「Aprile Cooking Studio」主宰 飯嶋知晴さん
今月のサロネーゼは、東京・吉祥寺で「Aprile Cooking Studio(アプリールクッキングスタジオ)」を運営する飯嶋知晴さんです。イタリアンレストランの厨房や大手料理教室で研鑽を積み独立。専用のスタジオを借りてスタートした料理教室は、今年の4月で丸19年を迎えます。包丁の使い方から学べ、科学的なレクチャーが大変わかりやすくて確実に料理の腕が上がると、長年通い続ける生徒さんが多数です。
今回は、2019年2月に伺ったレッスンの模様と飯嶋さんのインタビューを4回にわたりお届けします。最終回は、お教室運営の工夫やこれからの夢をうかがったインタビュー後半です。
掲載日:2019/3/25(月)
これまで心がけてきたこと
――丸19年経って、4月からは20年目のスタートですね。これまで、レッスンではどのようなことを心がけていらっしゃいましたか?
飯嶋さん その日作るメニューだけでなく、幅広い知識を学べるように、いろいろな例をあげて伝えたり、アレンジ案をご紹介したり、退屈と感じない充実したレッスンを心がけてきました。
いつも、生徒様に120%満足していただくことを目指しています。
――今日のレッスンを拝見していて、1つの料理を学びながら、3品分くらいの知識を学んだような気がしました。また、丁寧に「基本」を伝えていらっしゃるので、生徒さんはすぐ応用力が身につくのではないでしょうか。
一人ひとりにこまやかに目を配っていらっしゃるとも感じました。背中にも目があるのではないかと思うほど(笑)。
気軽に質問しやすいアットホームな雰囲気も、料理上手になれる理由のひとつ。
飯嶋さん ありがとうございます(笑)。”フレンドリーに楽しくレッスン”がコンセプトで、まずはしっかり基本からお伝えして、 料理は楽しい!と思っていただき、どんどん興味が深まるようにサポートしています。
でももちろん、楽しいだけではなく、、一人ひとりきちんと料理技術を身につけていただきたいので、”わからない”とか”聞きにくい”といったことがないよう、質問しやすい雰囲気づくりも心がけています。
――質問することで理解は深まりますよね。そうした空気感や雰囲気も、通い続けたくなる魅力のひとつだと思います。
チームを育てていく
――教室を始めてよかったと思うことはどのようなことでしょう。
飯嶋さん 19年の間に、本当にたくさんの素晴らしい出会いがあり、生徒さんから学ぶことも多かったです。
また、雑誌や書籍の撮影など、レッスン以外のお仕事をいただき、そちらも勉強になりました。
素晴らしい講師とスタッフに恵まれ、素敵な生徒さんに囲まれ、幸せな時間を過ごしています。
――料理本も、ご自身のお名前で出版されている「野菜スムージー&スープ レシピ120」
「絶対おいしいジャーサラダレシピ 」「酢タマネギ 健康と美味しさたっぷり簡単レシピ 」のほか、料理制作として多数、協力していらっしゃるのですね。
飯嶋さん はい、「酢タマネギ 健康と美味しさたっぷり簡単レシピ 」は2015年にグルマン世界料理本大賞も受賞しました。
直近では「こうじ酵素健康レシピ」の本の料理制作をさせていただきました。スーパーでも手軽に購入できるこうじを使って、簡単に作れて美味しいレシピばかりを紹介しています。とってもおすすめです!
グルマン世界料理本大賞を受賞した著書のほか、数々の料理本で料理制作も担当。
――ぜひ拝見します!
飯嶋さん 本の制作の仕事は、料理教室とはまた違う面白さ、魅力があります。いろいろな形で食の情報発信に携われて、感謝です。
また、本の料理制作や撮影は、講師やアシスタントさんにも手伝ってもらいますので、みんなにとっても貴重な勉強の機会になっています。
――そうした機会に参加できるのは嬉しいと思います。
飯嶋さん 仕事ですから、普段は講師やアシスタントには厳しく指導しています。みんなには、できるだけ多くのことを教えて、たくさんのチャンスを持ってもらって、どんどん育っていってほしいからです。
今いる講師達は、元々食の分野の知識が深く、料理研究家養成コースを卒業した人たち。
私の教え方や性格も含めて、「一緒にやりたい!」といってくれていて、ありがたいことです。みんなを大切にしたいと思っています。
――チームを育てていくのも大切なことですね。
20年目のスタート!
――これからお教室を始めたいという方にアドバイスするとしたらどんなことでしょう。
飯嶋さん 「教室で教えることは、料理だけではない」ということです。
料理の知識や技術はもちろんですが、生徒さんがもっと料理に興味を持ったり、もっと挑戦したくなったりするように工夫が必要ですし、生徒さんとの絆作りや、また通い続けたいと思っていただくための努力も必要です。
大変なことも多いですが、でも、とてもやりがいがあります。
――いま振り返って、教室を始まる前にやっておいて良かったな、と思うことは?
飯嶋さん コックや外部講師の経験はとても役立ちました。
そのほか、レシピを書き溜めておいたこと、それについてどんな質問がきても応えられるように勉強しておいたことです。
「これからも1回1回のレッスンを充実させて、満足していただける教室を目指します」
――いまも勉強を続けていることがありますか?
飯嶋さん 食の世界は奥深いですから、常に様々な勉強をするようにしています。
――最後に、これからの夢や展望教えてください。
飯嶋さん これからも満足していただけるレッスンを続けていくことと、そんなレッスンができるスタッフを育てていくことです。
――チームワークもばっちりで、ますますのご発展が楽しみです。
今回は貴重なお話をありがとうございました!
飯嶋さん こちらこそありがとうございました!
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19年前に飯嶋さんがひとりで開始した教室。徐々に生徒さんが増え、スタッフが増えていく過程ではきっといろいろなことがあったことでしょう。 お話から、「いつも生徒さん視点であること」「1回1回のレッスンを充実させること」「ひとりひとりにしっかり向き合うこと」、そして、「スタッフを大事にすること」が長年支持されてきた理由だと感じました。
20年目を迎え、ますますパワーアップしていく「アプリールクッキングスタジオ」。ぜひ参加してみてくだい。
(おわり)
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
プロフィール
飯嶋知晴さん
首都圏4カ所の料理教室で講師、都内のイタリアレストランのコックを務め、2000年、アプリールクッキングスタジオをオープン。
フレンドリーなスタイルのレッスンで、和、洋、中の家庭料理メニュー、イタリア料理、お菓子、パン、マクロビオティック、親子クッキングを行う。
調理師、アロマテラピー1級、親子クッキング講師、杉並区食育推進ボランティア
わかさ出版「わかさ」「夢21」料理制作、レシピ考案
ハーブコミュニティ協会理事
サロン情報
Aprile Cooking Studio
和・洋・中週替わりメニューのレッスン、家庭料理と、イタリア料理を中心に様々なレッスンを行っています。
お一人お一人に、包丁の持ち方、切り方、火の入れ方など、丁寧にマスターしていただけるよう、心がけています。
フレンドリーで、何でも質問しやすいレッスン。
家庭料理に関しましては月~土までに10レッスン行っておりますので振り替えも便利です。
一回3品で、一品のボリュームもたっぷりな献立です。
お忙しい方にはチケットもご用意しています。
(10枚綴り、5ヶ月間有効)
時間割、メニューはホームページをご覧下さい。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、イタリアン、中華、マクロビオティック、パン、和菓子、洋菓子、ワイン
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、男性参加OK、体験教室あり、子供教室あり、各種イベントあり、レンタルあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
東京都吉祥寺
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