『ル・プティポワソン』主宰 長友幸容さん
『ル・プティポワソン』について
───まずは、『ル・プティポワソン』のコンセプトや特徴について教えてください。
長友さん 「お洒落でおいしい簡単レシピ」をコンセプトに、身近な食材で普段のお家ご飯はもちろん、おもてなしにも使えるオリジナルレシピと季節のテーブルセッティングをご紹介しています。お家でも作ってほしいので、デモンストレーションではなく実習形式です。
試食のときはワインもお出しし、お料理とワインのマリアージュも楽しんでいただいています。ワインは、信頼している酒屋さんにお願いしているのですが、メニューを伝えてそれに合う2000円までのものをシニアソムリエさんにセレクトしてもらっています。お手頃でおいしいワインをご紹介することで、生徒さんに喜んでもらっています。
お料理教室というよりも、お友達のお家に集まって美味しいお料理とワインをいただきながら楽しい時間を過ごす、そんなアットホームな雰囲気のお教室です。
───レッスンの開催頻度は?
長友さん お昼のレッスンは水・木・土・日曜日の12時~、夜は火・水・木・金・土曜日の19時~開催しています。
「お料理はとても楽しいということをより知ってほしい」と、レッスンは実習形式。おもてなしにも普段のお家ご飯にもお勧めの、お洒落でおいしい簡単料理を紹介
───和食からイタリアン、フレンチ、エスニックなど幅広いお料理を学べるのも魅力ですね。そのほか、フラワーアレンジメントのレッスンやワインセミナーも開催しているとか。
長友さん はい、生徒さんからのリクエストでスタートしたアートフラワーアレンジメント教室『ラシェット・ア・フルール』を不定期で開催しています。また、月に一度ワインセミナー『ボン・マリアージュ』も開催しています。
室内に飾ってあるフラワーアレンジメントは全て手作りの作品です。
教室名のエピソード
───どんな生徒さんが多いですか?
長友さん お昼は主婦の方や、平日がお休みの方、CAさんも多いです。土日はOLさんや、ご夫婦でご参加の方、また、男性の方もいらっしゃいます。男性の方はお家でも必ず復習をされているほどマメな方達が多いですね。
うちは、8~9年と長く通ってくださっている生徒さんがとても多く、一番長い方は10年も通ってくださっているんです。
───それはすごいですね!
長友さん 長く通ってくださっている生徒さんとは、もう、気心の知れた友人のような感覚ですね。初参加の方がご一緒の時は、長い生徒さんが緊張をほぐしたりと、何かとレッスンをフォローしてくださったりするので、とてもありがたいです。
愛猫家の長友さん。猫がモチーフのお洒落な絵画や雑貨もたくさん
───生徒さんと素敵な関係ですね。ところで、お教室名の由来は?
長友さん 自宅で開催する少人数制のお教室ですし、主人の転勤でフランスで暮していたこともあったので、教室名にはフランス語で小さいという意味の「プティ」をつけたかったんです。
どういった教室名にしようかなぁと考えていた時、ふっと祖母のお店の名前を思い出したんですね。私の祖母は手芸の先生で「小さいさかな」という雑貨や小物のお店をしていたんです。ちょうど「小さい」がついていたので、そのままフランス語に変えて「ル・プティポワソン」にし、そして、猫が好きなので、ロゴマークは小さい魚をくわえた猫にしました。
───おばあさまゆかりの教室名、あたたかいエピソードですね。
好きなことを仕事にできている幸せ
───お教室を開いたきっかけを教えてください。
長友さん 料理上手な母の影響で、小学生の頃からお菓子や料理に興味を持ち、何か作るのが大好きだったんです。
結婚後に主人の仕事の関係でパリに1年間住んだのですが、パリではいろいろな料理や食材と出会い、ますます料理が好きになりました。自宅に人を呼ぶのも好きなので、しょっちゅうホームパーティーをしていましたね。
パリにいる頃、日本の女性向けのポータルサイトでレポーターをしていたのですが、帰国後、その会社に入社して、レシピのコンテンツを担当させてもらいました。
会社の同僚を呼んでよくおもてなしをしていたのですが、退社後「お料理を教えて」と言われたのがきっかけで、3人のレッスンから始めました。
同僚に頼まれ3人のレッスンからスタート。ここから沢山の交流が生まれています
───始めてみていかがでしたか?
長友さん 2001年に始めたのでもう11年経ちますが、始めてよかったなと思います。 沢山の生徒さんと交流を持てることが一番嬉しいですね。
皆さんご職業も様々ですし、いろいろな事に関する知識や情報をお持ちですから、情報交換が出来るのも楽しみです。この仕事をしていなければ、こんなに多くの方達とは出会えなかったと思います。
───逆に困ったことなどはありましたか?
