神崎 則子(かんざき のりこ)さん 第3回
「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」
神崎 則子
【神奈川県藤沢市】
ご自宅ですぐに再現できるオリジナルレシピで、毎日食べても飽きない体にやさしいフレンチを学べるレッスンには、お教室開設時から10年間毎月欠かさず楽しみに通うという生徒さんも多数です。
料理作りの楽しさにも出会える人気教室の秘訣と魅力を、4週に渡りご紹介します。
9.教室を開いたきっかけをおしえてください
母が手間暇を惜しまずに作ってくれた美味しい和惣菜を食べて育ちましたが、一方では華やかなフレンチに憧れがあり、趣味でフランス料理とお菓子教室に通ったり、オリジナルレシピを考えたりしていました。
そんなある日、FFCC主催のフランス料理コンクールに思い切って挑戦したところ、300名の応募者の中から8名のファイナリストに選ばれました。
当時は料理の皿を温める事すら知らない全くの素人だったので当然優勝は無理でしたが、審査を務められたシェフの方々から基礎から勉強すべきと助言を頂き、他の参加者達からも良い刺激を受けました。
その後すぐにル・コルドン・ブルーでフレンチを一から学び、自分のレシピを紹介できる場、料理教室を開くという選択をしました。
10.教室を開いて良かったと思うことはなんでしょう?
料理教室を開いて10年になりますが、その当時からずっと通い続けて下さっている方、毎月欠かさず楽しみに来て下さっている方がたくさんいらっしゃることです。
当教室に通い始めてから料理作りが楽しくなった、フレンチが身近になったと言って頂いたり、ご家族がレストランの料理みたいだと喜んでくれたというご報告を受けたり、何年も前にお教えしたレシピを長く定番にされているというお話を聞いたりすると、この仕事をしていて心から良かったなと思います。
生徒さん方に大変恵まれて、またレシピ開発などの仕事を通じて様々な素敵な出会いとご縁が生まれることも、本当に有り難く幸せに思っています。
11.教室運営の工夫があれば教えてください
レッスンの数日前にはリマインドメール、レッスン直後にはレシピのポイントや応用法、代替が可能な食材などを記載したお礼のメールを必ずお送りしています。
あとは、自宅のキッチンとリビングでレッスンを行なっているので、生活感が出ないよう気を配っています。
家の匂いにも注意を払い、当日は玄関・トイレ・リビングにお香やアロマを焚いて皆さまをお迎えしています。
あと、これは当然の事ですが、試作や分量の微調整は念入りにおこない、レシピの誤記載は絶対にないように最終チェックは時間をかけておこなっています。
12.レッスンでもよく使う愛用品を教えてください(道具や食材など)
①ワーリングのブレンダーは20年以上前に一目惚れして購入しました。
非常にパワーがあるミキサーで、氷をあっという間に砕き、ポタージュなどは大変きめ細かくなめらかに仕上がります。
20年間ほぼ毎日野菜ジュースを作ったり、スープを撹拌したり、もちろんレッスンでも頻繁に使っていますがいまだに活躍中です。
②レッスン用の食器はリチャードジノリを使っています。
プレートはどんな料理にもマッチするベッキオホワイト、デザート皿はキュートなアンティコチェリー、カップ&ソーサーは厚みがあって紅茶が冷めにくいボンジョルノプルーンを愛用しています。
③レッスンで実際に使用したあと、これは便利で使いやすいと多くの生徒さんがすぐに購入されるのは、マイクロプレインのマルチゼスター、粉糖ふり、柳宗理のボウルです。