予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「La Maison d’Amour」 三品明子さん

三品 明子さん

白金にある、フレンチ、イタリアン、スパニッシュのおもてなし料理教室「La Maison d’Amour」を主宰する三品明子さんのインタビュー連載第2回。オープンしてもうすぐ1年になるお教室ですが、オープンに至るまでの軌跡やきっかけ、大切にしたいポイントなどをたっぷりと三品さんに伺いました。

掲載日:2009/08/5(水)

まわりからの後押しで料理教室オープン

海外ブランドの企業にお勤めだった三品さん。出張でフランスにも良く訪れていたそうです。パーティーに参加することも多く、最高級のおもてなしに触れます。「サプライズな企画では、馬小屋でのパーティーなんかもありました。日本では考えられないでしょ」自由なスタイルで繰り広げられるおもてなしの可能性を実感します。

ご結婚後は、共に出張が多いご主人様ともすれ違いの生活が続き、家の中が片付かなくなったそう。「もっと家庭を大切にしたいと思い、1年後の退職を決めました」大きな決断の末、専業主婦になってみると、忙しかったキャリアウーマンの時と比べてライフスタイルが180度変わりました。「とても暇で・・・(笑)」そこでチャレンジしたのが、元々大好きだった料理の世界。料理研究家の井上絵美さんが主宰する『エコール・エミーズ』に通うようになります。「食」のプロを目指すスクールでは、料理に対する情熱が深まりました。

“いつかは料理教室を・・・”と思っていたのが、エミーズを主宰する井上先生のアドバイスや、元同僚や後輩からお料理を教えてほしいと声があがったこと、そしてご主人さまの応援が後押しとなり、昨年の8月に思いがけなく早いタイミングで料理教室をオープンすることになりました。

海外出張での数々のヨーロッパの食事、最高級のおもてなしの世界、『エコール・エミーズ』で培われた知識や技術など、三品さんのこれまでのご経験が最も活かせる場所になりました。

食材にもサプライズ ようこその気持ち

食に関するこだわりは、お母様ゆずり。「幼い頃から、外食をせずほとんど母の手料理を食べていました。炭酸やインスタント食品は一切禁止で口にしたことがなく、母の影響は今でも大きいです」と語る三品さん。レッスンでも食材選びにはこだわりがあります。特にフレンチ、イタリア、スパニッシュ料理の食材は、決まったお店で輸入食材を購入。時には珍しい食材などを紹介し、“わぁ”と驚いてもらうのが楽しみだそう。

1ヶ月=1クールのレッスンは、月に8日。月の前半を準備期間とし、後半に教室開催するというスタイルです。準備期間は、心強いサポーターのご主人さまも積極的に応援してくれます。ワイン選びや試食にも生徒さんの視点にたった客観的なアドバイスをくれるそう。「しっかりレッスンの内容をつめて十分におもてなしをさせていただきたいのです。“ようこそ”という気持ちでお迎えし、最初から最後まで“ありがとう”の気持ちを込めておもてなしします」。

ちょっとした工夫で食空間を豊かに
全てにおいて学んでいきたい

「今のところ、大きな苦労はありません。自分のできる範囲で、生徒さんに満足していただけるよう、精一杯務めています」と話す三品さん。苦労よりも楽しいことの方が多いそうです。「サロンを運営していて、毎日がとにかく楽しいし、生徒さんからいいエネルギーをいただいています」

「これからは、テーブルコーティネートや色々な調理方法、チャレンジングな食材も試してみたい」と、好奇心旺盛です。他のサロンや料理教室へも通いながら勉強しています。

お教室運営のコツと将来の夢は?との質問に、「自分自身の時間を豊かにすることが一番。ありのままの自分を出せる“自分らしい教室作り”が良いと思います。おばあちゃんになるまで、私のスタイルで。年齢にあったなりのおもてなしの術やコーディネートを楽しんでいきたい」と笑顔で教えてくれました。

まもなくオープン1周年。これからの「La Maison d’Amour」、三品明子さんに注目です。

取材・窪田 みゆき/宮野 友紀子
文・写真 宮野 友紀子

プロフィール

三品 明子さん

「La Maison d’Amour」

大学卒業後、フランスのブランド企業に入社し、プロダクトマネージャーとして、パリでの商品の買い付け、マーケティング、販売促進(プロモーションやイベント)などを担当。
2007年に退社すると同時にエコールエミーズに入学し、ディプロマを取得。
新橋金田中で煎茶、アカデミーデュヴァンでワインを勉強し、2008年より自宅にておもてなし料理の教室La Maison d’Amourを主宰。

料理好きの母、パン教室のサロンを開いていた姉の影響で、子供のころからお菓子作りやお料理に興味を持つ。
お教室では、お料理のみならず簡単なテーブルコーディネートで季節感を演出しちょっとした遊び心とサプライズのエッセンスを加え、おもてなしの楽しさを伝えて行きたい。

三品 明子さんのブログ
akikoadore http://ameblo.jp/akiko-adore/

La Maison’d Amour

開催頻度:月8日
開催日時:第3、第4週の、水、木、土、日
最寄駅:白金高輪駅

とっておきレシピ

春野菜と魚介のテリーヌ(4人分)テリーヌ型ハーフサイズ

材料

ホタテ貝柱・・・大3個
海老・・・4尾
菜の花・・・1パック
ベビーコーン・・・1パック
白ねぎ・・・1本
アスパラガス・・・4本
キャベツ・・・4枚

A.
ブイヨン・・・300ml
塩・・・少々
板ゼラチン・・・4.5g

B.
マヨネーズ・・・大さじ4
レモン汁・・・小さじ4
マスタード・・・小さじ2

作り方

野菜と魚介をそれぞれブイヨン(分量外)でゆでておく。
Aの分量のブイヨンを温め、塩を加え、ゼラチンを溶かしいれてゼリー液を作る。
テリーヌ型にラップを敷き、キャベツを敷く。野菜類と魚介をきれいに並べつつゼリーも流しいれる。
冷蔵庫で半日ほど冷やし固める。
Bのマヨネーズ、レモン汁、マスタードを合わせてソースを作る。

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