『ル・プティポワソン』主宰 長友幸容さん
パリのエスプリを感じるサロン
東京都大田区、閑静な住宅街の一角にある『ル・プティポワソン』。瀟洒な一軒家の二階のレッスンスペースにお邪魔すると、光が差し込む明るい室内には、まるでパリのパルトマンのようなセンスのよいインテリアに囲まれた素敵な空間が広がっていました。
センスが光る小物や絵画が点在し、インテリア雑誌の1ページのようなおしゃれな空間
長友さんが教室を開いたのは2001年。ご主人のお仕事の関係でパリで1年間暮らし、帰国後会社勤めを経て、教室をスタートしたそう。インテリアにはパリで得たエスプリが活かされています。
「あちらでは、室内はもちろん、階段にも絵や小物を素敵にディスプレイする人が多いんです。そんなテイストを取り入れました」
フラワーアレンジメント教室も開催する長友さん。バランスよく置かれた作品も、お部屋にスタイリッシュな華やぎを添えています。お料理だけでなく、洗練されたインテリアやコーディネートのセンスもトータルで学べることも大きな魅力です。
毎月がらっと変わるお料理とテーブルコーディネート。「来るたび新しい!」と大好評
レッスンでは毎月がらりとテーマが変わり、フレンチから和食まで幅広いジャンルのお料理と、それに合わせたワイン、テーブルコーディネートが学べます。
今日のテーマは「初夏のフレンチ」。学ぶメニューは「サーモンと夏野菜のジュレサラダ ヴェリーヌ仕立て」「ブッフ・ミロトン」「簡単レモンバタ―ライス」「レモンサワーケーキ」の4品です。テーブルには、初夏を感じる爽やかで華やかなテーブルコーディネートが整えられていました。
毎回新鮮な学びがあるレッスン
お昼のレッスンの開始時間、12時になり生徒さんが続々といらっしゃいました。6名がおそろいになると、ソファスペースでウェルカムティーをいただきながらまずは自己紹介、そして、レシピの説明からスタートです。
ウェルカムティーは長友さんお気に入りの「KUSMI TEA」。皆さん熱心に説明に聞き入ります
手順はもちろん、メニュー名の由来や背景までも盛り込んだ丁寧な説明に、皆さん真剣に聞き入りメモをとります。もしも食材が入手できないときの代替食材や、違うジャンルの料理にアレンジする場合の応用法のほか、珍しい食材はパッケージごと紹介し購入できる場所も教えてもらえるなど、嬉しい情報も盛りだくさん。
「レッスンでご紹介するのは、スーパーで入手できる身近な食材を使ってできるお料理です。入手しにくい食材はなるべく使わないようにして、家庭でまた気軽に作ってもらえるレシピを心がけています」
長友さんが伝えるお料理は、”おもてなしにもなる家庭料理”がメイン。和食からフレンチまで幅広いジャンルのお料理が学べますが、毎年11月にはお鍋のメニュー、2年ごとの夏には餃子やカレーのメニュー、とテーマを決めていらっしゃるそう。もう10年以上続くレッスンのうち、一度も同じメニューを出したことはないそうです。
毎月来ても、何年通っても、いつも新しいことを学べて楽しい!と、長年通い続ける生徒さんも多く、毎回新鮮な学びがあるのも人気の秘訣のようです。
初めてでも・一人でも。アットホームな雰囲気で
レッスンは実習形式。”学んだ料理を家でも作ってほしいから、皆さんが一人で作るときにわからないことが発生しないように”、という思いで、生徒さんには食材を切るところから取り組んでもらいます。
レシピの説明が終わると、
「じゃ、はじめましょうか!まずはレモンサワーケーキから作っていきましょう」
と長友さんの明るい声で実習がスタート。皆さんきりりとエプロンをつけて包丁とまな板が用意された実習台に集まり、手順の説明を聞きます。
お料理初心者の方も安心。ポイントポイントで丁寧なレクチャーがなされます
「それでは今度は分かれてやってもらいますね。バターを練る人、卵を溶きほぐす人、粉をふるう人、分担してやってくださいね~」
大阪出身の長友さん。たまに大阪弁を交えながらテンポよくレッスンをリードしていきます。
生徒さんは、じゃんけんで役割を決め、譲り合ってうまく分担をしていかれます。 今日初めてお会いした方同士も多いそうですが、皆さん以前からのお知り合いのような雰囲気で楽しい会話が交わされます。
「そうなんですよ~!いつもこんな楽しい雰囲気です。うちは本当に生徒さんに恵まれていて、いい方ばかりなんですよ」
と長友さん。すると生徒さんも、
「ほんと、先生が気さくな方ですし、ここでお会いする他の生徒さんもいつもいい方ばかりで。楽しくて女子会みたいです」
と、素敵な笑顔で教えてくださいました。
一人で参加してもすっと溶け込めるアットホームの雰囲気のなか、会話が弾みながらもしっかり手元を動かし着々とお料理を進めていく皆さん。わからないところも気軽に質問しやすい気さくなムードも魅力です。
楽しい会話と笑い声が響く中、レッスンは続きます。
続きは次回レッスンレポート後半でご紹介します。どうぞお楽しみに。
サロネーゼから皆さまへ
お料理好きな方はもちろん、お料理ビギナーの方にもお料理は楽しい♪ということを知ってほしくて2001年に自宅でお教室をスタートさせました。
『ル・プティポワソン』では、普段のお家ご飯はもちろん、おもてなしにも使える、そんな『おいしい一皿レシピ』と 季節のテーブルセッティングをご紹介しています。お料理教室というよりも、お友達のお家に集まって美味しいお料理とワインをいただきながら、おしゃべりに花を咲かせる、そんな、アットホームな雰囲気のお教室です。
『ル・プティポワソン』で出逢ったお料理で、大切な人たちと幸せなひと時をお過ごしいただければ幸いに思います。
Q&A人気サロネーゼに7つの質問
Q.1 サロン名の由来は?
