シリアルブレッド
材料
【材料】
・強力粉 150g
・ライ麦粉 15g
・パネトーネマザー 小さじ3/4
・塩 2g
・きび砂糖 大さじ1/2
・サラダ油 小さじ1
・水 110ml
・オートミール 110ml
・白ごま 小さじ1
<仕上げ>
・卵白 適量
・ポピーシード 約小さじ1/2
――レッスン、お疲れ様でした!
三谷さんも生徒の皆さんも取材班を温かく迎え入れてくださって、まるで一緒に参加しているような楽しい気分になりました。
まずはこちらの教室のコンセプトについて教えてください。
三谷さん 気軽におもてなしができるようになることをコンセプトにしています。
生徒さんには、ご自宅でも普段の料理にプラスしてパンがあるような食卓で、背伸びしすぎないおもてなしができるようになっていただけたら嬉しいです!
そのために気をつけていることは、基本はスーパーで手に入るような食材をメインにしたレシピを作るようにしています。
――通われているのは、どんな生徒さんが多いですか?
三谷さん 主婦の方もお仕事をされている方もいらっしゃいます。
年齢は40代以上の方が多いですね。
生徒さん一人一人に丁寧に接する三谷さんは生徒さんたちから慕われています
――本日10:30スタートのレッスンに向けて、今朝からどんな準備をされましたか?
三谷さん できることは前日までに終えているので、当日は朝7時頃起きて、掃除をしたり、印刷しておいたレシピを並べたり、道具類をセッティグしたり、こねておいたパン生地の分割などをしました。
――前日までに済ませておくことは?
三谷さん メニューを決めたら、まずは試作をします。
試作はだいたい2回はやりますね。
レシピがかたまったら、材料を揃えるために買い出しに行ったり、ものによっては取り寄せもします。
こういうことをだいだい3週間ぐらい前からやりますね。
――しっかりと時間をかけて準備をされていることがよく分かる、流れがとてもスムーズなレッスンでした!
練られたレシピは同じことを何回ぐらいレッスンされているのでしょう?
三谷さん 一ヶ月の間に、パンと料理のクラスは3回、お菓子のクラスは1回です。
蓄積されたレシピはカルチャースクールなど外部のレッスンでも活用しています。
でもまずは自宅教室が優先で、常に最新のレシピを用意しています。
――まずは自宅教室で生徒さんの反応を見たものを外部で活用できるのはいいですね!
レッスンはどんなスタイルで行われるのでしょう?
三谷さん 1回のレッスンは最大6名で、実習型です。
曜日が決まっている方は前もって半年先の6回分をおさえていただいたり、チケット制も導入しています。
また、少し割高にはなりますがその都度お申込みいただく単発受講もあります。
――教室以外の仕事についても教えてください。
三谷さん 外部の方が経営されている教室の講師を務めています。
でもレシピは自分のものを使って教えられるのでやりがいがありますね。
その他には、カルチャーセンターや地区センターでの講座も開講しています。
あとはル・クルーゼさんで料理教室の講師をしたご縁で、販促のレシピ開発や百貨店のキッチンでデモンストレーションを行ったりしています。
――サロネーゼさんの中にはもっと企業との仕事をしたいという方も多いのですが、三谷さんはどのように企業との仕事を増やしていらっしゃるのですか?
三谷さん 例えば輸入食材屋さんと気軽にお付き合いすることで、自分のレシピの幅や人脈が広がりますね。
――それはどのように接点を持つのでしょう?
三谷さん 私の場合は先方からメールで案内をいただきました。
私のHPなどで活動を見てコンタクトを取ってきたのでしょうか。
中にはそういうメールを怪しいと思って無視される先生といると思うんですけど、私はまずはお話を聞いてみようというスタンスなんです。
卸価格で商品を購入させてもらったり、その商品を積極的にレッスンに取り入れることで生徒さんも購入を希望されるのでお安くお分けしたりしています。
さらに企業を介して知り合った管理栄養士さんとイベントを企画したりと、様々な広がりがあるんですよ。
また、Dreamia Clubさんなど企業とつないでくださるところには、積極的に自己PRをするようにしています。
企業コラボのお話をいただいたら即応募!
積極的に関わっていくようにしています。
企業との仕事を通して得た学びやノウハウは生徒さんたちに還元されてます
――やはりその行動力が大事ですよね。
素晴らしい!
