高橋 善郎(たかはし よしろう)さん 第2回
「Family」
高橋 善郎
【神奈川県川崎市】
今月の「Fresher’s」のコーナーでご紹介するのは、「Family」を主宰する高橋善郎さん。
ご実家が和食料理屋で、幼少期からお店を手伝っていた高橋さんは、自分の伝えたい料理を自分らしく伝えていきたいと思ったことがきっかけでお教室を開設されたそうです。
お教室では和食の基本である、だしの取り方、だしを使い素材の味を活かした料理、そして魚のさばき方等を中心にレクチャーされています。
またきき酒師等の資格を保有されているため、お料理に合わせた日本酒のきき酒も楽しむことができ、試食の時間は時間オーバーするほど話が盛り上がることも!
ご苦労話からこれからの夢まで、Fresher’sならではのお話を交えながら4週にわたってご紹介いたします。
4.どんな生徒さんが多いですか?
20代~60代と幅広い方にご参加いただいています。 若い生徒さんで高校生、ご年配の方では60代の方にご参加いただいたことがありますが、共通しているのは「和食の基本を覚えたい」という生徒さんが多いです。
だしのひき方ひとつにしろ、自分なりにできるはできるけれども、それがあっているのかわからないから基本を知りたいという感じです。
また「日本酒のきき酒をしたい!!」という女性の方が最近はものすごく多いです。
教室自体は日曜日に開催することが多いので、会社員の方、お子様がいらっしゃる主婦の方等関係なくお越しいただけている印象はあり、男女比率は2(男性):8(女性)くらい。
一度参加された生徒さんがご友人の方とまたお越しいただくといったことが多いです。
Fresher’sに質問
初めてのレッスンはどんな様子でしたか?(生徒さんの顔ぶれ、エピソードなど)
とにかくばたばたでした・・・
昨年(2013年)の12月に初めてレッスンを開催したのですが、本当にてんやわんやで、冬なのに汗の量が尋常ではなかったです。
というのも、初回は定員4名で開催しようと思っていたのですが、初回ということもあり、参加したいという友人が予想より多く、7名で開催することに。
先輩のご好意でレンタルキッチンをお借りしたのですが、7名分の食材とカセットコンロ等の調理器具を運ぶのも一苦労で、海外旅行用の大きいキャリーバッグにリュック、ショルダーバッグと体の使える部分をフル稼働させての準備段階。
始まってからも、先読みして準備できていないことだらけで、生徒さんにお待たせしてしまう部分も多く、また、炊飯器とオーブンを両方稼働させた際、ブレーカーが落ちるというアクシデントも。
有り難いことに、生徒さんにフォローしていただき、そういったアクシデントも話のネタに最終的には楽しんでいただき、辛くも初回の料理教室が終了しました。
料理教室のクオリティとしては、至らないことだらけだったと今振り返っても思いますが、逆に初回に人数も、作りたい料理も妥協せずに盛り込んだ結果、改善点や反省点がたくさん見つかり、2回目以降に活かすことができたのでこの経験、生徒さんには本当に感謝しています。
5.人気のレッスンはなんですか?
現在のところ、コースはひとつですが、レッスンの中で喜ばれるのは「魚をさばく」レッスンです。
最近では、スーパーで販売されているほとんどのお魚がさばかれている状態で、また、鮮魚担当の方がさばいてくださるので、初めてお魚をさわるという方も多いです。
実際、お魚の構造はシンプルで、構造を理解していただき、数匹さばけば、しっかりとさばけるようになります。
その過程を自分自身で経験することで、生徒さん自身もレッスン中に技術の向上が目に見えてわかり、料理がもっと身近で楽しいと感じていただくきっかけになるのではないかと考えています。
レッスン後に、「スーパーで頭付きの鯵を買って帰りました!」というご連絡をいただくことも多く、ご自宅で気軽に楽しんでいただければ嬉しい限りです*
※写真は鯵と芹のウニソース焼き
6.レッスンで心がけていることはどんなことでしょう?
「正しい説明」より「わかりやすい説明」です。
正しい説明は誰にでもできます。 そうではなく、ご自宅で作っていただけるようわかりやすく教え、作りたいという気持ちにさせることが主宰者のひとつの使命でもあると思うので、「わかりやすい説明」を心がけています。
また、「どんどん失敗しよう」というスタンスで生徒さんと向き合っています。
魚をさばくことに関しても、だし巻き卵を作ることに関しても、最初からうまくこなせる生徒さんはなかなかいません。
失敗をすることが料理上手になるための近道なので、「失敗しても大丈夫」という雰囲気を作り、みんなでたくさん失敗して、楽しく上達していける、そんな料理教室で在りたいと考えています。
7.レッスンの楽しいエピソードを教えてください!
生徒さんに、「なんで料理教室に通おうと思ったのか」「なんで料理がうまくなりたいのか」を聞くと、生徒さんごとにエピソードがあり、聞いていてとても楽しいです。
お酒も入ってよりディープな会話になると、予定していた3時間で終わらないこともしばしば(笑)
基本的には料理を教えているとき以外はへらへらしていることが多いので、逆に生徒さんから「先生、ちゃんとしてください!」と痛烈なツッコミをいただくことが多いです。
料理教室にお越しの際は、上記のようにツッコミを入れていただけると幸いです。