数年通っているという小学校のお二人とお母様、そしてお一人で通っている中学生のお子さん。エプロンを身に着けて手を洗ったらキッチンの周りに集合。早速今日のレシピの説明と、計量からスタートです。
失敗だって大丈夫!楽しむことが大切
「今日は主食の代わりに、パンも作っていきましょう。ではイーストをここに4g入れてくださーい。玉子割ってくれる人ー!?」
「では牛乳20gお願いします。わ、上手に入れられたねー! 次は○○君、今度はお水90ccお願いしまーす」
とても上手に進めていくお子さんたち。長沼さんは保育園で栄養士として活躍されていたこともあり、優しく楽しそうにレクチャーし、みんなに平等に作業をお願いしていかれます。思わず、見学している私たちもいつのまにか笑顔になっていました。
「玉子は、卵白と卵黄を分けてほしいので、別のボールに入れようね。混ざらないように気をつけて。でも失敗しても大丈夫!玉子はいっぱいあるから安心してね。さあやってみようー!」
失敗しても大丈夫!の一言にお子さんたちもにっこり。
怖がらずに挑戦できる、嬉しい一言です。
手取り足取り、こまやかなレッスン。楽しい雰囲気で、小さいときから料理が大好きになれそうです
お二人のお子さんのお母様が、
「私が料理のクラスに通って楽しかったので、子どもにも学ばせたいと思って通い始めました。内容も日程も相談ができ、気兼ねなく参加できるので本当にありがたいです」
と教えてくださいました。
桃の洗い方や包丁の持ち方、皮のむき方まで、お子さんたちのリズムに合わせて細やかに伝え、そして一緒に手を添えて教え、上手にできたらしっかりほめる長沼さん。お子さん達のやる気と興味がぐぐっとあがっていくのを感じます。
「みんな本当に上手なんですよ!通い始めたころは包丁はまだ危ないかな、と思うこともありましたが、今では安心して任せられます。そんな成長を一緒に感じられて私も幸せです」
みんなが笑顔になる楽しいレッスンの続きは次週お届けします。どうぞお楽しみに!
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
サロネーゼから皆さまへ
パンや飾り巻き寿司は可愛いものが得意、オリジナルの飾り巻き寿司が多数あり、「こんな飾り巻きすしを巻きたい!」などのリクエストをいただいてます。
生徒さんの声
Aさん
もう3年、お休みなく毎月通っています。先生が優しくてとても丁寧に教えてくれて、お料理が楽しくなりました。もっといろいろなレシピに挑戦してみたいです。
Bさん
パンもお料理もお菓子も学べて、日にちも相談できるのがよいと思います。楽しくて、ずっと通っています。
プロフィール
長沼よしえさん
保育園栄養士として勤めながら某大手料理教室のパン・ケーキ・和菓子・クッキング講師資格を取得後、
みんなが笑顔になれる飾り巻き寿司の魅力にはまり、飾り巻き寿司の第一人者『川澄健先生』に師事し
2008年飾り巻き寿司マスターインストラクター資格を取得、
週末に自宅で飾り巻き寿司教室を始める。
2011年1月 寿司アカデミー主催の寿司コンテストでオリジナル寿司「イタリアンピッコロ」が創作寿司部門で1位入賞。
2011年4月 保育園栄養士を退職し、夢であった自宅カフェとおうちごパン教室をスタートさせる。
サロン情報
「おうちごパン教室 のぶの玉手箱」
楽しいこと、おいしいことがいっぱいで、みんなが笑顔になれる夢の玉手箱。
作る人も食べる人も笑顔になれる毎日食べるおうちごはんを丁寧にお伝えし、お料理好きな人も苦手な人もみんなが楽しめるアットホームなお教室です。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、パン、和菓子、洋菓子、おもてなし、その他、飾り巻き寿司
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、子供教室あり、予約制
所在地:
東京都西東京市北原町
ホームページ、ブログ:
http://www.nobunodaidokoro.com/
レシピ
桃のコンポートとアレンジスイーツ
材料
<桃のコンポート>
・桃 4~5個
・水 500ml
・白ワイン 100ml
・砂糖 200g
・レモン輪切り 2~3枚
<桃シロップのゼリー>
・コンポートのシロップ 200ml
・砂糖 お好み量
・レモン汁 お好み量
・ゼラチン 4g
・水 大さじ2
<アレンジスイーツ>
・スポンジケーキ、カスタードクリーム、生クリーム、アイスクリームやヨーグルトなどお好みのもの
・桃のシロップゼリー
作り方
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<桃のコンポート>
1.桃はやさしく水洗いして、表面のうぶげをとる。 - 2.桃がかさならず入る大きさの鍋に桃以外の材料を全て入れ、ひと煮立ちさせてシロップを作る。
- 3.桃は筋に沿ってぐるりと包丁を入れ、果肉を上下逆にひねるようにして2つ割にする。種はスプーンで取る。
- 4.皮付きのまま2の鍋に入れて、落し蓋をして3~10分くらい煮る。
- 5.鍋ごとひと肌までさまし、桃の皮をむく。
- 6.清潔な容器にシロップごと移し、冷蔵庫でよく冷やす。桃がシロップから出ていたら表面をラップで覆い空気に触れないようにする。
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<桃シロップのゼリー>
1.ゼラチンは水にふり入れ、ふやかしておく。 - 2.シロップを鍋に入れて火にかけて温め、砂糖、レモン汁をお好みで加える。
- 3.1のゼラチンを加えて溶かし、器に注ぎ入れて冷蔵庫で冷やし固める。
- 4.3の鍋に溶かしたゼラチンを入れ、粗熱をとってから型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
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<アレンジスイーツ>
1.桃と同じくらしの大きさのスポンジケーキを器に置き、中央にお好みのクリームやアイス、ヨーグルトなどをこんもりとのせ、桃をのせる。
周りにシロップゼリーを飾る。