予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「薬膳料理教室PureLotus」主宰 高見節佳さん

高見節佳さん

高見節佳さん

今月のサロネーゼは、兵庫県芦屋市で、「薬膳料理教室PureLotus」を主宰する高見節佳さん。高見さんは、「美味しく楽しく簡単な毎日の薬膳でキレイを手に入れる」ために、手軽に手に入れられる食材を使って、毎日無理なく続けられるような薬膳料理を伝えていらっしゃいます。中医学の理論に基づいた、心と身体にとって薬になる薬膳料理を歴史や背景から学ぶことができるのもお教室の特徴です。 今回は薬膳料理教室レッスンと、インタビューを4回にわたりご紹介します。第3回目はインタビュー前半です。

掲載日:2018/3/19(月)

愛情をたっぷりと受けて育った幼少期

――本日はレッスン取材をさせていただき、ありがとうございます!
こちらの教室はいつ開設されましたか。

高見さん 2009年から主に出張スタイルでセミナーやお料理教室を開催しておりましたが、皆様のご希望にお応えして2013年6月にこちらの芦屋サロンをオープン致しました。

厳しく、たくましく育った高見さんの人生経験が活かされた教室

厳しく、たくましく育った高見さんの人生経験が活かされた教室

――本日のレッスンを拝見していて気が付いたのですが、料理の技術はもちろん、マナー全般についても細かく指導していらっしゃいました。
高見さんご自身はどのようなご家庭で育ったのでしょうか。

高見さん 母方は医者の家系で、身体や健康に関する話は日常的に耳にしていました。
一方父方は食べることが大好きな家系で、私はその両方を受け継いでいるかと思います。
母は料理が大好きで、食卓には常に何品も並んでいました。日常の食事から行事食まで、毎日手作りのものを食べて育ちました。
祖父母も同居でしたので、昔からの暮らしの知恵や様々な場面での所作についても教えてもらいましたし、しつけについてもかなり厳しい家庭だったかと思います。
それと同時に、「海外に目を向けなさい」いう教えもあって、留学や長期旅行にも行きました。

――どちらに行かれたのですか。

高見さん 留学はイギリスで、旅行は中東諸国です。幼い頃からエジプト考古学に興味があったということもあり、中東諸国にはトータルで半年はいました。さらにインドやパキスタンまで、一人で様々な国を巡りました。
それぞれの国々で美味しい料理との出会いがありました!

――なんとたくましいんでしょう!高見さんの外見の印象からはとても想像できません…。
レッスン時のお話を伺っていても、表面的ではなく、内容に深みがあるなと感じたのは、高見さんご自身が実際に経験されてきたことだからなのですね。
さらに各国のスパイス料理はまさに薬膳に通じますね。

高見さん 薬膳は帰国してから自分の体質改善のために学び始めました。
私は元々虚弱体質で、引っ込み思案だったので初対面の方とお話しするなんてとてもできませんでした。
それが薬膳を通して体質改善されたことで、人前にも自信を持って出られるようになりました。身体が元気になることで、心も開くことができたのです。

人生を変えた薬膳との出会い

――薬膳が人生を変えるきっかけとなったんですね!
料理学校には通われたのでしょうか。
レッスンの様子を拝見していると、高見さんご自身だけではなく、生徒さんにも整理整頓を徹底することで、品数が多くても調理台の上が常に片付いているのが印象的でした。
作業をしながら片付けていく様子から、もしかしてお店で働かれたこともあるのかなと思いました。

高見さん 実は料理学校は一日しか行ったことがなく…。しかもタイを旅行中に余った時間で行った現地の料理教室だけなんです。

料理の楽しさをもっと多くの人に伝えたいという思いがあふれます

料理の楽しさをもっと多くの人に伝えたいという思いがあふれます

――それは驚きです!

高見さん 料理は、母が食事を作る姿を隣で見たり、教えてもらったりしながら楽しみながら学びました。
薬膳については、しっかりと勉強して資格を取得し、今でも学び続けています。
人に教えるようになったきっかけは、友人から「ちょっとこの料理を教えてほしい」と頼まれたことです。
テーブルコーディネートについても自己流で、中東諸国を旅して集めたお気に入りの品々を組み合わせています。

――教える側になってから、指導方法についてはどのように確立されていきましたか。
本日の生徒さんも7名と多めですし、それぞれ育った環境や、生活スタイルも異なる方々にお伝えするのは大変かと思います。

高見さん 自分が教えるという立場に立つだなんておこがましいと考えていたので、最初は悩みの連続でした。
それでも来てくださった方にはあれもこれも伝えようと思い、予定2時間のレッスンが5時間になったことも…。
お教室開設当初と比べると、伝えるポイントを絞れるようになったかと思います。

――レシピはどのように作っていらっしゃいますか。

高見さん 材料の組み合わせは検証しながらレシピを作っていきますが、調味料については「適宜」という表記も多いです。おうちによって、また体調によって調整していただきたいですし、塩一つとっても種類によって塩味も異なってきますので。
皆さんにお伝えしているのは、日々を楽しく、美しく、元気に生きていくための「養生の薬膳」ですので、あまりレシピに縛られないで楽しんで料理をしてもらいたいという思いがあります。

