予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

『アンジャーリー』主宰 赤木 葉子さん

赤木葉子 さん

赤木葉子 さん

今月のサロネーゼは、沖縄・那覇市でイタリア家庭料理教室「アンジャーリー」を主宰する赤木葉子さん。 40代から語学留学をきっかけに通い始めたイタリア・ヴェローナで、北イタリアの家庭料理を習得。 その後移住した沖縄で、パン教室を経て現在ではイタリア家庭料理教室を開催。 素材をいかした本場の家庭料理を、現地にいるような楽しい雰囲気の中学べるレッスンは評判を呼び、幅広い生徒さんで賑わっています。 「お料理がおいしいのはもちろん、先生に会うのが楽しみ!」とリピーターが絶えないレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。 第3回目はお教室のコンセプトや赤木さんが沖縄に移住しお教室を開いたきっかけなどをうかがったインタビュー前半をお届けします。

掲載日:2014/1/20(月)

「アンジャーリー」のお教室情報

――イタリアを感じる楽しい雰囲気のなか、たくさんのコツが身につくレッスンですね。
まずはお教室のコンセプトや開催情報を教えてください。

赤木さん  レッスンでは、私が長年通っている北イタリアの家庭で学んだマンマの”家庭料理”を、限りなく再現してお伝えするようにしています。

イタリアの家庭料理は基本的に調味料を使いません。プロセスもとてもシンプルですが、コツがあるんです。
レッスンではそのコツと、食材のこと――例えばトマトの種類やその使い分け、何がどのように売られているかや、またオーブンの温度や時間の関係など調理法も詳しくご説明します。
そのほかイタリアの家庭の食卓や市場の様子なども会話の中でお伝えしています。
そして、レッスンの後は楽しいランチ会になります。

定員は4~6名で、3名以上お申し込みがあれば土曜・日曜含め、随時開催しています。
料金は材料費込みで4,000円いただいています。

赤木さんのこだわりが反映された、つい長居したくなる居心地のよい空間。暮らし方も素敵

赤木さんのこだわりが反映された、つい長居したくなる居心地のよい空間。暮らし方も素敵

――アットホームな雰囲気のなか、細かなコツまで学べ、現地情報も得れる少人数ならではのレッスンは嬉しいですね。
お教室の空間もとても素敵です。

赤木さん ありがとうございます。
この家はイタリアの家のようにしたくて、娘婿に協力してもらってデザインし、リフォームしました。
庭には小さいですが菜園もあるんですよ。
手入れをサボっていたら、見兼ねてご近所の方が耕してくださいました(笑)

――バスルームも拝見しましたが、どこも外国のインテリア雑誌に出てくるようなおしゃれで洗練された空間で、まさに人生を楽しむ大人の女性の住まい・・という印象でトキメキます。
お料理をどんな空間で学ぶか、ということも大切ですね。
ところで、「アンジャーリー」というお教室名の由来は?

赤木さん 北イタリア・ヴェローナの「Angiari」、友人宅のある地名です。私のイタリア料理の原点です。

「教えて!」の声に応えてレッスン開始

――お教室をはじめた経緯を教えてください。

赤木さん 約10年前に沖縄移住した後、最初はパン教室を開催していたんです。それがいつのまにかイタリア料理教室になりました(笑)

――沖縄移住前からお教室を開催してらしたのですか?

赤木さん いえ、それまでいた横浜では専業主婦だったのですが、いろいろ人生の断捨離をしまして・・。
移住も見据えて、なにかやりがいのあることをやろうと思い、パンを教える資格と、ティーコーディネーターの資格を取りました。

その頃たまたま、結婚して沖縄に住み、仕事をしている長女に孫が生まれたこともありちょこちょこ沖縄に来ていたんです。
沖縄では、都会でずっと頑張って生きてきた間に忘れていた大事なことを気づかされたような・・・そんな気持ちになりました。
イタリアでもそんなカルチャーショックといいますか、ノスタルジックな思いを感じたのですが、それと同じものを沖縄に感じたんです。
イタリアに移住することも考えていましたが、そんなこともあり、沖縄に決めました。

1年間は違う場所で暮らしたのですが、偶然この家に出会い、リフォームして教室も開催できるようにしました。
リフォームにあたっては、私が口頭で話したイメージを娘婿が一生懸命設計して形にしてくれ、とても感謝しています。

シンプルなのにとびきり美味しいイタリア家庭料理の魅力と、手作りの楽しみを発信

シンプルなのにとびきり美味しいイタリア家庭料理の魅力と、手作りの楽しみを発信

――そしてパン教室をオープンされたのですね。いつごろイタリア家庭料理教室に変更したのでしょう?

