『ル・プティポワソン』主宰 長友幸容さん
「ル・プティポワソン」で出逢ったお料理で、幸せなひと時を
───2001年にお教室を開始してもう11年。長年多くの生徒さんに支持されているのはすごいことです。レッスンではどんなことを心がけていますか?
長友さん 自宅がサロンですので、例えば、テレビなど生活臭がする類の物は目に付かないようにしたり、月毎にテーブルコーディネートが変わりますから、それに合わせて周りも季節を感じてもらえるようなインテリアにするよう心がけています。
いらしてくださっている生徒さんの大半がお仕事をされていたり、子育て中のママだったりと、何かしら忙しい毎日を送られています。そんな忙しい中でも時間を作ってレッスンにいらしてくださっているので、少しでも日常の忙しさや疲れを忘れ、「あー美味しかった♪」「楽しかった!」「幸せ~♪♪」と、笑顔になってもらえるような空間作りとお料理のご紹介をしています。
楽しくて居心地の良い雰囲気とお洒落な空間も魅力。ほっと笑顔になれる癒し時間を演出
───心地よい空間作りも教室運営にとって大切なことですよね。様々な分野のお料理、テーブルコーディネート、おしゃれな空間演出も学べるのは生徒さんにとっては嬉しいことだと思います。
また、クリアで聞き取りやすい声とリズムでのレクチャーと、料理のアレンジや代替食材などたくさんの情報を伝えていらっしゃるのが印象的でした。
長友さん そうですか!?ありがとうございます。
やはりお料理は、それをいただくテーブルや部屋の雰囲気も大切だと思っています。
そして、皆さんにお料理は楽しいということを知っていただきたいので、スーパーで買える身近な食材で、シンプルで簡単・でもお洒落でおいしいお料理をご紹介するようにしています。
「ル・プティポワソン」で出逢ったお料理で、大切な人たちと幸せなひと時を過ごしていただければ嬉しいです。
継続的に勉強を。生徒さんへ常に新しい情報を提供
───ところで、これまで一度も同じレシピをご紹介したことがないとか。
長友さん そうなんです。長年通ってくださっている生徒さんがいらっしゃいますし、同じメニューはお出ししていません。毎月レシピを考えるのは大変では?とよく聞かれるのですが、レシピやメニュー構成を考えるのが好きなので、全然、苦ではないんです。
───メニューはどのように決めていらっしゃいますか?
長友さん 毎年、春夏秋冬、それぞれの季節のおいしい食材を取り入れて、一年のテーマとスケジュールを決めています。そして和食、フレンチ・・と月毎に決めていくのですが、夏は餃子やエスニック、カレーのメニューが好評ですので、それらを年毎に組み入れたり、11月はお鍋のメニューを固定化しています。また、和食も人気があるので年に4回は行なっています。
今も料理やフラワーアレンジを積極的に勉強し、生徒さんに常に新しい情報を提供
───毎月新しいお料理とテーブルコーディネートを考えるのは大変だと思いますが、今も勉強を続けていることはありますか?
長友さん スパイスセミナーに通ったり、プロの料理家さんのレッスンやフラワーアレンジメントのレッスンに参加したり、興味のある講座やセミナーに参加しています。
私は、どこかで本格的にお料理やテーブルコーディネートを勉強したわけではありませんので我流な部分がありますから、他のプロの方達から学ぶ事は多々あります。
これからも、教室から料理の楽しさを発信
───たくさんの経験を培っていらっしゃいますが、これからお教室を始めたい、という方へアドバイスをお願いします。
長友さん そうですね・・特に私のような自宅サロンの場合、不特定多数の方が出入りされる訳ですから、「人を招くのが好き!楽しい♪」と思える方でないと難しいのではないでしょうか。
また、家族の協力が絶対に必要となりますので、どれくらい協力してくれるのか、というのも重要なポイントだと思います。
私の場合、おかげさまで主人がとても協力的で、掃除も主人のほうが上手なくらい(笑)。いかに生徒さんが気持ち良くレッスンを受けてもらえるかを考え、細かい箇所までは配慮してくれるので、とても感謝しています。
───これからの夢を教えてください。
長友さん いつか洋書の写真集のような料理本を出版したいですね。
お料理ばかりだけでなく、猫や可愛い小物、お花、インテリアなどの写真も交えた、見ているだけで幸せになれるような、そんな料理本を出すのが私の一番の夢です。
───10周年記念のイベントも盛大にされたと伺いました。
長友さん はい、昨年10周年のパーティを「uraku青山」で開催させていただき、100名ほどの生徒さんにお越しいただきました。参加してくださった方へのお礼の品で、そんなテイストを入れたフォトブックを作成したのですが、おかげさまでとても大好評でした。
お料理のほか、テーブルコーディネートやインテリア、暮らしのセンスにもファンが多数
───長友さんの世界観が本というカタチになって広がると素敵ですね。これからのお教室の展望はいかがですか?
長友さん 教室は、もっと広げたい・大きくしたいという考えは特になく、今のペースで生徒さんを大切にしてやっていきたいと思っています。
長年通ってくださっている生徒さんはご結婚されたり、お子さんが生まれたり、とライフスタイルが変わってきているので、子連れOKにするなど、生徒さんのニーズに合わせて変わっていきたいですね。
また、どんどん外に出る・・というよりは、このお教室で伝え続けていきたいと思います。これまで通りここをベースにして、レッスンと、企業さんから依頼されるレシピ開発などを続けていきます。
───これからも素敵なお教室の継続とご活躍を楽しみにしています!今日はありがとうございました。
長友さん こちらこそありがとうございました!
