『boa mesa』主宰 若林三弥子さん
主婦から料理研究家へ―47歳の転身
北鎌倉駅から徒歩10分ほど。閑静な古都の高台にある料理サロン『boa mesa』(ボアメーザ:ブラジル語で「素敵な食卓」の意味)は、主婦歴25年・ご主人の駐在に帯同し中近東や南米各国での海外生活歴9年の若林さんが、子育てと介護がひと段落した47歳からはじめた料理サロン。
温かみを感じる木造りの家。ここでほぼ毎日開催されるレッスンに生徒さんは全国から
24名の友人を生徒に2005年にはじめたレッスンは、センスの良いお料理とテーブルコーディネート、そして一度来たら忘れられないおもてなしが評判を呼び、あっという間に予約の取れない人気サロンに。
これまで7冊のレシピ本出版を叶え、企業からのレシピ開発やイベント出演の依頼も絶えません。
そして今年4月からは、フジテレビで始まる朝の情報番組『ノンストップ』と、ニッポン放送『渡部陽一の勇気ラジオ』に人気サロネーゼとしてレギュラー出演も決定しました。
※フジテレビ『ノンストップ』:毎週月~金、9:55~11:30 若林さんは毎週月曜日『サロネーゼな食卓』コーナーに出演
※ニッポン放送『渡部陽一の勇気ラジオ』毎週月曜日18:00~18:30
実は、第5回目のこの「予約の取れない自宅教室~憧れのサロネーゼ~」コーナーにご登場いただいたのですが、生徒さんの増加に伴いレッスンのスタイルも内容もさらに進化したこともあり、再び訪問の運びとなりました。
Dreamiaサロンでもサイトオープン時からファン登録数1位を誇る、不動の人気の若林さん。
多くの方がキャンセル待ちしてでも通いたいと希望するレッスンの様子と、インタビューを通してその人気と魅力の秘訣をお届けします。
扉を開けた瞬間からはじまるおもてなし
人気観光地でもある鎌倉のひとつとなりの駅、「北鎌倉」。
静かな街並みを抜け坂を上り、わくわくする思いでベルチャイムを鳴らすと、明るく柔らかな笑顔で若林さんが出迎えてくださいました。
扉を開けた瞬間から、おもてなしの時間と空間が広がっています
「ようこそお越しくださいました、お待ちしていました。
雨の中大変ではなかったですか?よろしければタオルをお使いください。コートはこちらでお預かりしますね」
ぱっと視界が広がる、開放的で広々としたリビングダイニングと吹き抜けの勾配天井。居心地のよさそうな空間と温かなお出迎えに、一瞬で『boa mesa』の世界に引き込まれます。
窓から見渡せるのは、鎌倉の緑豊かな山々。訪問日はあいにくの雨でしたが、風情あるしっとりした景色もまた魅力で、ほっと癒されます。
「お越しいただいてありがとうございます、お元気でしたか?どうぞこちらへお掛け下さい」
『boa mesa』のレッスンが始まるのは11時から。3カ月に1度変わるテーマで統一されたしつらえやテーブルコーディネート、華やかな花達が生徒さんが揃うのを静かに待っています。
3ヶ月に1度変わるテーマに新鮮なアイデアを添えて
やがて開始時間が近づき、8人の生徒さんがお揃いになりました。まずはウェルカムティーをいただきながら、若林さんのご挨拶、そして、お一人お一人のご紹介からスタート。
丁寧でウィットにとんだご紹介は初めて会う方同士の緊張を解きほぐします。そして若林さんは必ず、生徒さんを下のお名前で呼びます。苗字ではなく下の名前で呼ばれることで、年齢やバックグラウンドといった見えない壁がさっと取り払われ、生徒さんの距離がぐっと近くなるように感じます。
ウェルカムティーも毎回こだわりを。今回はお気に入りのTHEODORのグリーンティ
続いて、今日のコーディネートのテーマやポイントの紹介です。
前述の通り『boa mesa』では、3ヶ月に1度テーマに沿って、お料理もテーブルコーディネートもフラワーアレンジメントも、そしてエプロンまで全て変わります。
今回のテーマは、”和モダン”。
先回パリに行った際に今度は和の物を使おう!と決め、ファブリックや小物を吟味して購入してきたそう。
毎回テーマに沿ってがらっと変わるインテリアも生徒さんのお楽しみ
「牡丹の花の刺繍がパターンで繰り返されるファブリックがとても気に入って購入してきたのですが、でも欧米人が考える日本のイメージで作られているので、ちょっとベタすぎるんですね。なので、そのパターンをひとつひとつ切りとって、合成皮革のクロスに貼りつけ、テーブルクロスや壁を飾るフレーム、掛け軸、コースターを作りました。
そして今回のお花は、それに合わせ牡丹のアーティシャルフラワーを飾りました。
毎回そうなってしまうのですが、初回のレッスン前にぎりぎりで間に合わせました。ちょっとほつれがあるかもしれませんが、見逃してくださいね(笑)」