A. 自宅で開催する少人数制のお教室ですし、主人の転勤でフランスで暮していたこともあったので、教室名にはフランス語で小さいという意味の「プティ」をつけたかったんです。 どういった教室名にしようかなぁと考えていた時、ふっと祖母のお店の名前を思い出したんですね。私の祖母は手芸の先生で「小さいさかな」という雑貨や小物のお店をしていたんです。ちょうど「小さい」がついていたので、そのままフランス語に変えて「ル・プティポワソン」にしました。
Q.2 サロン/教室名の特徴は?
A. 我が家には猫がいるので、小さい魚をくわえた猫のロゴマークが特徴です。
Q.3 サロン/教室を主宰してよかったことは?
A. 沢山の生徒さんと交流を持てたことです。
ご職業も様々ですし、皆さん、いろいろな事に関する知識や情報をお持ちですから、情報交換が出来るのも楽しみです。この仕事をしていなければ、こんなに多くの方達とは出会えなかったと思います。
Q.4 レッスン中、心がけていることは?
A. うちは自宅がサロンですので、例えば、テレビなど生活臭がする類の物は目に付かないようにしたり、月毎にテーブルコーディネイトが代わりますから、それに合わせて周りも季節を感じてもらえるようなインテリアにするよう心がけています。
いらしてくださっている生徒さんの大半がお仕事をされていたり、子育て中のママだったりと、何かしら忙しい毎日を送られています。そんな忙しい中でも時間を作ってレッスンにいらしてくださっているので、少しでも日常の忙しさや疲れを忘れ、「あー美味しかった♪」「楽しかった!」「幸せ~♪♪」と、笑顔になってもらえるような空間作りとお料理のご紹介をしています。
Q.5 一番の人気メニューは?
A. 2001年からお教室を始めたので、もう10年以上になるのですが、これまで同じメニューをご紹介したことが一度もないんです。毎年11月にはお鍋のメニュー、2年毎の夏には餃子のメニューやカレーのメニューとテーマを決めてレシピを作っているので、「先生の和食メニューが好き♪」と生徒さんそれぞれでお気に入りのメニューがあるようです。
Q.6 今後のサロン/教室の展望は?
