予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「Mille piatti」主宰 山内千夏さん

山内千夏さん

山内千夏さん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、神奈川県藤沢市で、イタリア料理教室「Mille Piatti (ミッレ ピアッティ)」を主宰する山内千夏(やまのうち ちなつ)さん。
イタリアの家庭に伝わる郷土料理を中心とし、イタリアのマンマたちが作るシンプルで滋味深い料理を日本の家庭でも作りやすく伝えるレッスンは、イタリア好きの生徒さんを中心に口コミで広がり、いつも賑わっています。今回は2019年6月にうかがったレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第1回目はお教室情報とレッスンレポート前半です。

掲載日:2019/9/2(月)

1000のお皿でにぎわう食卓を思い描いて

遠くに湘南の海を臨みながら湘南モノレールに揺られたのち、しばらく歩いて到着したのは、山内千夏さんが主宰するイタリア料理教室「Mille Piatti (ミッレ ピアッティ)」。
明るい笑顔の山内さんが出迎えてくださいました。

教室名は、イタリア語で、「Mille=1000、piatti=皿、料理」という意味。
毎日の食卓を囲む料理の皿数を集めると年間1000皿ほどになりますが、そんな日々の食卓を思い描いてつけたそう。
お名前にある「千」の文字もかけていて、心に残るストーリーのある素敵な教室名です。

山内千夏先生1

笑顔で食卓を囲む日々を想像する教室名。ここからたくさんの美味しい料理が広がっています。

山内さんが料理講習を始めたのは2000年から。現在のかたちをとるようになったのは5年ほど前とのことです。

「イタリア留学後に料理教室の立ち上げの仕事をしていたときに、直接料理を教えて欲しいと頼まれたのがきっかけでした。ですので、料理教室としてシステムを整えて始めたわけではなく、私の探究心や好奇心にお付き合いいただいてきた感じです」

と笑う山内さん。
定期的にイタリアを訪れて現地の味や文化を伝え続ける山内さんの知識や経験、高いアンテナから生まれる”探求心や好奇心”がとても魅力的で、イタリア好きな人を始め口コミで人気が広がっていきました。

マンマの味を日本で伝える

大学では食物学を専攻後し、管理栄養士免許を取得。卒業後、食品メーカーで商品企画に携わったのち、イタリアへ料理留学(そのきっかけがユニークなのですが、それは第3回目でご紹介します!)。

ピエモンテ州のホテル学校でイタリア料理概論、郷土料理、そして、様々な家庭を訪問して伝統的な家庭料理を学び、帰国後は料理教室勤務や企業のメニュー開発、プロの料理人たちのサポートも行ってきた山内さん。
チーズプロフェッショナル、ワインエキスパートでもあり、食への造詣の深さに、企業や同業者たちからも厚い信頼を寄せられていらっしゃいます。

日刊スポーツ社アスレシピ(アスリートのためのスポーツ栄養・食育サイト)のイタリア料理のレシピ&コラムの連載も人気です。
https://athleterecipe.com/column/7

山内千夏先生2

シンプルに、でも愛情いっぱいに作るマンマの味は国境を超えて心に響く美味しさです。

さて、そんな山内さんのレッスンのモットーは、「イタリアの家庭のお母さんたちが作り出す愛情たっぷりでシンプルな料理をご紹介すること」。

少ない食材を使って愛情たっぷりに作り上げるマンマたちの伝統的な郷土料理を、日本の家庭でも作りやすいよう工夫をして伝えていらっしゃいます。
旬の食材を使い素材の味を生かすものが多く、また、お料理の背景にある文化や歴史まで伝えていかれるので、まるで現地を旅しているかのよう、とレッスンは毎回好評です。

料理の持つストーリーも一緒に

レッスンが始まる時間が近づき、生徒さんがいらっしゃいました。
今回学ぶのは、「チャンボッタ」「パスタ マリターティ」「ミント風味のまぐろ入りトマトソース」「豚ヒレ肉のマヨネーズソース」。
メニューは月替わりで、前菜またはデザートと、プリモ、セコンドという構成です。

この取材日の少し前まで南イタリアを訪れていたそうで、今回は夏の南イタリア家庭料理のご紹介です。まずはレシピの説明から。

「1品目のチャンボッタとは、イタリア風野菜のごった煮で、フランスのラタトゥイユに似た蒸し煮です。チャンモッタなど、地方によって呼び名が変わります。このお料理の特徴は・・・」

イタリアの地図を広げて詳細に説明を。聞いているだけで現地の風景が目に浮かぶようでワクワクしてきます!

山内千夏先生3

料理の説明はイタリアの地図も使って。郷土料理の背景やその土地の文化も学びます。

「今日はパスタは2種類作ります。そしてミント風味のまぐろ入りトマトソースを和えて召し上がっていただきます。なぜまぐろかというと・・・」

再度地図を使い、まぐろの回遊の説明も。
郷土料理はその土地でその時期に獲れるものを使うわけで、気象や地理も深くかかわっています。
なぜまぐろなのか。その理由がわかり、このお料理がますます楽しみになります。

1品1品の由来や現地での食べ方、そして調理法をとても丁寧に紹介し、続いては実習です!

楽しいレッスンの様子は、引き続き次回ご紹介します。
どうぞお楽しみに。

(次回に続く)

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

サロネーゼから皆さまへメッセージ

イタリアの家庭に伝わる郷土料理に魅了され、20年ほど前からイタリアの家庭料理を学んでいます。日本の家庭でも愛される、シンプルで栄養ゆたかなイタリア家庭料理を中心に、皆様の食卓を健康に、そしてより豊かなものにできるお手伝いができればと日々思っております。

生徒さんの声

Aさん
料理だけではなく、イタリアの食文化や時代背景まで、イタリアを旅しているかのように学べるのがとても魅力です。毎回ワクワクしながら参加しています!
Bさん
先生がとても気さくですし、少人数制でアットホームな雰囲気なので参加しやすいです。レストランでも食べられないような美味しいイタリア料理を家庭で再現しやすいように工夫して教えてくださり、イタリア料理がますます好きになります。
Cさん
先生はイタリアに詳しく、ほかの方が知らないような情報もご存じで、そんなお話を伺えるのも楽しいです。シンプルな材料でも驚くほど美味しく仕上がり、お料理に自信が持てるレシピが学べて嬉しいです。

プロフィール

山内千夏さん

山内 千夏(YAMANOUCHI CHINATSU) 

料理家 大学で食物学を専攻後、管理栄養士免許取得。製菓会社にて商品企画に携わったのち、かねてより関心のあったイタリアへ料理留学。帰国後、料理教室勤務を経て、イタリアの家庭料理の魅力を伝える料理家として活動中。
著書に「トルタ・サラータ」、「カルパッチョ!」(いずれも文化出版局)がある。
管理栄養士、調理師、ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル、アンチエイジングアドバイザー

サロン情報

Mille piatti

イタリアの家庭に伝わる郷土料理に魅了され、20年ほど前からイタリアの家庭料理を学んでいます。日本の家庭でも愛される、シンプルで栄養ゆたかなイタリア家庭料理を中心に、皆様の食卓を健康に、そしてより豊かなものにできるお手伝いができればと日々思っております。

ジャンル:
イタリアン、ワイン、チーズ
所在地:
神奈川県藤沢市
ホームページ、ブログ:
https://www.instagram.com/cinatsu/

 

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