「温石会」主宰 入江 亮子さん
グルマン世界料理本大賞でダブル受賞
――お教室を始めてから、2014年には「おもち The MOCHI recipe book」、
2018年には「茶事の懐石料理がホントに一人で作れる本」、「八寸・強肴で困らない本」をご出版されて、2018年の著書はそれぞれグルマン世界料理本大賞で、ブロンズと大賞をお取りになられていますよね。
私も「八寸・強肴で困らない本」を拝見させていただきましたが、茶事や懐石の知識がなくてもわかりやすく、日常で取り入れられるような簡単なお料理が多く、懐石料理のハードルが下がった思いがしました。
グルマン料理本大賞で受賞された2冊
入江さん ありがとうございます。この道を目指した時の目標で、1つは懐石の本を出版すること、もう1つは茶道の専門誌で難しくない懐石料理や茶事で重要な役割をもつ日本酒の特集を組んでもらう事を目指しておりました。
今はどちらの目標も叶いまして、ありがたいことです。
――伝統的な日本食文化を紹介するご著書が受賞したことは、とても誇らしいことだと思いました。改めておめでとうございます。
今後はオンラインレッスンも拡大していきたい
――入江さんは、お料理教室の他に出張料理などもされていますよね。
お料理の他に日本酒の講座も行っています
入江さん はい。いまは難しい状況ですが、茶事のお料理や、海外のご自宅に出向いてお料理を作りに行くこともありました。
出張料理ではないですが、鎌倉の茶室がある古民家で行っている精進料理教室では、インバウンド向けの料理教室なども行っていました。 お節や七夕などの行事食が人気でした。
――海外の方に精進料理はとても人気がありそうですね。今後のお教室の展望など伺えますか。
入江さん 今までプライベートレッスンだけオンラインレッスンを行っていましたが、
このような世界情勢でいつどうなるかわからないので、じっと明けるのを待つよりも、対面はいままで通り感染対策をしながら、オンラインレッスンも行っていけたらと考えています。
――これからオンラインレッスンは特別な物ではなく、選ぶ選択肢の1つとなりそうですね。 最後に入江さんにとって料理教室はどんな存在ですか。
入江さん いろいろなことが勉強になり、人として成長させてくれる場所です。
一人っ子だったので、マイペースで、自分から積極的に人と関わろうとしてこなかったのですが、教室をすることによって、いろいろな生徒さんと関わる機会が増えました。
〇〇さんどうしているだろう? あの話していたことはどうなったかしら?など、全方位的な気配り抜群の生徒さんから学ばせていただくことが多く、人間関係の弱かった所をトレーニングしているような感覚です。
そして、日本の伝統食文化をまだ伝えきれていないと思っているので、
理事をさせていただいている一般社団法人日本食文化会議、SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)を通しての日本料理や國酒の発信や、料理教室では生徒さんにレシピだけでなく、その料理のいわれなどを伝えることを通して、日本の伝統食文化を幅広く家庭に伝えていきたいと思っています。
――とても素敵な目標ですね。 今日はありがとうございました。
=======================================================
入江さんのレッスンを受けることで、
日本料理の美しさ、美味しさを感じ、やはり日本は素晴らしい!と思いました。
これからも大切な日本食文化を伝えていけるよう、ご活躍応援しております。
素敵なレッスンをありがとうございました。
(終わり)
インタビュー・テキスト=佐藤恵美
写真=原田圭介
プロフィール
茶懐石・精進料理・日本酒などわが国古来の伝統食文化を伝承する温石会を主催。
茶懐石出張料理、カルチャースクール・公共施設などでの料理教室、日本酒教室のほか、地方の特産品の開発、和食店メニュー開発など多岐に渡り活躍中。
サロン情報
温石会
主宰が修行先で学んだ家庭でも生かせるプロの段取りや下ごしらえのコツなどのほか、出汁の引き方、米の研ぎ方なども基礎からしっかりと学べます。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、ベジタリアン、和菓子、日本酒、茶道、そば打ち
サロン特長:
平日開催、土日開催、少人数制(6人以下)、予約制、各種イベントあり、お酒の提供あり
所在地:
神奈川県横浜市中区海岸通