赤木さん  ・・それが、いつごろでしょう(笑)
なにせ誰も知らない土地に来たので、友達ができると家に呼んでイタリア料理を作ってごちそうしていたんです。
そうしたら皆さんが、「え、こんなの家で作れるんですか!?」と驚かれて、教えてほしいという方が増えていきました。
その後、料理教室を沖縄タイムズさんなどに取材していただいたり、口コミで生徒さんが来てくださるようになりました。

今もパンは作りますが、イタリアのように食事のときに食べるボテっと大きいパンをよく作ります。
日本では、これを○g、あれを○g、という細かな計量をして作ることが多いですが、今は食事用に細かい計量をしなくても作れる食事パンが中心です。

教室からつながる縁、広がる輪

――今はどんな生徒さんが多いですか?

赤木さん 20代から50代のお仕事を持つ主婦や、独身女性のグループが多いです。
ご夫婦や母娘でもいらしていただいています。

これまでは口コミで来てくださる方が多かったのですが、3ヶ月ほど前から始めたブログを見て来てくださる方も増えました。
近々、ブログを見てお申込みくださった方ばかりのクラスも開催します。

生徒さんにとってリフレッシュの時間になるレッスン。いろいろな縁が生まれる場所です

生徒さんにとってリフレッシュの時間になるレッスン。いろいろな縁が生まれる場所です

――お教室を主宰してみていかがでしたか?

赤木さん とても良かったと思っています。
レッスンで作ったメニューを「お家で作ったら家族がとっても美味しいと喜んだ」など報告をお聞きすると、とても嬉しくなります。

また、昨年は香港から沖縄へ旅行するグループからのお申し込みもあったんですよ!
アメリカンスクールに通っている孫に通訳してもらって、間違いを笑われながらメールでやり取りして(笑)。
料理を通して楽しい交流ができ、意義を感じました。今でもFacebookでつながっています。

仙台からお一人でご参加の方もいらっしゃったりと、いろいろなご縁をいただいて本当に嬉しいです。

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沖縄でイタリア家庭料理教室を主宰し第二の人生を謳歌している赤木さん。
お話していると楽しくて時間を忘れてしまいます。
本場仕込みのイタリア家庭料理はもちろん、自然体で日々の暮らしを楽しむ生き方にひかれて通い続ける生徒さんが多数いらっしゃるのも納得。
そもそも食と暮らしは切り離せないもの。素敵な人生のバランス感覚も生徒さんを魅了する大きな理由のようです。

次回最終回は、お教室運営に込めている思いやこれからの夢などをうかがいます。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=宮市雅彦

プロフィール

赤木葉子 さん

赤木葉子 さん
40代から語学留学をきっかけに北イタリアのヴェローナに通い、いつもステイする友人宅の家庭の味を習得。
沖縄移住(2004年)前に横浜でホームメイド協会パン師範科卒業。
ブルックボンドティーコーディネーター資格を取得する。
2005年より自宅で「手作りパン」の教室を、のち「イタリアの家庭料理」の教室を開く。

サロン情報

イタリア家庭料理教室「アンジャーリー」
イタリアの家庭でいただく料理は、とにかく美味しいです。 調味料をほどんど使わず、また料理を作るプロセスはとても簡単です。 そんなイタリアの家庭料理は私たちの日常の食卓も楽しくしてくれます。 カラフルな食材はテーブルの上を華やにし、ホームパーティのメニューにもピッタリ。 おしゃべりが弾む食卓のために、楽しいレッスンをしましょう。
ジャンル:
イタリアン
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、予約制
所在地:
沖縄県那覇市松尾
ホームページ、ブログ:
http://angiari.tumblr.com

レシピ

ひよこ豆のスープ(Zuppa di ceci)
ひよこ豆のスープ(Zuppa di ceci)
材料

材料 (3~4人分)
・茹でたひよこ豆 400g位
・セロリ 1本(みじん切り)
・玉ねぎ 1/2個 (みじん切り)
・ショートパスタ 100g位
・にんにく 少々(みじん切り)
・ローズマリー(ドライ) 適宜
・塩 適宜
・唐辛子(好みで) 小1本
・水 2カップ位

作り方
  • ひよこ豆は前夜から水につけたものを茹でておく。
    茹でたひよこ豆の半分位を、フードプロセッサーなどでペースト状にしておく。
    ショートパスタも茹でておく。
  • 鍋にオリーブオイル、にんにく、玉ねぎ、セロリ、唐辛子を入れ、弱火でじっくりと炒める。
    全部のひよこ豆を入れ、10分くらい煮込む。
  • ローズマリーを入れ、塩で味を整える。
    最後にオリーブオイルをまわりかける。
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