「温石会」主宰 入江 亮子さん
温石のように身体に沁みいる料理
5月下旬 街路樹の葉が青々と鮮やかに生い茂る頃、
神奈川県横浜市で入江亮子さんが主宰する「温石会」に伺いました。
実際に見て、触って、味わいながら献立力をつけていくカリキュラム
温石とは僧侶が空腹と寒さをしのぐために懐に入れた温かい石のこと。
茶事では濃茶の前に”懐石”をお出しするので、
温石のようにほっと心も体も温まる、季節の素材を生かした体に沁みいるお料理を伝えていきたいというのが、教室名の由来だそうです。
自宅教室では懐石料理・精進料理・茶懐石料理など多彩なクラスを開講されていて、
他に日本酒の講座をカルチャースクールなどで行われています。
白を基調とした、大きなキッチンがとても印象的なご自宅。
日本料理はお魚を捌いたり、洗い物も多いため、教室を開講するにあたり水場をもう一つ増設されたとのこと。
入江さんが温かく教室に迎えてくださり、美味しい緑茶をいただきながら、
この日学ぶメニュー説明からレッスンは始まりました。
この日のレッスンは懐石料理のレギュラーコース。6品を学びました。
・黄飯(おうはん)
・鮎並の揚げ椀
・〆鯵
・氷魚の天ぷら
・筍と新じゃがの卵焼き
・グレープフルーツのアガーゼリー
お料理の由来、郷土の話、旬の食材や季節のあしらいの話など、とても興味深い内容ばかり。 四季がある日本の素晴らしさを改めて感じながら、どんなお料理に仕上がるのかとても期待が高まりました。
料理の心得やマナーも身に着ける
メニュー説明後、実習形式でレッスンが進んでいきました。
まずはくちなしの実の色素を使って炊き上げる黄飯を羽釜で炊く準備から。
お米の炊き方、真水で魚を洗う意味など基本をしっかり学びます
羽釜は熱伝導がとてもよく、短時間で美味しいご飯に炊きあがるため、お教室では毎回羽釜を使って炊いているとのこと。 初めて経験する方も多いと思います。
入江さんはレッスンの中で、技術だけでなく、「常にまな板の上はキレイにして調理をすすめるのはお料理の基本」など、お料理の心得やマナーなどもしっかり教えてくれて、勉強になります。
懐石料理の基本のクラスでは、お米の炊き方やお出汁の取り方など、お料理の基本をしっかり習えるのも魅力。 現在はキャンセル待ちで、大変人気のクラスです。
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次回は体験レッスンレポート後半です。
旬の食材をたっぷり使ったお料理の仕上がりが楽しみです!
(次回へつづく)
テキスト=佐藤恵美
写真=原田圭介
サロネーゼから皆様へ
日本料理は手間隙かかり、技術的にも難しいイメージがありますが、わが国の気候風土にあった大事な伝統料理です。ちゃんと基礎が分かればおうちでも料亭の味が出せます。出汁の引き方、米の研ぎ方など、しっかりと身に付けておいしいお料理を作ってください。
生徒さんの声
Aさん
10年以上前から通っています。毎回本当に美味しいお料理を学んでいます。
魚のおろし方や盛り付けは日常に活かせることばかり。
きちんと料理のマナーも教えてくれるところも、大きな魅力です。
Bさん
料理を教わるだけでなく、器や食事も楽しんでいます。
作りやすいものは家で何度も作ることも。
特に魚の裁き方を教えてもらえて、とてもいい経験になっています。
Cさん
材料に妥協がなく、技術も出し惜しみなく教えてもらえるところが魅力。
年末におせちを教えてもらった時は、家族や友人に喜んでもらえました。
作りやすくて、先生の大ファンです。
プロフィール
茶懐石・精進料理・日本酒などわが国古来の伝統食文化を伝承する温石会を主催。
茶懐石出張料理、カルチャースクール・公共施設などでの料理教室、日本酒教室のほか、地方の特産品の開発、和食店メニュー開発など多岐に渡り活躍中。
サロン情報
温石会
主宰が修行先で学んだ家庭でも生かせるプロの段取りや下ごしらえのコツなどのほか、出汁の引き方、米の研ぎ方なども基礎からしっかりと学べます。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、ベジタリアン、和菓子、日本酒、茶道、そば打ち
サロン特長:
平日開催、土日開催、少人数制(6人以下)、予約制、各種イベントあり、お酒の提供あり
所在地:
神奈川県横浜市中区海岸通