長友さん お教室を始めて間もない頃、初めて参加される方が当日いらっしゃらなかったので、携帯に連絡をすると「番号違いです」との返答が・・・。それ以来、初めて参加される方にはレッスンフィーを事前に振り込んでいただき、入金が確認出来た時点でご予約FIXというようにしました。
そのほか、おかげさまで特にトラブルはありません。好きなことを仕事にできているのでとても楽しいです。
小さいころからお料理やお菓子作りに興味があり、おもてなしが大好きだったという長友さん。
3人からスタートしたレッスンは評判を呼び、口コミであっという間に満席が続く人気の教室に。お話の端々から、好きなことを仕事にできている喜びと、生徒さんにお料理もレッスンも楽しんでほしい、というまっすぐな思いが伝わります。お洒落でアットホームな雰囲気の中、楽しみながらしっかり学べることが、多くの生徒さんが通い続ける理由のようです。
次回は、お教室運営に込めている思いやこれからの夢などをご紹介します。どうぞお楽しみに。
イインタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
プロフィール
長友 幸容さん
『ル・プティポワソン』主宰
フードクリエイター 大阪生まれ、かに座のO型。
料理上手な母の影響で、小学生の頃からお菓子や料理に興味を持つ。
2001年より自宅で「お洒落でおいしい簡単レシピ」をコンセプトにした料理教室『ル・プティポワソン』を開催。
料理教室の他、アートフラワー教室「ラシェット・ア・フルール」やワインセミナー「ボン・マリアージュ」、企業向けのレシピ考案なども手がける。
自他共に認めるお酒好きのため、お酒にあったレシピが大得意♪
家族は夫と箱入り黒猫のピギー&ちびっ子黒猫のノア。
資格:スパイスクッキングアドバイザー、ベジフルビューティーセルフアドバイザー
サロン情報
ル・プティポワソン
「お洒落でおいしい簡単レシピ」をコンセプトに、身近な食材を使った家庭料理のオリジナルレシピを自宅キッチンにてご紹介しています。春・夏・秋・冬それぞれの季節でおいしい素材を取り入れ、和食からフレンチまでジャンルは月毎にテーマを決めてチェンジ。
お友達のお家に集まって美味しいお料理とワインをいただきながら、楽しい時間を過ごす、そんなアットホームな雰囲気のお教室です。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、エスニック、ワイン、おもてなし、紅茶、テーブルコーディネート、ナプキンワーク
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
東京都大田区南馬込
ホームページ、ブログ:
http://www.le-petit-poisson.jp/index.html
レッスン情報:
月毎に変る様々なジャンルの家庭料理に季節のテーブルコーディネートとワインを合わせたレッスンは、6名までの少人数制です。また、生徒さんからのリクエストでスタートしたアートフラワーアレンジメント教室『ラシェット・ア・フルール』は不定期で開催。その他に、月に一度ワインセミナー『ボン・マリアージュ』も開催しています。
★レッスンは毎月1回です。1クラス/6名の少人数制。自宅のキッチンで行っています。
● お昼のレッスン
水・木・土・日曜日
スタート : pm12:00~
● 夜のレッスン
火・水・木・金・土曜日
スタート : pm19:00~(土曜日の夜はpm18:00~)
レッスン時間は試食まで入れて、だいたい3時間前後となります。
レッスンはデモンストレーション形式ではなく実習形式。
レシピの説明後、全てのお料理を皆さんで作っていただきます。
メニューに合わせたシニアソムリエセレクトのワインと、お料理のマリアージュもお楽しみいただけます♪
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とっておきレシピ
サーモンと夏野菜のジュレサラダ ヴェリーヌ仕立て
材料
(4人分)
・生鮭 1切れ(約100g前後)
・塩、こしょう 各少々 ・白ワイン 大さじ1
・ディル1本 ・オクラ2本
・とうもろし(缶詰) 60g(正味)
・チキンブロス(市販) 250cc
・粉ゼラチン 6g ・塩 小さじ1/8<A>レモンとディルのアイオリソース
マヨネーズ 大さじ3、プレーンヨーグルト・サワークリーム 各大さじ1、レモン汁 小さじ2、ダシしょうゆ 小さじ1、ガーリックパウダー 2ふり、粗挽き黒こしょう 4ふり、ディル(刻む) 1本分、飾り用のディル、ピンクペッパー 各適量作り方
- 生鮭は塩、こしょうして白ワインとちぎったディルをまぶし、電子レンジで加熱する。(600Wで約2分~2分30)
冷めたら皮と骨を取り除き、身を粗くほぐす。 - オクラは塩をまぶしてもみ、うぶ毛を取って水洗いする。熱湯で2分ほど茹でて水に取り、ヘタを落として薄い小口切りにする。とうもろこしの缶詰は、汁気を切っておく。
- ゼラチンは、水大さじ3に振り入れてふやかし、電子レンジ(600W)で30秒加熱して溶かす。ボウルにチキンブロスと溶かしたゼラチン、塩を入れて混ぜ合わせ、そこから大さじ8杯分を取り分けておく。
- 残りのゼリー液にとうもろこしとオクラを加えて混ぜ、ボウルの底を氷水に当ててとろみがつくまで冷やし、グラスに分けて入れ冷蔵庫で冷やしておく。
- <A>の材料をボウルに入れてよく混ぜ合わせ、ソースを作る。
- ゼリーを流し入れたグラスの上にソースを分けて入れ、→鮭のほぐし身→取り分けておいたゼリー液の順番に重ねて入れて飾り用のちぎったディルを散らし、冷蔵庫で冷やし固める。
- 仕上げにピンクペッパーをバランス良くトッピングする。
- 生鮭は塩、こしょうして白ワインとちぎったディルをまぶし、電子レンジで加熱する。(600Wで約2分~2分30)