今日から取り入れられる薬膳の知識

――食べる人のことを考えるというところで薬膳につながりますね。

高見さん 薬膳は人生をよりよく生きるための知識です。
これを作ればよい、食べればよいというものではなく、その人に合った、その季節に合ったものを意識して取り込んでいくことが重要です。

知識を持って、毎日の買い物や料理に活かしていけば、美味しく健康な生活が実現できます。
私は中東諸国のお料理も好きなので、夏はエジプト料理、冬はイラン料理を作ります。どちらもその土地に合った食材や調理法なので、暑い国の料理は、身体をクールダウンします。また、冬が厳しい国の料理は、体を芯から温めるなど、特徴があります。
このように気候の異なる各国料理を取り入れることで、季節に合った薬膳を様々な形でご紹介しています。

薬膳を日常生活に取り入れて、心も身体も健やかに美しく!

薬膳を日常生活に取り入れて、心も身体も健やかに美しく!

――好きなものと、勉強したものが合わさって今のサロンがあるんですね。

高見さん 各国の薬膳を活かした「薬膳 de アフタヌーンティー講座」も大変人気です。例えば貧血改善をテーマにして、お茶やお菓子のセレクトを変えていきます。
このように薬膳を新しい形で紹介することで、薬膳=中国料理、漢方薬臭いという誤ったイメージを払拭していきたいです。
そして日常的にも、コーヒー屋さんに行ったら今日は寒いからシナモンを一振りしようとか、氷なしのお水にしようという判断が自然とできる知識を身に付けてほしいですね。

=============

お話を伺うと、お教室には薬膳の知識だけはなく、高見さんご自身がご家族や様々な経験から学んだ全てのことが活かされていることが分かりました。

次回は、お教室運営のポイントや、これからの夢について伺ったインタビュー後半をお届けします。どうぞお楽しみに!

(次回へつづく)

インタビュー・テキスト=阿部麻里子
写真=伊藤裕司

プロフィール

高見節佳さん

高見節佳さん

芦屋・薬膳料理教室PureLotus(ピュアロータス)主宰
◇中華中医薬学会認定 国際中医薬膳師
◇中華中医薬学会認定 国際薬膳調理師
◇全日本薬膳食医情報協会認定校講師
◇漢方養生指導士

幼いころからの虚弱体質に悩み、出会った薬膳で友人からも驚かれるほど元気に。
知人に向けて開催していた料理教室に薬膳のエッセンスを取り入れ、本格的に薬膳・漢方のセミナーおよび薬膳料理教室を始める。

大手デパートや化粧品会社などでの
薬膳料理教室・セミナー・スタッフ研修なども担当し、
芦屋・神戸・京都・大阪を中心に各地で活動。
難しい理論だけでなく、日常にすぐ活かせる
美と健康のヒントが詰まったセミナーが人気。

受講生には医師・薬剤師も多く、互いに学び、
西洋・東洋の医療と食を融合した健康への取り組みも。

『薬膳で人生は変わり、人生は薬膳で変わる』

語学力を活かし、日本在住の外国人へ向けた
和食や薬膳料理の教室も開催しています。

サロン情報

「薬膳料理教室PureLotus」

薬膳のパワーで真の美と健康を手に入れる♡

美肌やアンチエイジング、ダイエット。

数千年ものあいだ受け継がれてきた美へのヒントを学んでみませんか?
心と体へ漢方の知識でアプローチすれば
スーパーの食材だって美味しい美薬膳に大変身!

人生が変わる薬膳をぜひお楽しみ下さい。

ジャンル:
家庭料理、イタリアン、フレンチ、中華、薬膳、韓国、インド、エスニック、健康食、洋菓子
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
兵庫県芦屋市(JR芦屋駅・阪急芦屋川駅ともに徒歩6分以内)
ホームページ、ブログ:
http://薬膳料理教室.com/

レシピ

春の黄色い炊き込みご飯
春の黄色い炊き込みご飯
材料

材料 4~5人分
アサリ    200g → 洗ってから1時間以上塩水で砂抜き
酒      大さじ1
白米     400cc(2カップ) → 研いでザルにあげる
生姜(皮付き) 小1片 → 針生姜に切る
昆布     5x10cm角1枚
塩      ひとつまみ
セリ     適宜 → ざく切り

<クチナシの煎じ液>

クチナシの実 1/2個 → すりこぎ等で砕いて出汁パックに入れる
水      500ml

作り方
  • クチナシの実を分量の水に30分ほど浸け、火にかける
    沸騰したら弱火で10分ほど煎じてからパックを取り出す
  • アサリと酒を鍋に入れて、蓋をして火にかけ沸騰したら中弱火で3-4分、殻が開いたら出汁を濾し、アサリは別の器に取ってラップをかけ置いておく
  • ②の出汁に①を加えて480mlにし(不足なら水を足す)、米と共に鍋に入れて浸水させる
  • ③の鍋に、昆布、塩、生姜を加えて蓋を閉め、中強火にかける
  • 沸騰したら弱火で12~13分加熱して火を止め、②のアサリを加えて10分ほど蒸らす
  • 蒸らし終わったらご飯をほぐして器に盛り、セリを添える
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