毎回インスピレーションを元に、壁の飾りや小物などを手作りするという若林さん。フラワーアレンジも、1台のアイアンスタンドを毎回まるで違う物のように使いコーディネート。その自由で型にはまらないアイデアはとても新鮮で、生徒さんのお楽しみの一つになっています。
心ひかれるこだわりのコーディネート
続いては、今回使用する器やテーブルコーディネートの紹介です。
「器は、今回はベルナルドの『AUX OISEAUX(オー オワゾー)』のシリーズです。ベルナルドの白は陶磁器の中でもお手本にされるそうで本当に美しいですよね。ヨーロッパは今、オリエンタルなテイストがすごく人気です。実はこちら、とても不思議なご縁で購入したんですよ。先日ね・・・」
イッタラのグラス、クリストフルのお箸、スガハラガラスの箸置きなど美しい組み合わせ
器との出会いをはじめ、合わせる他の器、コーディネートのポイントや特にこだわったところなど、ユーモアを交えながらたっぷりと楽しい説明が続きます。
若林さんの審美眼とこだわりから選択された品々は、器やカトラリー、小物類にいたるまで、
生徒さんの関心の的。
入手先やブランド名、使いこなし方など、皆さんしっかりメモと写真をとっていらっしゃいます。
「今日は、このようなコーディネートで召し上がっていただきます。お気に召しましたか・・?
そうですか、良かったです~!それではキッチンに移っていただいてデモンストレーションをご覧いただきます。お席のくじ引きをお願いいたしますね。」
ここにどのようなお料理がどう盛り付けされるのか楽しみが膨らむ中、高まる期待と一緒にキッチンへ移動です。
『boa mesa』では、生徒さんの目の前で調理をする完全なデモンストレーション形式。その理由は、生徒さん全員に短時間でぶれない味をお伝えするため。料理サロン開始以来ずっと変わらないこだわりです。
そしてお席を決めるのはくじ引きで。それは、座りやすいように、また、遠慮がちな方やお友達同士で固まってしまいがちな方も、全員平等に楽しんでいただきたいという思いから生まれたアイデアです。
キッチンには、ボアメーザカラーと呼ばれるグリーンのバインダーに用意された”メニューシート”が美しく並んでいます。
1番から8番の引いた番号の席に座り、いよいよデモンストレーションの開始です!
笑いが絶えない楽しいデモンストレーション~お待ちかねの試食まで、続きは次回レッスンレポート後半でご紹介します。
どうぞお楽しみに。
生徒さんの声
Aさん
念願叶ってやっと参加できました。お料理やテーブルコーディネートもとても素敵で感動しました。何より先生のお人柄が素敵で、こんな女性になりたいと憧れます。ずっと通い続けたいです。
Bさん
「蒸し炒め」を習ってからお料理が簡単に思えるようになりましたし、家族が野菜をおいしいと食べてくれるようになり、先生に感謝です。先生のお料理は抜群においしくていつもサプライズがあって、3ヶ月に1回通うのが本当に楽しみです。
Cさん
ボアメーザに通うのは自分へのご褒美です。先生にお会いしてここで楽しくおいしい時間を過ごすと、普段の仕事の疲れやモヤモヤも吹き飛びます。他の生徒さんも皆さん素敵な方ばかりで、出会いも楽しみです。
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
プロフィール
若林 三弥子さん
『boa mesa』主宰
1958年大阪生まれ。同志社大学法学部法律学科卒業。
商社マンの夫と結婚。中近東・南米各国で、駐在員の妻として、取引先、出張者の接待、家族・友人・知人のために日々料理を作る専業主婦生活を25年続ける。
2005年47歳のとき、自宅にて料理教室”boa mesa”をスタートさせる。
全国、海外からも集まる生徒数は現在472名。ひとクラス8名のおもてなし形式で、ほぼ毎日開催のサロンを独力で運営しながら、年2回の出版、メディア、企業からのオファーもこなす。現在サロンのウェイティング登録数は500名以上にものぼる。
サロン情報
boa mesa
訪れるかたのすべてに幸せを感じていただきたいという強い思いに貫かれた、おもてなしの空間です。
きっと素敵な時間が待っている、そんな予感を、実感に変えて差し上げること、それが boa mesa のおもてなしです。
まずウエルカムティーでお迎えし、ソファで寛いでいただいたあと、三ヶ月ごとにメニューにあわせてがらりと変わるテーブルコーディネートのご説明。キッチンに移っていただき、デモンストレーション形式の調理タイム。素材の性質、調理のポイント、講師独自の調理法を徹底的に伝授します。テーブルに着席していただき、料理にあわせてプロのソムリエが選んだワインとともに、コース形式で料理を楽しんでいただきます。
