キッチンの役割
こんにちは 。CENTROアンバサダー 鬼頭郁子です。
フラワー&テーブルコーディネーターとして、食卓を飾る仕事がもっぱらで
子供の手が離れると、主人も私も外での食事が多いため、最近は料理も簡単になり、
キッチンに立つ時間も短くなっていました。
ところが、最近になり実家の母の介護のため、今は実家のキッチンに立つ事が多くなりました。
もともと実家はお客様が多く、母が常にキッチンにいたため、
子供の頃から母とのコミュニケーションはキッチンでした。
その頃は、今のようにキッチンが家の中心でなく、「お台所」「お勝手」と
呼ばれるように、家の隅に存在していましたので、キッチンはお料理を作る
裏方の場所、お客様のおもてなしは玄関に近い応接室、または客間でした。
お客様にお出しするお料理のタイミングなどを、キッチンの母に代わって
こっそり廊下から伺い、
祖父や父から「お酒のおかわりを」「そろそろ、食事の用意を」などと母に
伝達するのが役割で、子供ながら、母の役に立っているようで、嬉しくもありました。
学生の頃は、キッチンでお菓子やお料理を母に習いました。
また、おおぜいのお客様がいらっしゃると、私が盛り付け担当になり、
母や姉と連係プレイで、やはり「裏方の台所」で、お手伝いをしていました。
今は実家のキッチンも、リビング&ダイニングとなり、高齢の母は、
自分の部屋で休んでいるか、キッチンのダイニングテーブルの窓際の
椅子に腰掛けているかのどちらかになりました。
実家を継いだ姉と、昔のように一緒にキッチンで夕食の仕度をしていると、母が笑って眺めています。
そして、私たちが作る夕食を、母はいつもの倍ぐらい食べてくれるようです。
改めて、食の大切さ。そしてキッチンの存在を大切に思うこの頃です。
「美味しかったよ。」と母。
「こうして、嫁いだ娘も帰って来て、大人になっても2人で仲良く作ってくれて。お母さん、幸せよ」
小さな声でしたが、私も姉も、しみじみと良かったと思えた嬉しい言葉でした。
実家のキッチンも、そろそろ修理が必要な箇所も出てきました。
母が元気なうちに、こんな和の要素も取り入れた、CENTROにしたらどうかと
姉にすすめているところです。(笑)
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