A. 洋書の写真集のような料理本を出版したいですね。お料理ばかりだけでなく、猫や可愛い小物、お花、インテリアなどの写真も交えた、見ているだけで幸せになれるような、そんな料理本を出すのが私の一番の夢です。
Q.7 初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
A. ホームページの「contact us」からメールにてお問い合わせください。
レッスン参加日が決まりましたら、まず、先にレッスンフィーを指定口座へお振り込み頂き、入金の確認が取れましたら、こちらまでの道のり等の詳細をご連絡いたします。持ち物はエプロン、ハンドタオル、お写真を撮られる場合はカメラをお持ちください。 毎月参加ではなく、2ヶ月に一度や気になるメニューの時だけなど、ご都合の良い月に参加していただく自由なスタイルです。レッスンは実習形式ですので、初心者の方でも調理実習感覚で楽しく学んでいただけるかと思います。
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=伊藤裕司
プロフィール
長友 幸容さん
『ル・プティポワソン』主宰
フードクリエイター 大阪生まれ、かに座のO型。
料理上手な母の影響で、小学生の頃からお菓子や料理に興味を持つ。
2001年より自宅で「お洒落でおいしい簡単レシピ」をコンセプトにした料理教室『ル・プティポワソン』を開催。
料理教室の他、アートフラワー教室「ラシェット・ア・フルール」やワインセミナー「ボン・マリアージュ」、企業向けのレシピ考案なども手がける。
自他共に認めるお酒好きのため、お酒にあったレシピが大得意♪
家族は夫と箱入り黒猫のピギー&ちびっ子黒猫のノア。
資格:スパイスクッキングアドバイザー、ベジフルビューティーセルフアドバイザー
サロン情報
ル・プティポワソン
「お洒落でおいしい簡単レシピ」をコンセプトに、身近な食材を使った家庭料理のオリジナルレシピを自宅キッチンにてご紹介しています。春・夏・秋・冬それぞれの季節でおいしい素材を取り入れ、和食からフレンチまでジャンルは月毎にテーマを決めてチェンジ。
お友達のお家に集まって美味しいお料理とワインをいただきながら、楽しい時間を過ごす、そんなアットホームな雰囲気のお教室です。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、エスニック、ワイン、おもてなし、紅茶、テーブルコーディネート、ナプキンワーク
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
東京都大田区南馬込
ホームページ、ブログ:
http://www.le-petit-poisson.jp/index.html
レッスン情報:
月毎に変る様々なジャンルの家庭料理に季節のテーブルコーディネートとワインを合わせたレッスンは、6名までの少人数制です。また、生徒さんからのリクエストでスタートしたアートフラワーアレンジメント教室『ラシェット・ア・フルール』は不定期で開催。その他に、月に一度ワインセミナー『ボン・マリアージュ』も開催しています。
★レッスンは毎月1回です。1クラス/6名の少人数制。自宅のキッチンで行っています。
● お昼のレッスン
水・木・土・日曜日
スタート : pm12:00~
● 夜のレッスン
火・水・木・金・土曜日
スタート : pm19:00~(土曜日の夜はpm18:00~)
レッスン時間は試食まで入れて、だいたい3時間前後となります。
レッスンはデモンストレーション形式ではなく実習形式。
レシピの説明後、全てのお料理を皆さんで作っていただきます。
メニューに合わせたシニアソムリエセレクトのワインと、お料理のマリアージュもお楽しみいただけます♪
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とっておきレシピ
サーモンと夏野菜のジュレサラダ ヴェリーヌ仕立て
材料
(4人分)
・生鮭 1切れ(約100g前後)
・塩、こしょう 各少々 ・白ワイン 大さじ1
・ディル1本 ・オクラ2本
・とうもろし(缶詰) 60g(正味)
・チキンブロス(市販) 250cc
・粉ゼラチン 6g ・塩 小さじ1/8<A>レモンとディルのアイオリソース
マヨネーズ 大さじ3、プレーンヨーグルト・サワークリーム 各大さじ1、レモン汁 小さじ2、ダシしょうゆ 小さじ1、ガーリックパウダー 2ふり、粗挽き黒こしょう 4ふり、ディル(刻む) 1本分、飾り用のディル、ピンクペッパー 各適量作り方
- 生鮭は塩、こしょうして白ワインとちぎったディルをまぶし、電子レンジで加熱する。(600Wで約2分~2分30)
冷めたら皮と骨を取り除き、身を粗くほぐす。 - オクラは塩をまぶしてもみ、うぶ毛を取って水洗いする。熱湯で2分ほど茹でて水に取り、ヘタを落として薄い小口切りにする。とうもろこしの缶詰は、汁気を切っておく。
- ゼラチンは、水大さじ3に振り入れてふやかし、電子レンジ(600W)で30秒加熱して溶かす。ボウルにチキンブロスと溶かしたゼラチン、塩を入れて混ぜ合わせ、そこから大さじ8杯分を取り分けておく。
- 残りのゼリー液にとうもろこしとオクラを加えて混ぜ、ボウルの底を氷水に当ててとろみがつくまで冷やし、グラスに分けて入れ冷蔵庫で冷やしておく。
- <A>の材料をボウルに入れてよく混ぜ合わせ、ソースを作る。
- ゼリーを流し入れたグラスの上にソースを分けて入れ、→鮭のほぐし身→取り分けておいたゼリー液の順番に重ねて入れて飾り用のちぎったディルを散らし、冷蔵庫で冷やし固める。
- 仕上げにピンクペッパーをバランス良くトッピングする。
- 生鮭は塩、こしょうして白ワインとちぎったディルをまぶし、電子レンジで加熱する。(600Wで約2分~2分30)