「薬膳悠々」 熊谷優子さん
公務員から野菜ソムリエの道へ
福岡県で生まれ育った熊谷先生。現在は同福岡県内で、お料理教室「薬膳悠々」を主宰されているほか、NPOが運営する職業体験ができるカフェでスタッフとして勤めておられるなど、幅広く食に関する活動を行っています。
そんな熊谷先生はもともと公務員だったとか。
安定し、周りからも信頼の厚い公務員というお仕事を辞め、「食」の道に進んだきっかけを伺いました。
――公務員時代はどのようなお仕事をされていたんですか?
はい、その当時は子育て支援関係の業務に携わっていました。
とてもやりがいのある仕事でしたが、その時の私は結婚しておらず、子どももいなかったので、理解を深めるための業務の一環として、子育て支援サークルなどに見学に行ったりしていたんです。
そこで沢山のお母さんのお話を聞いていると「子どもが食べない」「偏食」など、沢山の“食”に関する悩みがある事に気づいたんです。
それと同時に、食って一緒に作った思い出だったり、みんなで一緒に食べたりする経験が思い出として残ったり、その後の人生を豊かにしているなとも思って。
単なる「栄養を摂る」という役割だけではないなと気付いて、そこから食に興味を持ち、勉強を始めたんです。
食への興味は子育て支援の現場から
――その頃からお教室の開催を考えていたんですか?
いえ、その当時は公務員として、何か食に関わる仕事に就けたらいいなと思って勉強を始めました。
とはいえ部署移動の希望を出したからと言って通るものでもないので、一旦は心の赴くままに、趣味として勉強をしてみようって。
野菜ソムリエにも興味がわいて、この頃に資格取得をしました。
野菜ソムリエの資格を取得したことを職場に伝えたら、それを評価していただいたのか食育・地産地消関係の部署に配属してもらえることになったんです。
野菜ソムリエの資格取得から道が開けました
――夢がかなったんですね!
はい、おかげさまで。仕事では消費者と農家さんとの中継役、といったような立場でした。
そこで沢山の農家さんからお話を聞くことが出来て、作る側の苦労や、作ってくれる人の重要さなども知ることが出来て。
仕事をすればするほど、“食”って重要だなあとますます感じていったんです。
でも、公務員である以上、部署移動が付きまとってきます。
いつまでも食に関する部署で働けるわけじゃない。
私はどうしたいんだろう?と考えるきっかけになりました。
伝える側として生きる決意
「食」を伝える側に
――色々な経験の末の「お教室主宰」という選択だったんですね。
そうですね。
ただ、お教室をやっていこうと思ったときは正直とても不安で…周りから「やれることをやってみたらいい」と背中を押してもらって、一歩踏み出すことが出来ました。
その時に「野菜ソムリエは野菜と果物の魅力を伝えられるけど、他の食材についてもしっかり学びたいな。」と思って、探していたタイミングで「薬膳」と出会うことが出来ました。”その土地で育った旬のものを食べることが、その土地で生きる私達に合う”という薬膳の考え方が、地産地消に近い所を感じて「これだ!」と思いましたね。
食事としての薬膳・お茶としての薬膳
薬膳の根本って、“食事で体の調子を良くしていく”なんです。
まずは胃腸の調子をしっかり整えることが大事だなと考えた時に、そこに適する食品…日本には発酵食品があるなとひらめいて。
薬膳と発酵食品、この2つって相性が良いんじゃないかと勉強を始めてみたら、その奥深さにどんどん虜になっていきました。
発酵食品と日本人の身体の相性の良さも再認識できて、知れば知るほど面白くなりました。
その魅力をお伝えしたくて、私のお教室では「薬膳と発酵食品」のレッスンを開催しています。
薬膳×発酵を伝えています
=======================================================
安定した公務員という職業から、その使命を果たすべく「食」を伝える側の仕事へと転身していった熊谷先生。薬膳と発酵の親和性を主体としてお教室を開催しています。次回はレッスンレポートです。どうぞお楽しみに。
ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:太田 えり
撮影:上山 隆憲
サロネーゼから皆様へ
「薬膳は難しそう」と言われますが、基本をおさえておけば難しいものではありません。
東洋医学の知識をベースに、スーパーで買える身近な食材で作る「ふだん着」で「おいしい」薬膳を目指しています。
そして、消化器系の調子を整えてくれる発酵食品は、薬膳と相性がとてもよいのです。
生徒さんの声
Aさん
薬膳は難しそうなイメージでしたが、身近な食材でできることが分かり、楽しくなってきました。薬膳と発酵を合わせて学べるのもいいです。
Bさん
家でも手軽に作れて、おいしいのが嬉しいです。何回も作っています。
Cさん
この料理教室での時間が癒しです!毎月の楽しみです。ウェルカムドリンクで出てくる薬膳茶にほっこりします。
プロフィール
手抜き・時短・節約大好き! のんびり薬膳料理研究家の熊谷優子です。
マイペースに薬膳を続けていたら、生まれつきの胃腸虚弱を克服! 平熱がアップし、冷え性も改善。
風邪を引かなくなり、気力・体力が充実して、毎日が明るく、楽しいと思えることが増えました。
この経験から、スーパーで買える身近な食材で、「おなかとカラダとココロ」が楽しく幸せになる食事づくりをお伝えします。
薬膳・発酵などの料理教室のほか、季節や体調に合わせた薬膳茶のご提案をしていきます。
国際中医薬膳管理師、伝統発酵醸師Ⓡ、薬膳茶エバンジェリスト、野菜ソムリエプロ、
gleam-nac野菜ブーケsenkaアカデミー認定校 福岡/久留米校「悠々」
ベジタブル プロダクト コーディネーター、ベジフルフラワーアーティスト・プライマリー
サロン情報
活動内容
薬院の教室を中心に、薬膳・発酵料理教室の開催のほか、体質バランスチェックからの食のアドバイス、薬膳茶ハーブティーブレンド体験、野菜・果物で作るブーケのワークショップなどのイベントを実施
九州芸文館(福岡県筑後市)にて薬膳料理教室を担当
久留米市主催の環境イベントにて「もったいないクッキング」、JAなど各種団体からのご依頼による料理教室講師
ジャンル:
料理・食育・食材 :
家庭料理
健康食
薬膳
食育
パン・スイーツ :
飲み物 :
おもてなし・作法・美容 :
フラワー :
整理収納・お手入れ・防災 :
インテリア・アロマ・カラー :
クラフト・デコレーション :
その他 :
その他
サロン特長:
初心者歓迎
平日開催
夜間開催
土日開催
お友達同士歓迎
男性参加OK
少人数制(6人以下)
予約制
各種イベントあり
駅近(徒歩10分以内)
お一人様歓迎
所在地:
福岡県 福岡市中央区薬院2-3-5-602エコール薬院