三ヶ月ごとに変わるメニューは前菜数種を含む8~10品構成、必ずデザートも含まれます。香り高いカフェをお食後に楽しんでいただいたあとは、お急ぎでないかたはこころゆくまで、おしゃべりと憩いのひとときを。大きなオーバーハンギングの窓の外はすべて緑、ゆったりと穏やかな時間の流れる北鎌倉の自然が、「もうひと品」に加わる、そんなサロンです。
ジャンル:
家庭料理、おもてなし、テーブルコーディネート
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、男性参加OK、予約制、駐車場あり、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
神奈川県鎌倉市山ノ内
ホームページ、ブログ:
http://boamesa.jp
レッスン情報:
■ご予約に関して■
ただいま定員オーバー状態ですので、ご新規のかたにはキャンセル待ちをお願いしております。その月のクラスにご参加いただいたかたに、次の月のクラスに優先的にご予約いただいております。ただ、たくさんのご登録をいただいており、以前のようにメールでお知らせをした場合にご返信メールの開封もできない状態です。
空席が出来た場合のご案内を差し上げるためのシステムの準備を進めております。
現在は、デパートなど他会場でのイベントにご参加くださった皆さまのなかから、抽選・じゃんけん大会などをさせてただき、一回だけのご参加のかたを決めさせていただいています。イベント情報はnewsやブログでご確認ください。
キャンセル待ちをご希望のかたは benvenidos@boamesa.jp にご登録をお願いいたします。お名前・ご住所・お電話番号・ご携帯お電話番号並びにアドレス・ご自分でサロンをなさっている場合はその旨・boa mesa をお知りになったきっかけの媒体(お知り合いが既に生徒さんである場合、そのかたのお名前)に関してもお教え願えれば幸いです。
とっておきレシピ
カルボナーラ風うどん

材料
・冷凍うどん 2食分(解凍用の熱湯も用意)
・ベーコン 50g(1cm幅の短冊切り)
・にんにく 大きいもの1片(つぶす)
・グレープシードオイル 大さじ1
・実山椒 適量
・スプラウトなど好みの生野菜 適量
<A> (溶き混ぜておく)
・卵黄 2個、だし 100ml、塩 小さじ1/4強
作り方
- フライパンに、ベーコン、にんにくを入れ、グレープシードオイルをかけて弱火で熱する。
- 香りが出てベーコンがこんがり色づいたら火を止める。ベーコン・にんにくを取り出してしばらくおきフライパンの熱を下げる。
- 冷凍うどんを熱湯に入れてほぐす。
- フライパンを再び中火にかける。温まりかけたところでうどんの水気を切って加え、うどんが温まるまで混ぜる。
- うどんを鍋の片側に寄せ、空いた部分にAを流し入れる。うどんにからめ、すぐ火を止める。
- 器に盛り、ベーコン・実山椒を散らす。好みの生野菜をあしらう。
書籍
『若林三弥子の 蒸しいため完全マスター』
野菜の美味しさと栄養をふんだんに味わえる『蒸しいため』は「ゆでる」「蒸す」「炒める」よりも、栄養満点の画期的調理法!栄養学的にも完璧な野菜調理のスーパーテクニック「蒸しいため」の完全マスター版がついに登場!
商品のポイント
1.野菜別に、シンプル・コンビネーション・アレンジの3つのレシピを紹介。全部で110レシピ掲載!
2.春夏秋冬おなじみの野菜ばかり45種の「蒸しいため調理」の基本と応用が分かります!
3.主菜にもなるし、副菜にもなる野菜レシピのオンパレード!
4.「蒸しいため」は究極の”時短・節電・節水”調理です!
著者 若林三弥子
出版社 メディアファクトリー
価格 税込1,365円
書籍
『シャスール鍋ひとつで 若林三弥子の野菜たっぷり最愛レシピ 』
北鎌倉の料理教室「ボアメーザ」を主宰するカリスマサロネーゼ、若林三弥子さんのサロンは、ここに通うと誰もが幸せになれると評判の超人気サロン。常に450人以上の生徒が足を運び、さらに450人以上がキャンセル待ちをしているということからも、その人気ぶりがうかがえます。
若林三弥子さんが愛用する、シャスールの鍋は、「煮込みに」「囲み鍋に」「オーブン焼きに」「蒸しいために」「炊き込みご飯に」と、5Wayの調理が可能な優れた鋳物ホウロウ鍋。
この鍋がひとつあれば、かんたんにおいしい野菜料理を作ることができます。その使い勝手のよさと、それを愛用する著者の人気とともに、今、全国に”シャスラー”が急増中!本書では、毎日の食卓に役立つ愛情たっぷりのレシピを全部で51点収録します。
著者 若林三弥子
出版社 小学館
価格 税込1,365円