三谷さん あと同じように教室運営をしている友人にどんな人脈があるのか聞いて、何か集まりがあるときは同席させてもらうこともありますね。
――三谷さんはどういう経緯で料理の世界へ入ったのですか?
三谷さん 元々母が料理好きで、小さい頃からよくお手伝いしていました。
もちろん食べることも好きでしたが、家族や親戚にも食関係の仕事をしている人はいませんでしたし、まさか自分の仕事になるとも思ってなかったんです。
だから学生時代を終えた後は一般企業に就職したんですが、2年経ってやっぱり自分の好きなことをしたいなと思うようになり、料理を仕事にしようと決めました。
それでアルバイトをしながら料理の専門学校に通って調理師免許を取ろうとしたちょうどその時、地元にABCクッキングスタジオができて講師を募集していたので試しに受けてみたら合格。
それで専門学校に行くこともやめて、講師として働くことになりました。
たまたま教える立場を経験したことをきっかけに料理教室の先生の道を歩まれます
――なるほど、そこで教えることを学ばれたんですね。
三谷さん そうですね。
社内研修を通してたくさんのことを学びました。
その時に体験したパン作りがとっても楽しくて!
それで専門学校の夜間コースでパンとお菓子を本格的に学ぶようになりました。
――三谷さんはパン作りの何にハマったのでしょう?
三谷さん 分量がきっちり決まっていること。
あとは、膨らんだパン生地を触った時の何とも言えない感触が気持ち良いんですよね。
仕事にしてから思ったことは、パン作りは粉も管理しやすく、材料を無駄にしないところもいいですね。
だからパンは仕事にしやすいかなと。
料理は、材料が細かすぎて管理が難しいという側面もあるように思います。
――パン作りを始めて、教えることを選ばれた理由は?
パン屋さんで働くことも選択肢としてあるのかなと。
三谷さん 専門学校を見学していた時に、料理人さんが本当に体力のいる仕事だということが分かって……。
パン屋さんも重たい粉の袋を扱ったりするじゃないですか。
これは自分の一生の仕事にはできないと冷静に判断したんですよね。
さらにABCに勤めてみると、生徒さんとの触れ合いがとても楽しいなと感じたんです。
その時に自分はシェフではなくて教室に就職して講師をやりたいと思いました。
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好きなことはついつい周りが見えなくなってしまうもの。そこで自分にできること、合うことを冷静に見極めて、着実にステップアップされていく三谷さんのお話はとても勉強になります。
次回は自宅教室を始められた経緯やこれからの夢についてうかがったインタビューの後半をお届けします。
インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=原田圭介
三谷良子さん
料理研究家 ・フードコーディネーター・ワインエキスパート・チーズプロフェッショナル・フードライター・薬膳マイスター
経歴
服部栄養専門学校にて製菓パンライセンスを取得。
藤野真紀子先生 高木康政氏 河田勝彦氏に師事。
フランス・パリの料理学校 ルノートル ル・コルドン・ブルー東京校 で学ぶ。
田崎真也ワインスクールにて学び、チーズプロフェッショナル、ワインエキスパートの資格を取得。
恵比寿フードマエストロクッキングスクール等の料理教室にて 料理 パン 製菓の講師を務める。
アシスタント
広尾 petit-point 北岡シェフ
広尾 アクアパッツァ 日高シェフ
赤坂離宮 譚料理長
乃木坂神谷 神谷料理長
「パンを通して食文化を楽しむ」をコンセプトに 美味しい物の向こう側にある物語を含め ワクワクをお届けしています。
世界各地の魅力ある食文化に触れ、皆様にお伝えし ともに楽しむことで、社会や文化に貢献したいと思っています
家庭料理、イタリアン、フレンチ、パン、洋菓子、ワイン、チーズ、おもてなし、紅茶
初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、駐車場あり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
神奈川県横浜市栄区(本郷台)
【材料】
・強力粉 150g
・ライ麦粉 15g
・パネトーネマザー 小さじ3/4
・塩 2g
・きび砂糖 大さじ1/2
・サラダ油 小さじ1
・水 110ml
・オートミール 110ml
・白ごま 小さじ1
<仕上げ>
・卵白 適量
・ポピーシード 約小さじ1/2