「お料理好きな方はもちろん、お料理ビギナーの方にもお料理は楽しいということを知ってほしい」という思いも込め、お教室を運営している長友さん。「11年、あっという間でした」と笑顔でおっしゃいます。長年通う生徒さんに囲まれ、コンスタントに続けていらっしゃるのは本当にすごいこと。洗練された居心地のよい空間で、おいしくてお洒落な簡単料理を学べる素敵なお教室、ぜひお勧めです。
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
プロフィール
長友 幸容さん
『ル・プティポワソン』主宰
フードクリエイター 大阪生まれ、かに座のO型。
料理上手な母の影響で、小学生の頃からお菓子や料理に興味を持つ。
2001年より自宅で「お洒落でおいしい簡単レシピ」をコンセプトにした料理教室『ル・プティポワソン』を開催。
料理教室の他、アートフラワー教室「ラシェット・ア・フルール」やワインセミナー「ボン・マリアージュ」、企業向けのレシピ考案なども手がける。
自他共に認めるお酒好きのため、お酒にあったレシピが大得意♪
家族は夫と箱入り黒猫のピギー&ちびっ子黒猫のノア。
資格:スパイスクッキングアドバイザー、ベジフルビューティーセルフアドバイザー
サロン情報
ル・プティポワソン
「お洒落でおいしい簡単レシピ」をコンセプトに、身近な食材を使った家庭料理のオリジナルレシピを自宅キッチンにてご紹介しています。春・夏・秋・冬それぞれの季節でおいしい素材を取り入れ、和食からフレンチまでジャンルは月毎にテーマを決めてチェンジ。
お友達のお家に集まって美味しいお料理とワインをいただきながら、楽しい時間を過ごす、そんなアットホームな雰囲気のお教室です。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、エスニック、ワイン、おもてなし、紅茶、テーブルコーディネート、ナプキンワーク
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
東京都大田区南馬込
ホームページ、ブログ:
http://www.le-petit-poisson.jp/index.html
レッスン情報:
月毎に変る様々なジャンルの家庭料理に季節のテーブルコーディネートとワインを合わせたレッスンは、6名までの少人数制です。また、生徒さんからのリクエストでスタートしたアートフラワーアレンジメント教室『ラシェット・ア・フルール』は不定期で開催。その他に、月に一度ワインセミナー『ボン・マリアージュ』も開催しています。
★レッスンは毎月1回です。1クラス/6名の少人数制。自宅のキッチンで行っています。
● お昼のレッスン
水・木・土・日曜日
スタート : pm12:00~
● 夜のレッスン
火・水・木・金・土曜日
スタート : pm19:00~(土曜日の夜はpm18:00~)
レッスン時間は試食まで入れて、だいたい3時間前後となります。
レッスンはデモンストレーション形式ではなく実習形式。
レシピの説明後、全てのお料理を皆さんで作っていただきます。
メニューに合わせたシニアソムリエセレクトのワインと、お料理のマリアージュもお楽しみいただけます♪
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とっておきレシピ
サーモンと夏野菜のジュレサラダ ヴェリーヌ仕立て
材料
(4人分)
・生鮭 1切れ(約100g前後)
・塩、こしょう 各少々 ・白ワイン 大さじ1
・ディル1本 ・オクラ2本
・とうもろし(缶詰) 60g(正味)
・チキンブロス(市販) 250cc
・粉ゼラチン 6g ・塩 小さじ1/8<A>レモンとディルのアイオリソース
マヨネーズ 大さじ3、プレーンヨーグルト・サワークリーム 各大さじ1、レモン汁 小さじ2、ダシしょうゆ 小さじ1、ガーリックパウダー 2ふり、粗挽き黒こしょう 4ふり、ディル(刻む) 1本分、飾り用のディル、ピンクペッパー 各適量作り方
- 生鮭は塩、こしょうして白ワインとちぎったディルをまぶし、電子レンジで加熱する。(600Wで約2分~2分30)
冷めたら皮と骨を取り除き、身を粗くほぐす。 - オクラは塩をまぶしてもみ、うぶ毛を取って水洗いする。熱湯で2分ほど茹でて水に取り、ヘタを落として薄い小口切りにする。とうもろこしの缶詰は、汁気を切っておく。
- ゼラチンは、水大さじ3に振り入れてふやかし、電子レンジ(600W)で30秒加熱して溶かす。ボウルにチキンブロスと溶かしたゼラチン、塩を入れて混ぜ合わせ、そこから大さじ8杯分を取り分けておく。
- 残りのゼリー液にとうもろこしとオクラを加えて混ぜ、ボウルの底を氷水に当ててとろみがつくまで冷やし、グラスに分けて入れ冷蔵庫で冷やしておく。
- <A>の材料をボウルに入れてよく混ぜ合わせ、ソースを作る。
- ゼリーを流し入れたグラスの上にソースを分けて入れ、→鮭のほぐし身→取り分けておいたゼリー液の順番に重ねて入れて飾り用のちぎったディルを散らし、冷蔵庫で冷やし固める。
- 仕上げにピンクペッパーをバランス良くトッピングする。
- 生鮭は塩、こしょうして白ワインとちぎったディルをまぶし、電子レンジで加熱する。(600Wで約2分~2分30)